コラム

シティプロモーションで人口は増えるのか?!

岩林誠5

【岩林誠(いわばやしまこと) 経歴】
四街道市役所シティセールス推進課長。J-PHONE/ボーダフォン宣伝部、I&S BBDO(広告代理店)、はるやま商事マーケティング部等でのマネジメントを経て、四街道市初めての民間出身管理職として現職。

(記事提供=シティプロモーション超入門 )

シティプロモーション、シティセールスで本当に人口は増えるのか?!

 私の振り出しはこんな疑問にある。

 多くの地方自治体で「シティプロモーション」「シティセールス」が活況を呈している。今まで地方自治体における広報活動、コミュニケーション活動、プロモーション活動が比較的消極的だったという意味では「いい傾向」ではあるのだが、シティプロモーション活動は「打ち出の小づち」ではない。

 シティプロモーションで定住人口の増加を図ります!

 シティセールスで観光客誘致!

 シティプロモーションで地元産業の活性化!

 シティプロモーションで企業誘致!

 もちろん、自治体の内部組織全体が風通し良く、横の連携も十分に図られていて、組織統治が力強く機能するならば、こういったスローガンも現実味を帯びるだろう。しかしながら、人口増加、観光振興、産業振興、企業誘致、どれを取ってもシティプロモーション部門単体で実現するのは難しい。民間企業に換言するならば、「宣伝販促部門新設で売上倍増!」あるいは「マーケティング活動注力で大幅増益!」と言っているのに近いように思える。つまり裏付けのない楽観さ。地方自治体のシティプロモーション担当であれば、この苦悩は理解できるのではないか。

 だとするならば、シティプロモーション、シティセールスとは何から始めればよいのか。わかりやすく言うならば、ある程度縦割りの行政組織のままでも可能なシティプロモーション、シティセールスとはどのようなものなのかをベースに整理しつつ、一方で、既成の枠組みを超えた新たなシティプロモーションの挑戦についても触れていきたい。

 このブログの立脚点はここにある。

 もちろん、このブログで書こうとしていることは絶対的な「正解」ではないが、民間企業での私の経験に、現在の行政におけるシティセールス課長としての経験を上積みし、現実的かつ実践的な論理と実務を示していきたいと思う。

 結果的に、このブログは、自治体広報に関する改めての整理に加え、シティプロモーションと名付けられて以降の新たなチャレンジについて触れていくことになるだろう。加えて、シティプロモーションの入門書のようなものとして読んでいただければ幸いである。

目次(現時点案)

はじめに
 ~シティプロモーションで人口は増えるのか、観光客は増えるのか?

1.シティプロモーションの定義
 ~シティプロモーション、シティセールスって何?正しく名付けて正しく歩む

2.シティプロモーション部門の役割
 ~やるべきこと/できることの線引きと事務分掌

3.自治体におけるブランディングとは何か
 ~ブランドメッセージとロゴマークづくりに終始しないために

4.現況を知ろう
 ~マーケティングリサーチで自己分析から始める

5.戦略をしっかりつくる
 ~戦略なきシティプロモーションは絶対に成功しない

6.施策にきっちり落とし込む
 ~恐れず挑戦!既存施策改善と新規施策開発

7.自治体PR動画再考
 ~流行のPR動画、その強みと落とし穴

8.脱予算消化時代のシティプロモーション予算の立て方、使い方
 ~スクラップ&ビルド、トライ&エラーの予算管理

9.成功する仕様書の書き方
 ~施策の成功は仕様書で5割方決まる

10.シティプロモーションにおけるKPIと効果測定
 ~測定可能な施策で説明責任を果たす

11.人材の確保と育成
 ~シティプロモーション人材の向き不向き、外部人材の活用

おわりに
 ~シティプロモーション、未来は明るい!

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