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地方公務員アワード

『地方公務員アワード2024』安高 昌輝(草加市 市長付みらい戦略担当主査 兼 市長室広報課 主査)

『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2024』、11人目の受賞者の紹介です。
※部署名役職名は推薦文登録時時点のものであり、現在とは異なる場合がございます。

安高 昌輝(草加市 市長付みらい戦略担当主査 兼 市長室広報課 主査)

推薦者1:西田 翼(草加市 市長室広報課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

予算ゼロ・経験ゼロ・異動初年度で広報紙フルリニューアル!リーダーシップと人を巻き込む力で県コン入賞!

推薦文

氏は広報紙が読まれていないことに危機感を感じ、2色刷りの広報紙をフルカラー、行政情報だけでなく特集ページのある広報紙へとリニューアルさせた。しかも、予算・経験ゼロ、異動初年度という状況で実現させたのが驚きだ。

その成功の裏には、生まれ育ったまちへの愛と、周囲を信じきる真のリーダーシップがあった。広報紙は年々読まれなくなっている傾向にあり、若い世代ほど読んでいない。氏はこれを重要な課題と捉え、草加市と市民を繋ぎ合わせるため、広報紙フルリニューアルを決断した。

氏は自身の想いを周囲に伝えるため、全国広報コンクールで最も名誉のある内閣総理大臣賞受賞を目標として掲げた。例年、草加市は県入賞できず全国で賞を獲ることは夢のまた夢であったが、価値観の異なるステークホルダーを説得したことや、無謀だと思われていたことをいくつも実現させていく姿に感化され、最終的には「本当にできるかもしれない」と課内全員が高い士気で業務に臨んだ。

そして完成したのが、リニューアル見本号とした広報そうか令和5年8月20日号。発行と同時に市民から、「掲載事業に参加したい」「引っ越しを考えていたが、草加市を楽しみたくなった」と、これまでにない良い反響が多数届く。市内4駅で市民アンケートも実施、1,000人以上に声をかけ、回答者80%以上から過去の広報紙より見本号の方が良いと支持を得た。広報コンクール埼玉県審査では広報紙部門第1席、連動企画で作成した動画が映像部門第2席となり草加市初快挙となった。結果として、言い始めたときは誰もが不可能と思っていた広報紙フルリニューアルを令和6年1月に実現させた。

氏の魅力は、ついていきたくなるリーダーシップ。前例踏襲や常識に捉われることなく、市・市民にとっての利益を追求する姿勢に皆が共感し、自然と協力してしまう。そんな氏が地方公務員アワード受賞にふさわしいと確信し、推薦する。

推薦者2:鈴木 康成(草加市 市民生活部市民課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

新たな調査手法を導入し税収5000万円ベースアップ達成!鋭い嗅覚と話術で回りを巻き込み改革を断行!

推薦文

安高さんは入庁1年目の市民税課時代、担当する軽自動車税の減免の郵送申請制度を作り、2年目から個人市民税課税担当になると、数々の改革を実施。窓口の証明書の申請書が分かりにくいと感じるとすぐに修正案を作り上司や同僚にプレゼン。減免規則改正や罹災証明書要綱の制定なども実施した。

とにかく情熱的で曲がったことが大嫌い。公平課税の観点から未申告者を少しでも減らす努力を続けてきた。

その取組の一つに給与支払報告書の提出義務を怠っている会社のあぶり出しがある。善良な市民の申告書の中に、源泉徴収票が添付されているにもかかわらず、勤め先から給与支払報告書が提出されていない事例がたくさんあることを発見した安高さんは、それらの会社に調査をかけ、法令に基づき提出を依頼するという手法を考案。その結果、芋づる式に未申告者の給与を把握していき、過去数年分を一気に課税。別の課税者の被扶養者となっている者などもおり、その効果は絶大だった。調査の翌年以降には、調査対象となった会社から給与支払報告書が毎年提出されるようになり、さらに介護保険料や国民健康保険税等の算定基準にもかかわるため、少なく見積もっても毎年5000万円以上の税収のベースアップにつながっている。

安高さんのすごいところは、その「嗅覚」。ある時、税申告の会場に医療費控除のために来場した方の申告書や領収書にさっと目を通した安高さんは、すぐに不正を指摘。普通の職員ならそのままスルーしてしまいそうな案件でも、その独特の嗅覚と話術で不正を見抜く。

