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小川 知男1

事例を知る 地方公務員アワード 産業振興

『地方公務員アワード2019』小川 知男さん(兵庫県福崎町役場)

『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2019』、3人目の受賞者の紹介です。オリジナルのアイデアでアマゾンのベストセラー1位を獲得、その後の展開も着実に観光客を増やすという結果を残し、特別協賛社賞である「ジチタイワークス賞」とのW受賞です。

小川 知男さん(兵庫県福崎町役場 地域振興課 課長補佐)

推薦者①:[連名]森 友和、平石 芽已、中井 祐甫、本城 里奈(福崎町役場)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

独自の趣味を生かした、斜め上の「妖怪と造形のまちおこし」で、町を訪れる観光客を3年で倍にした!

推薦文

妖怪を研究した民俗学者、柳田國男の生誕地である兵庫県福崎町役場で働く小川知男さん。業務のかたわら、個人的な趣味で造形を嗜み、変わった人形を造っていましたが、2013年、当時の町長から、「1日に10人ほどしか訪れない辻川山公園に観光客を呼べ」と命じられました。
当時は“ゆるキャラ”ブームの真っ最中。ですが小川さんは「同じようなものを作って誰が見つけてくれるんだ」と、独断で公園内の池の中から飛び出すめちゃくちゃ気持ち悪い河童の像を造りました。役場の上層部は「税金だぞ!」とカンカンでしたが、小川さんは「絶対に人が来るから心配いりません」と動じませんでした。小川さんの予想は的中しました。地元の新聞で河童像が紹介されると、次の日から、公園の池には多くの人が訪れるようになったのです。その後も、町特産のもち麦入りのどら焼きを食べながら小屋から飛び出す天狗像を設置し、「全国妖怪造形コンテスト」を開催するなど、次々と独創的な取り組みを打ち出しました。ある時は、河童を見に来た人のお土産がないと、プラモデルの原型を制作。国の補助金を活用して量産すると、発売後5日で売り切れ、アマゾンのベストセラー1位、模型店サイトのランキングでは数週間連続1位に輝きました。
現在は、さびれていく商店街を活気づけようと、町内の小売店などにリアルな妖怪と写真が撮れる妖怪ベンチを設置し、増やしています。インスタ映えする妖怪ベンチは人気で、ベンチ設置店舗では売り上げが平均2割アップしました。さらに、リアルで気持ち悪い河童の着ぐるみを製作し、YouTubeの観光協会のチャンネルで動画を公開しています。これらの取り組みで、町を訪れる観光客は、わずか3年で倍になりました。キー局の番組や全国紙を含めたメディアへの出演は230本に上ります。固定観念にとらわれず「面白いものは面白い」と斜め上の発想で町に勢いをつけた小川さんを推薦します。

推薦者②:松田 清彦(兵庫県神崎郡福崎町 地域振興課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

地域のお宝を発掘し、磨きあげることで地方創生に取り組むスーパー公務員

推薦文

兵庫県福崎町は、民俗学の父「柳田國男」の生誕の地であるものの、これといった観光拠点もなく観光客入込数が県下ワースト3位という不名誉な状況が続いていました。
そのような中、当町でも観光に力を注ごうと地域振興課が創設されました。課の創設と同時に観光係長として配属されたのが、このたび推薦するスーパー公務員こと小川知男氏です。
彼は、趣味であった造形の才能を活かし、柳田國男生家等が立地する辻川山公園内の池からリアルでおどおどしい河童が飛び出す仕掛けを考え、公園を新たな観光拠点として観光客の誘客ができる施設に変貌させていきました。
飽きられることなく観光客を増やし続けるため、柳田の著書に因んだ妖怪をテーマに「全国妖怪造形コンテスト」を企画。最優秀作品の妖怪を大型化し公園内に設置するほか、動く逆さ天狗等の仕掛けで、24万8千人余りであった観光客入込数をわずか3年間で40万人を突破させています。
さらに、地域の消費拡大に着目し、町内店舗の店頭に妖怪ベンチを設置しました。観光客にベンチマップを手に歩いてもらい、SNS等で発信していただくことで、町や店舗の紹介、加えて店舗には商品開発等をしていただき売上額向上にも繋がっています。彼の才能は、観光拠点整備だけにとどまらず、自治体初の妖怪プラモデルの原型製作や観光PR動画のプロデュースなど様々な能力を発揮し、メディア報道で福崎町の知名度向上にも大いに貢献しています。
今後は、JR福崎駅前にも河童が出現するという新たなストーリーを実現させるとともに、更なる妖怪ベンチ設置に向けた企画にも取り組んでいます。
地域活性化策として、町の宝である「福崎町で生まれた柳田國男」の著書に因んだ妖怪をストーリー化させ次々と展開を図っていくことは、まさに地方創生としての取り組みに合致していると考え、精力的に事業を進める発想力と行動力には目を見張るものがあります。

