『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2019』、9人目の受賞者の紹介です。
広く理解してもらうには難しいイベントを、限られた予算で企画・実現した情熱が、審査員の「すごい!」を呼び起こしました!
中村 文彦(垂井町教育委員会 生涯学習課 文化会館管理係長)
推薦者 河村 ゆたか(池田町 建設部池田温泉)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
痛車イベントを町の活性化に結びつけたいという熱い思いをアイデアと人脈作りで実現。静かなる高熱量人
推薦文
氏は、車で言えばハイブリッド車だ。ここ一番の踏ん張り時、ガソリン燃焼の如く熱くモノ事を進めるのだが、日頃は無音の電気駆動の如く淡々とした物腰で事をこなしている。
町職員対象の企画提案で氏の「痛車イベント」が採用されたものの、提案者の個人的活動扱いで、活動は勤務時間外に限られ、人的支援もまったく無い上、予算もわずかな費用補助という状況であった。しかし、少しでも多くの人に気軽に参加してもらいたいと参加費無料にこだわったため、いくつかの試練を経験する事になる。
企画書は、町長向けの「痛車とはなんぞや」という説明に始まり、行政とアニメのコラボによる相乗効果、イベント内容、タイムスケジュール、会場内配置図、宣伝方法、エントリー方法、コンテスト景品や準備品にいたるまで緻密に練られ、14ページの大作となった。
参加者集めでは、ネットで調べた全国の痛車イベント主催者からアニメ聖地まで約100ヶ所にフライヤー設置を依頼。痛公用車(行政的にはラッピングカー)を持つ市町にも参加依頼を行って、1年目64台、2年目118台の参加となる。
運営面では、直接各イベントに赴いて手伝いまでしながら精力的に人間関係を作り、ほぼ無償で動いてくれる運営スタッフを得た。これら活動の中では当日の賞品までかき集めるなどアイデアも発揮した。1年目は一人で、街路樹の枝が車に当たらないよう脚立に乗って枝を払い、100mメジャーを釘で地面に打ち付けてラインも引いたが、2年目は、前日の会場設営や広報活動の協力者まで得た。
参加台数が増えメディアにも出るなか、氏は参加者だけのお祭りイベントとして考えていない。「0から1へ 1からその先へ」というアニメの言葉にたとえ、今は「その先へ」だと語る。垂井町の住民や団体が楽しく関わる垂井町流イベントとして、町の活性化に結びつけていきたいと淡々と語る中には静かながら高熱量を感じる。
審査員のコメント
自ら町長にプレゼンし、イベントを実施した行動力と情熱がすごいです!(井上純子)
理解して貰いづらいものへの挑戦。辛く楽しいものかもしれません。共感! 1票!!(田中弘樹)
普通でも理解が難しい痛車をテーマとして押し通す強さに感動しました(石塚清香)
行政関連に興味なさそうな「オタク」を巻き込めているのステキです(晝田浩一郎)
オリジナルのイベントで、更には万人には理解し難いテーマのイベントを企画し実現。町の活性化につなげるため立ち向かう姿勢が本当に「すごい!」です。中村文彦さん、受賞おめでとうございます!
【地方公務員アワード2019 推薦文の発表スケジュール】
8月19日(月)
①秋田 大介さん ②阿部 裕彦さん ③小川 知男さん ④川那 賀一さん
8月20日(火)
⑤倉田 麻紀さん ⑥佐久間 智之さん ⑦瀬戸 勇さん
8月21日(水)
⑧長井 伸晃さん ⑨中村 文彦さん ⑩波多野 翼さん
8月22日(木)
⑪平塚 雅人さん ⑫松尾 泰貴さん ⑬山口 明大さん
『地方公務員アワード2019』全体発表はコチラ
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後援
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地域に飛び出す公務員を応援するために、60人を超える首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら。
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