そんな安高さんの市職員になった理由もまた面白い。実は学生時代にボランティアで市の職員とかかわっていたが、その職員たちのやる気の無さに腹を立て、自分が職員になって草加市を変えてやると決意したのだとか。その時の想いを今も心に秘め、配属先で次々に改革をしていく安高さんは、まさにスーパー公務員というにふさわしい人です。

推薦者3:原田 幸哉(越谷市 越谷市立病院経営企画課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

地域の子ども会活動が原点。問題意識を「あるべき姿」に昇華させる情熱の「お兄さん」

推薦文

安高さんを語る上で、子ども会での活躍は外せません。

子ども会は、実態として保護者を中心に運営されるところが多く、共働き世帯の増加、意識の変化等により、運営を続けることへの負担感から、全国的にどんどん消滅している状況にあります。草加市子ども会育成者連絡協議会の「ジュニアリーダー」に所属し、子ども達と遊びを通して交流していた高校生時代(20年前)の彼(当時から、優しいまなざしで子ども達とふれあう、頼れるお兄さんでした)は、子ども会が消滅し続ける状況に危機感と問題意識を持ちました。

解決策を考え、仲間を巻き込み、市子連の大人の役員にプレゼンをし、理解を得て、市内で子ども会のない地域向けの子ども会「草加市子ども会」を立ち上げたのです。「草加市子ども会」の運営は、保護者ではなく大学生~中学生のリーダー主体。子ども達に年齢の近いお兄さんお姉さんが運営し、保護者にも負担の少ないこの取組により、草加市の子ども会は息を吹き返しました。今でも草加の子ども達が遊びを通した異年齢の交流が盛んにできているのは、理想に燃える安高さんのまわりに多くの仲間が集い、輪を広げてきたからです。そして、彼は今でも、市子連副会長として子ども会の発展のために日夜取り組んでいます(超多忙な市職員の業務の中、彼に休みはあるのでしょうか…?)。私は隣町のジュニアリーダー出身者。同じ地方公務員の轍を踏んだ彼の、公務員・子ども会の両輪での活躍をずっと見守ってきました。

市職員としての実績は、他の方が存分に語ってくださることでしょうが、所属する環境の「あるべき姿」を考え、自分なりの視点で、まわりを巻き込みながらストイックに成し遂げる…そんな彼の仕事ぶりは、一貫していて情熱的です。

全国の公務員の模範であり、まわりの多くの人(子ども達を含む)に前向きな影響を与え続ける「お兄さん」は、今後ますます大きな仕事に挑戦し続けていくことでしょう。

推薦者4:山口 恭平(草加市 こども未来部 こども青少年課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

公務員と地域活動、二足のわらじ。子ども会の連合会存続の危機を2度も救った子ども達のヒーロー!

推薦文

私が事務局を務める草加市子ども会育成者連絡協議会(草子連)は市内の子ども会の連合団体。彼はそこで副会長を務めている。中学生からボランティア活動を始め、高2の時に史上初の高校生役員に就任。市内の子ども会数が全盛期の7分の1になり、草子連の存続が危ぶまれる事態に陥った時、誰も想像すらしなかった方法で事態を打開した。彼は子ども会が無くなってしまった地域を対象とした「草加市子ども会」という団体を2006年に設立(当時18歳)。保護者が役員を務め運営するのが一般的だった中、役員のなり手不足が子ども会解散の主な原因と考え、大人に代わって中高大学生が役員を務める形にすることで課題解決を図り、子ども会滅亡の危機を救った。

月日は流れ、2018年に再び草子連に存続の危機が迫った。草子連や草加市子ども会の運営の中心である中高大学生のスタッフがいなくなり、大人のスタッフもわずか5名まで減少。最悪の状況の中、事態を打開するため再び草加市子ども会の会長に就任。同時に草子連副会長も引き受けた。

そして、誰でもボランティアに登録できる制度を新設。市内の中高大学やコンビニ、飲食店等にポスター掲示やチラシ配置のお願いに回り、約7000部のチラシを夜な夜なポスティングするなどして新たなスタッフを集め、スタッフ数を約50名まで拡大した。

彼の凄い所は、どんな逆境の中でも諦めずに光を見出すところ。コロナ禍で小学校が休校となり、外出自粛を余儀なくされた際には、まだ、オンライン会議が一般的でない時代に、誰よりも早くZOOMに目をつけ、オンラインで折り紙教室やマスク作り、ダンスなどの企画を実施。「子ども達が学校に行けない今だからこそ、子ども達が交流できる場を作りたい」と言って活動し、新聞等にも取り上げられた。

