(文=HOLG.jp編集長 加藤年紀)
平和を愛する皆さん、こんばんは。
本記事では、『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード(以降、地方公務員アワード)』を改めて、振り返ってみようと思っています。詳細を書いていくと10万文字くらいになりそうなので、ここではもう少しコンパクトにまとめてみたいと思います。
「地方公務員アワード」初開催は2017年
2017年は株式会社ホルグが創業2年目を迎えた頃でした。もともと、ホルグはHOLG.jpで活躍する地方公務員を取材していましたが、成果をあげた地方公務員を表彰することが出来ないかと思ったのです。
大体新しいことを始める時は、死ぬほど怖い想いを隠しながら進めていますが、この時もかなり恐怖を感じたわけであります。改めてロゴや内容をみると、これはこれは手作り感満載なイベントですね。
当時の告知:https://www.holg.jp/original-article/sugoikomuinaward2017/
結果発表全体:https://www.holg.jp/original-article/sugoikomuinaward20174/
当時、審査員を務めて頂いた皆さんには大変感謝しております。
今村寛さん(福岡市役所)、後藤好邦さん(山形市役所)、佐々木絵理さん(弘前市役所)、山田崇さん(塩尻市役所)、山本享兵さん(和光市役所)のお陰で、第一回のイベントにもかかわらず、箔をつけていただく事ができました。
この時はまだ、多くの方が知らないイベントだったので、あまり大きな批判はなかったように思います。「『アワード』じゃなくて『アウォード』だろう!」というのが最も大きな批判だったかもしれません(笑)。
また、第一回は株式会社LIFULLだけにお声がけし、協賛していただきました。リアルの場における表彰式はなく、共有にウェブ上で表彰された受賞者の家に、レターパックライトで楯が届いたはずです。多分、ボコボコになったレターパックライトで届いた方もいたと思いますが、どうにかご容赦頂ければ幸いです。
第一回の受賞者の声で最も記憶に残っているのは以下です。「正直なところ賞の価値はよくわからないのですが、個人的には身近な人から褒めてもらったのが一番嬉しかったです。とても励みになりました」。頑張ろうって思えますよね!(笑)。
▼地方公務員アワード2017の受賞者の皆さんは以下の通りでした。
②大垣 弥生さん(生駒市役所)
③落合 謙次さん(宮崎県庁)
④菊池 明敏さん(岩手中部水道企業団)
⑤生水 裕美さん(野洲市役所)
⑥杉本 拓哉さん(石川県庁)
⑦須藤 文彦さん(水戸市役所)
⑧田中 明美さん(生駒市役所)
⑨田中 弘樹さん(砥部町役場)
⑩晝田 浩一郎さん(岡崎市役所)
⑪福薗 恵子さん(諫早市役所)
⑫和田 大志さん(熊本県庁)
「地方公務員アワード2018」ではメディアからの注目度アップ
2018年は転換点だったように思います。大きな変化が2つあり、1つは協賛企業の増加、もう1つはメディア取材の増加です。協賛企業については、初年度の株式会社LIFULLに加え、株式会社電通、株式会社PR TIMES、ジチタイワークス、株式会社VOTE FOR、株式会社官公庁マリッジに参画いただきました。
また、昨年4媒体の取材から、2018では37媒体の取材がありました。それも、NHK、日本テレビ、テレビ東京、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、中日新聞のような大手メディアからの取材が半分を占めました。
ありがたかったことは、取材対象が主宰者であるホルグではなく、受賞者に対するものだったことです。正直、どこの馬の骨とも分からない「地方公務員アワード」を受賞することよりも、こういったメディアに取材を受ける方が、受賞者本人もそのご家族も嬉しかったのだと思います。
ちなみに、この年は楯が少し大きなり、賞状も付くようになりました。また、協賛企業から、協賛社賞が授与されるようになったのもこの年からです。配送方法もグレードアップし、レターパックライトからレターパックプラスへと出世しました。受賞者の方々が素敵な写真を送って下さり、大変嬉しかったです。
→地方公務員アワード2020の詳細・応募はコチラから
告知:https://www.holg.jp/original-article/award2018-01/
結果発表全体:https://www.holg.jp/original-article/award2018-03/
▼地方公務員アワード2018の受賞者の皆さん!
②岩田 早希代(福井県庁)-PR TIMES 賞とのW受賞
③岡元 譲史(寝屋川市役所)-ジチタイワークス賞、VOTEFOR 政治山賞とのトリプル受賞
④岡 祐輔(糸島市役所)
⑤奥貫 賢太郎(川崎市役所)
⑥木村 佳司(川崎市役所)
⑦白石 剛大(世田谷区役所)
⑧鈴木 浩之(神奈川県中央児童相談所)
⑨中岡 浩(有田川町役場)-LIFULL 賞とのW受賞
⑩山川 歩(大和市役所)
⑪山本 希(三島市役所)
⑫領家 誠(大阪府庁)-電通賞とのW受賞
3年目の「地方公務員アワード2019」、初の表彰式の開催
この年の変化はロゴを新調したこと、カワイイですよね。そして、表彰式を開催したことです。実は、大勢の前で何かをするのが大の苦手な自分としては、リアル表彰式は避けたいと願っていましたが、受賞者からも協賛企業からも皆と会いたいという声が高まり、「これは逃げ切れなさそうだな」と思ってついに開催しました(笑)。
また、この年には新たにNECソリューションイノベータ株式会社、株式会社モリサワに協賛いただき、なんとJリーグ(公益社団法人日本プロサッカーリーグ)にも後援をいただけました。
告知:https://www.holg.jp/award/201901/
結果発表全体:https://www.holg.jp/award/201902/
表彰式の様子:https://www.holg.jp/award/award2019-014/
ちなみに、この年もっとも悲しい声は、ヤフーニュースのコメントに「税金の無駄づかい」と書かれたことです。税金をもらえるなら逆にもらいたいところだなと思いながら、心ないコメントを浴びせられたりするのです(笑)。
▼地方公務員アワード2019の受賞者の皆さん!
