『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2019』、13人目の受賞者の紹介です。
自身の辛い経験を活かして「困ってる人のために」寄り添う活動を行ったことで、多くの審査員から「すごい!」と声があがりました。
山口 明大(徳島県美馬市 保険健康課 課長補佐)
推薦者①牧野 浩樹(岡山県倉敷市 人事課)
白血病を乗り越え、骨髄バンク推進を支援するスーパー公務員
推薦文
彼と出会ったのは5年前に岡山県で開催された、債権回収に係る研修会。
はじめてした会話が今でも忘れられない。
「はじめまして。徳島県美馬市の山口です。休みの日は、プロ雀士、ルーラー山口として活動してます。」
プロ雀士?ルーラー山口?
この人は何者?怪しいぞ。
が第一印象。
しかし、数分後気づくと彼の活動を食い入るように聞いている自分がいた。
山口さんは、2001年に徳島県美馬市に入庁。入庁してわずか2カ月、
たまたました血液検査で、医師から「2、3日の命」と言い渡される。
病名は、慢性骨髄性白血病。
目の前が真っ黒になったそうだ。
半年後、骨髄移植による治療を経て、なんとか生還。
その後、自分の命を救ってくれた骨髄バンクを世の中に拡めたいとの想いで、自分が好きな「麻雀」通じたチャリティーイベントを発案。
「麻雀」をきっかけにすれば、骨髄移植に興味のない人にも興味を持ってもらえるという彼の狙いは的中。
2005年に開催を始めたイベントは、現在までに14回開催し、参加人数は約2400人。そして、骨髄バンク団体に約630万円を寄付という成果を挙げている。
山口さんの活動は、地元のテレビ番組や新聞にも大きく取り上げられている。
本業の公務員でも、白血病を乗り越えた経験を活かし活躍している。
山口さんが長年取り組むのは、税金等の債権回収業務。麻雀で培った、洞察力やコミュニケーション力を活かして、滞納案件を次々に解決。
2007年には徳島滞納整理機構の一期生として、総務省自治税務局特別表彰を受ける。また、白血病という辛い経験を経て、「困った人を救いたい」との想いから担当の異なる、国保、介護保険、後期のどの窓口に市民が来ても、他の制度の情報を伝達する仕組みの構築に成功。「困ってる人のために」という志が多くの住民や白血病で苦しむ方を今日も救っている。
審査員のコメント
サバイバーとして、骨髄バンクの普及に麻雀を使うアイデアはすばらしいです。(領家誠)
骨髄バンクに630万円寄付は、すごいです。「弱さを乗り越えたところに、本当の強さや優しさがある」の実例。(岡元譲史)
自身の貴重な体験を、マイナスに留めることなく、他者も救おうとユニークな手法を活用した点がすごいです!(井上純子)
自分の体験をいかした取り組みは多くの人を共感させました。凄いです。(田中弘樹)
経験と得意を最大限に活かし、弱者に寄り添う姿勢が素晴しいです(石塚清香)
無関心層を動かす仕組みを構築するっててステキです(晝田浩一郎)
自身が侵された白血病を乗り越え救ってくれた骨髄バンクを広めるために、まさかの「麻雀」を使ったチャリティーイベントを企画。審査員からも「無関心層を動かす仕組み」と称された斬新なアイデアが「すごい!」です。山口明大さん、受賞おめでとうございます!
【地方公務員アワード2019 推薦文の発表スケジュール】
8月19日(月)
①秋田 大介さん ②阿部 裕彦さん ③小川 知男さん ④川那 賀一さん
8月20日(火)
⑤倉田 麻紀さん ⑥佐久間 智之さん ⑦瀬戸 勇さん
8月21日(水)
⑧長井 伸晃さん ⑨中村 文彦さん ⑩波多野 翼さん
8月22日(木)
⑪平塚 雅人さん ⑫松尾 泰貴さん ⑬山口 明大さん
『地方公務員アワード2019』全体発表はコチラ
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地域に飛び出す公務員を応援するために、60人を超える首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら。
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