業務外の活動にもかかわらず、一切手を抜かずに子ども達のために日々奮闘する姿は、まさに「子ども達のヒーロー」だ。

推薦者5:檜垣 理恵(草加市 監査委員事務局)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

共感と信頼から組織を動かす ~ポジティブスイッチ ON!からの推進力~

推薦文

4月に異動してきた安高さんから、6月に突然『課長、全国広報コンクールで内閣総理大臣賞を目指したいです』と相談がありました。そこからこの年の広報課のチャレンジが始まりました。

まず、今表現したいことを形にする広報紙を8月20日号と目標に据えて進めました。発行後、SNSで発信してくださる人や広報課にこのチャレンジを応援する市民や職員の声が次々と届きはじめました。

さらに、自分たちの満足で終わらないよう、市民の声を聞くため、市長とともに市内4駅の駅前で広報紙配布とアンケート調査を行いました。結果は80%以上がチャレンジした広報紙が良いといったものでした。

もちろん反対意見もあり、何度も何度も説明に出かける安高さんの姿がありました。自席に戻ると「はじめは意見が違いましたけど、理解してもらえるように思いを伝えてきました!」と報告があり、「意見を言ってくれるのは、それだけ広報紙に関心を持ってくれているってことですよね。ありがたいです」という言葉を常々口にしていました。広報紙は市民が市の情報と出会う機会をつくる原点。少しでも関心をもって欲しい。これが安高さんです。

その思いや考えは変わることはなく、困難な状況では、さらにポジティブスイッチが入ります。自分の強さや弱さがわかっているからこそ、自分に足りない部分をできる同僚に任せる。そこでのコミュニケーションでさらに信頼関係を築き、職員の共感を得て、組織を動かす推進力になっています。

令和5年8月20日発行の広報紙は全国広報コンクール埼玉県審査の広報紙部門で2位となり、令和6年1月から予算を増やさず広報紙の本格リニューアルを成し遂げました。この短期間で成し遂げたことは、市の広報活動において大きな転機だと広報課として実感しました。

安高さんが、これからも様々な場面で活躍してくれることは素晴らしいことだと思い推薦いたします。

推薦者6:好井 安全(草加市 教育委員会・教育総務部 生涯学習課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

想いを実現する行動力と、関わる人の理解を得てチームを推進させる力。

推薦文

安高くんは尊敬する後輩です。彼の仕事ぶりに毎回驚かされ、その活躍を心から嬉しく思い、大きな刺激をもらっています。

税部門、産業振興部門、広報部門など私の知る限り、各職場で課題の解決や事業の改善を実現させています。

直近の実績では、令和6年全国広報コンクール埼玉県推薦作品の広報紙部門で1席(埼玉県2位)を獲得したことです。惜しくも1位は逃しましたが、例年ランク外からの入選であり、草加市にとって大きな1歩となりました。

結果を出すまでのスピードも目を見張るものがあります。令和5年4月に広報課に配属となり、そこで邂逅した情熱あふれる後輩と一緒に「広報を変える!」と奮闘。率先垂範と丁寧な言語化により課の全員の理解と協力を得て8月20日号にて渾身の紙面を発行、上記の評価に結実しました。紙面のテーマ・内容も彼がこれまで仕事/プライベート問わずに築いてきた関係性が存分に発揮されています。この挑戦でよしとせず、その後も多くの調整を重ね、翌年1月には広報の大幅リニューアル(紙面構成の刷新、全面カラー化など)につなげました。

彼の姿勢で尊敬するところはたくさんありますが、一つ挙げるとすれば「個人プレーによる属人的な改革(評価)」ではなく、「組織で取り組むための業務の最適化」によってチームを覚醒させたことです。

事業の内容やその進め方について、チームの全員が理解し、共有する体制がつくれたからこそ、短期間での成果や、高いクオリティの広報活動の継続につながっているのだと思います。

広報という、最も効果的に草加市のメッセージを送ることができる所属において目覚ましい改善を実現した上で、「安高が抜けても大丈夫。」という仕組みを作った功績は計り知れません。

次は何を仕掛けていくのか。同僚としても、市民としても、とても楽しみです。

推薦者7:高橋 浩志郎(草加市 総合政策部)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

目指す未来へ向かって、市民を信じ、鼓舞し、ともに行動するリードオフマン型公務員

推薦文

安高さんの市職員としての業績を語るときに、「そうかリノベーションまちづくり」担当職員としての活躍は外せません。

草加市は、東京のベットタウンである一方、中心市街地の空洞化と地域コミュニティの弱体化が課題でした。そこで市は、平成27年に中心市街地にある空き家などを活用して、課題解決につながる都市型ビジネスを集積させようと、民間主導・公民連携のこのプロジェクトに着手しました。この当時、安高さんは市民税課の職員でしたが、参加者が空き家などを活用したビジネスプランを提案する「第1回リノベーションスクール(以下スクール)」を傍聴し感動、先進地での研修の参加者として自ら手を上げたことがきっかけとなり、プロジェクトの担当として産業振興課へ。