②阿部 裕彦(加西市役所)
③小川 知男さん(福崎町役場)-ジチタイワークス賞とのW受賞
④川那 賀一(岐阜市役所)-電通SCP塾賞とのW受賞
⑤倉田 麻紀(尾道市役所)-NECソリューションイノベータ賞、LIFULL賞とのトリプル受賞
⑥佐久間 智之(三芳町役場)-PR TIMES&Jooto賞とのW受賞
⑦瀬戸 勇さん(横浜市消防局)-モリサワUD賞とのW受賞
⑧長井 伸晃(神戸市役所)
⑨中村 文彦(垂井町教育委員会)
⑩波多野 翼(越前市役所)
⑪平塚 雅人(常総市役所)
⑫松尾 泰貴(八尾市役所)
⑬山口 明大(美馬市役所)
2019年は審査員を、過去2年間の受賞者の7名の方にお願いしました。第1回、2回の審査員の方に感謝しつつも、定期的な循環が望ましいと感じて体制が変わりました。2021年にはまた、新たな審査員をお願いするつもりです。
②石塚清香(横浜市役所/2017年受賞)
③大垣弥生(生駒市役所/2017年受賞)
④岡元譲史(寝屋川市役所/2018年受賞)
⑤田中弘樹(砥部町役場/2017年受賞)
⑥晝田浩一郎(岡崎市役所/2017年受賞)
⑦領家誠(大阪府庁/2018年受賞)
地方公務員アワード2020に期待しているもの
今年のアワードにはどんな変化が起きるのか、実はとてもワクワクしています。今年は新型コロナウイルスという世界を変えてしまう現象が起きました。11月13日に表彰式を開催する予定ですが、それが必ずしも実現できるとは限りません。
医療関係者をはじめ、保健所の方や給付金対応の方など、多くの方が役所で苦労している現状もあります。一方、全国各地の自治体から日々、先進事例や成功事例が聞こえてきます。変化の大きい状況だからこそ、個人が力を発揮できることもあるでしょう。少しでも苦境の中で成果をあげる地方公務員に光が当たればと思っています。
なお、Twitterで地方公務員アワードの広告を投下してみたのですが、なかなか地方公務員は嫌われているなぁと改めて思いました(笑)。私も4月から、生駒市役所の週一テレワーク職員となりましたので、もはや批判は自分事でもあります。ざっと、コメントを紹介してみましょう。
「税金泥棒」
「天下りも公務員用語」
「公務員は貴族」
「不況でも給料右肩上がり ボーナス満額」
「なにその温い企画」
「マスターベーション?」
「うんち!うんち!」
そんなこと言わなくてもいいのに!まぁ、最後のはカワイイですね(笑)。
「安月給 長時間労働 パワハラ上司」
こんなのもありましたが、これは公務員側からの組織への不満でしょうか(笑)。
いずれにせよ、こういった声があるからこそ、逆にもっともっと「地方公務員アワード」を良いものにしていきたいと強く思うのです。
地方公務員アワードの限界
さて、記事も佳境です。タイトルにある「地方公務員アワードの限界」を早く説明しろよと思っている方もいると思います。じれったい展開なだけに、皆さんの期待値を少し下げる必要がありそうです。
そこで聞いて下さい、私は常々思うことがあります。それは、人の幸せは期待値のコントロールによって決まるということです。人間は欲深い生き物です、お金を手に入れるともっと多くのお金を欲する。地位を手に入れると、もっと大きな地位を欲するようになる。
しかしながら、幸福感は自らの期待値と現実との差分から得られるものです。自分の人生を楽しむためには、変えられるものと変えられないものを見極めることが必要です。期待値と現実の2つのうち、どちらがよりコントロールしうるものでしょうか。当然、前者の期待値でしょう。そう、だから、私の話には全く期待しないでほしいんです。
では、期待値が下がったところで続けます。
悲しいかな、めちゃくちゃすごい公務員が、わずか1%しか存在しなかったとしても、世の中には2.7万人のすごい地方公務員がいる計算になります。この2.7万人の地方公務員を毎年10人表彰すると、2700年かかるわけです。その時、私は骨すら残っていないでしょう。しかも、毎年新たに公務員が誕生するわけです。
だから、地方公務員アワードで表彰しきれない人はこれからも山ほど存在し続けるはずで、これは紛れもなく地方公務員アワードの限界とも言えるのです。これは悔しい現実なのです。
ただし、逆に言うならば、すごい公務員はどこにでもいるんじゃないかとも思うわけです。だから、改めて皆さんのすぐ近くにいるはずの、すごい公務員達の尊さに思いを馳せていただけないかと願います。
地方公務員アワードではその全てのすごい公務員を網羅することはできませんが、皆さん一人ひとりの想いの集合と連鎖によって、アワードとは関係なく、より多くのすごい地方公務員に光が当たるのだと思います。そのうえで、もし、思い浮かべた人を推薦したいと感じられたら、ぜひぜひ地方公務員アワードに推薦して下さいね!ひとりで3名まで推薦可能です!
地方公務員アワードの限界以上に、私の文才の限界を感じる記事となりましたが、地方公務員アワード2020を皆さんとともに、より良いものに出来ればと思っています。1年の初めからちょうど半年経ちましたが、皆さん、今年の地方公務員アワードもよろしくお願いします。
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