推薦者③:阿部 裕彦(加西市役所 きてみて住んで課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

エッジの効いた観光事業で観光客数を倍増(42万人)させた。メディア登場も脅威の231回を達成した。

推薦文

福崎町役場の小川知男さんをスーパー公務員として推薦します。
私と彼とは中学生時代からの同級生で、学生時代から自分の信じた道を究める抜群の探求心と物怖じしない行動力に驚かされていましたが、地方公務員という同じ仕事に就き、彼の才能が観光産業活性化という政策で開花したことに驚きと納得とビックリスペクトです。
兵庫県の福崎町は、民俗学の大家である柳田國男生誕の町として、文学書にある妖怪をモチーフにしてゆるキャラなどを制作し、観光事業を展開していましたが、小川さんは、地域の河童伝説に着目し、造形と結び付けた新たなキャラクター「河童のガジロー」を制作して地域資源のリノベーションキャラによる振興策を実施しました。
さらに、ニッチでユニークな情報発信イベントを仕掛け、コアなファン層の取り込みによる情報拡散を図りました。
このサイクルを数年繰り返して、ご当地キャラを軸に関連イベントを通じて全国へ福崎町のファンを拡大しています。
特に素晴らしい事は、コンサルなどに任せず、すべて自力で実現した事です。
また、相乗効果として、数年で倍増し、今も増え続ける観光客をターゲットに関連グッズ開発や妖怪ベンチといった地域店舗を巻き込んだ観光客の取り組み策など、地域を巻き込んだ活動が目を見張ります。
地方公務員は、数年で配属部所を異動する事もあるため、就任1年で全国的なキャラとイベントを実施し、関連グッズや観光客倍増など、可視化できる実績を上げたことは類を見ないため彼を推進します。

審査員のコメント

個人の趣味を公務に活かしつつエッジの効いた企画に仕上げた点が評価できます。その後の展開力も効果的です。(領家誠)

国の補助金を使って「6日間で売り切れるアマゾンベストセラー1位」は、驚異的です。(岡元譲史)

住んでいる町の特性や可能性を理解して実行し、反響をさらに活用していくぶれない戦略により、観光客を増加させた実績がすごいです!(井上純子)

この取り組みを進めた裏には、勇気とものすごい情熱を感じました。凄いです。(田中弘樹)

固定観念を打破するアイデアと実行力が素晴らしいです。専門家に頼らないと観光での地域活性化は困難だといわれる中、気持ち悪い河童の像から始まる快進撃。おもしろいものはおもしろい。その通りだと思います。(大垣弥生)

「絶対に人が来るから心配いりません」と言い切る姿勢に惚れます。(石塚清香)

柳田邦男の地域色とストーリがある巻き込みステキです。(晝田浩一郎)

特別協賛社賞-ジチタイワークス賞

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ジチタイワークス賞 受賞理由:
外部に依存せず、地域資源を生かしながら結果を出した点が素晴らしい。自分たちで取り組んでいるからこそ、自分たちで自走できる、継続性のある事業である点も評価できます。

今回多くの同僚からの推薦により受賞されました。メディアを上手に活用し、町のシンボルであった「柳田國男」と絡ませながら展開させていくことで「福崎町」の個性を作り出したところが本当に「すごい!」です。小川 知男さん、おめでとうございます!

【地方公務員アワード2019 推薦文の発表スケジュール】
8月19日(月)
秋田 大介さん阿部 裕彦さん小川 知男さん川那 賀一さん
8月20日(火)
倉田 麻紀さん佐久間 智之さん瀬戸 勇さん
8月21日(水)
長井 伸晃さん中村 文彦さん波多野 翼さん
8月22日(木)
平塚 雅人さん松尾 泰貴さん山口 明大さん

『地方公務員アワード2019』全体発表はコチラ

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後援

一般財団法人 地域活性化センター
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当センターは活力あふれ個性豊かな地域社会を実現するため、地域活性化のための諸活動の支援・地域振興の推進を寄与することを目的に設立し、地域を応援しています。
地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
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地域に飛び出す公務員を応援するために、60人を超える首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら
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