子ども会の活動で地域コミュニティの希薄化を肌で感じ、税部門で産業の活性化を通じて税収を伸ばす必要性を痛感。彼の抱く、公私の境目のないこのまちへの危機感が職務で結実する時が来ました。

ミッションは、民間プレイヤーの発掘と育成。まちを駆け回り、解体寸前の空き物件のオーナーを口説き落とし、市外のイベントまで出向きスクールの参加者を勧誘。そしてスクール当日はほぼ徹夜で運営しながら、多くの市民に見に来てほしいとチラシを配り歩く。その後はプランの実現に向けて、参加者に渦巻く不安を感じ取り、ティーチとコーチを使い分けながら伴走、背中を押しながら事業化に導いていきました。彼の昼夜を問わない獅子奮迅の活躍で、第2回スクールは大成功、全国初の「2回連続事業化率100%」を達成。そして今、中心市街地の人通りが回復し、賑わいが戻り、視察が殺到する全国屈指の成功事例になりました。

類まれな彼の戦略性と行動力の源泉。それは市民を信じ、人の持つ力に信頼を寄せる強い気持ち。このまちのリードオフマンである彼は市民とともに未来を切り拓く理想の公務員。このまちそして私の自慢です。

推薦者8:出嶋 秀章(飛騨市 農林部 林業振興課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

地域の垣根を超え子どもたちが集い関われるコミュニティ「草加市子ども会」の創設と運営に尽力されたこと

推薦文

安高氏を推薦する理由は、これまでの子ども会組織の概念にとらわれない組織の立ち上げと組織運営を通して、地域の子どもたちを育み、新たな地域コミュニティの創設につながる取り組みが素晴らしいからである。

子ども会とは子どもたちが広く地域社会を知り、地域住民との交流を通して成長できる場である。だが、昨今は保護者が企画し子どもたちが受け身として参加する地域が多く、本来の活動とはかなりかけ離れてきている。また、保護者による組織の維持が限界を迎え、解散する子ども会も少なくなく、草加市内にも同じ境遇の地域があった。当時高校生であった安高氏は「住む地域の違いが、子どもたちの成長に差を生んではいけない」との考えから、市内全域の子どもたちが関われる子ども会組織『草加市子ども会』を設立している。

この組織では高校生や大学生が中心となりイベントの企画や会の運営が行われる。当時学生だった安高氏は「小学生は体験活動を通して、中高生・大学生は企画運営を行うことで成長する」という考えのもと、子どもたち全員が主体的に取り組める組織づくりを進め、その活動を維持している。また、自身が子ども会活動に参加していた経験から「自分自身が成長できたと感じており、そういった成長の場をなくしたくない」との想いを語っており、子ども会活動の大切さを身を以て経験したことも組織の立ち上げにつながっている。

また、昨今では地域コミュニティの希薄化が社会問題としてたびたび取り上げられているが、この組織は地域における様々な年齢の子どもたちが関わり交流を図ることができることに加え、本人同士だけではなく保護者や地域住民など社会全体が交流を持つことができるため、組織がひとつのコミュニティとして地域づくりの一端を担っている。地域の核となる「草加市子ども会」の創設から運営まで携わってきた安高氏には、地域を担う人材としてこれからも活躍されることを期待する。

推薦者9:長堀 直人(草加市 福祉部 福祉政策課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

分かりやすい行動原理と驚異的な行動力が公民を超えて熱量を伝播させた熱波師、事業化率100%請負人

推薦文

安高さんとは2018年度に産業振興課で一緒に仕事をしましたが、何しろ草加愛と事業への熱量が違いました。

彼は主にリノベーションまちづくり事業を担当していて、地域課題を解決するコンテンツ創出のための実践型ワークショップで、対象案件の事業化率100%を実現する背景となったすごいと思うポイントをまとめました。安高さんは行動原理が単純で分かりやすい。税務担当の経験もあって、「税金を1円も無駄にできないから100%を目指す。」とよく語っていました。中途半端な忖度がなく、まっすぐに目標を立て言葉にして伝えるからこそ、相手の心に深く刺さったのだと思います。また、必要とあらば時間や場所を選ばずにどこにでも行き、何しろ多くの人に会い、想いを熱く伝えていました。

そんな活動を経て、市民だけでなく、市外の人たちも草加市に興味を持ち、関わってきて、プレイヤーとして活躍する人たちが次々と出てきました。そして、安高さんが一番すごいのは周囲を動かす力。産業振興課時代には、事業をゼロから立ち上げたわけではありませんが、啓発イベントチラシの駅前での対話型配布など係員の行動方針、事業化案件の工事の手伝いなどプレイヤーへの伴走方針などを構築し、次々と常識を覆していきました。

安高さんがひたむきに汗をかく行動に胸を打たれ、周囲の人も次々と自分事として熱量を持ち、能動的に動いた結果、事業化率100%を実現できたのだと思います。熱量を持って行動することに恥ずかしくない、間違いはないと、確信や安心感を与えてくれる。安高さんはそんな人だと思います。

これから縮減社会を迎えるに当たり、地方自治体には、彼のような人が必要だと思います。彼のような行動原理や行動力が評価され、多くの人に伝播し、草加市ひいては全国の地方自治体職員が熱量を持って縮退社会における総力戦に臨み、明るい未来を築いていくことを切に願い、推薦させていただきます。

推薦者10:安齋 圭亮(草加市 総務部 契約課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

周囲を巻き込む頼れるリーダー!類稀な発想力・影響力・行動力で数千万円もの税収アップを実現!

推薦文

安高さんは私が新卒で初めて配属された市民税課における先輩職員でした。安高さんはとにかく面倒見の良いお兄さんという存在で、常に周りを気に掛け、引っ張るリーダーです。既定路線を粛々と処理していく職員が多いなかで、安高さんは熱量が圧倒的に違いました。課税担当課として求められる適正課税の実現に誰よりも真摯に取り組んでいました。そのための知識のインプットにも妥協は許さず、更に係内研修を主催するなど、係内全体のレベルアップにも尽力されていました。

安高さんが行った改革の一つに、給与支払報告書の提出依頼があります。個人の市申告と給与支払報告書の提出状況を照合し、給与支払報告書の提出がされていない事業所への提出依頼をするという取組を安高さんが考案し、実現させました。関係法令をピックアップし、提出依頼文書をゼロから作成し、周りの職員を巻き込み、市民税課業務の一つとして確立させました。漫然と毎年通例の業務を行うのではなく、常に適正課税のためにはどうすれば良いかを模索し、また、思い立ったことを実現させるための行動力がある安高さんだからこそ実現できた取組だと思います。取組効果は抜群で、毎年数千万円もの税収アップを実現しました。また、こういった取組は一つの市だけでなく近隣市が一丸となって参画することでより大きな効果を生みます。安高さんの幅広い人脈による近隣他市との交流の中で取組を紹介することによってその影響を広げていました。

どうすれば草加をより良くできるか。安高さんの行動原理の根本です。公務員だからこそできること、公務員にしかできないこと。安高さんからそういった意識づけの話をよく聞きました。市民税課を異動した後も、安高さんの様々な行動力を耳にすることも多く、モチベーションになっています。全てを真似することはできませんが、今後も目標とする職員として、その背中を追い続けたいと思います。

推薦者11:山本 大介(埼玉県 草加市立草加小学校 主幹教諭)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

「子供たちが誇りに思えるまちにしたい!」熱意をもって職務に取り組む草加市のキーマン

推薦文

『未来に輝く子どもたちのため』

こんなキラキラした言葉を恥ずかしげもなく言えてしまうのが安高昌輝さんの魅力です。

彼との出会いは私と彼が2歳の頃。少年時代を共にした幼馴染みと、立場は違えど、今も同じ目標に向かって歩めることを嬉しく思います。

彼はやると決めたことを最後までやり切る完遂力があります。また、今置かれた状況をより良くしたいという思いを現実にする実行力があります。誰もがもつ「こうなるといいのにな」を自分事として捉え、自分の考える「あるべき状況」に変容させていく。生徒会、成人式実行委員会、子ども会…市の職員になってからも、振り返ってみるとずっと彼はそうしてきていたな、と感じます。

市の職員は数年単位で課を異動していきます。数年という短いスパンで彼は、未申告者を減らし公平課税によって税収増を目指す取組、リノベーションまちづくり、広報誌のリニューアル等々、数多くの改善をその中心となって行ってきました。彼はどんな時も職務に情熱をもち、使える知識、もの、人とのつながりを総動員して課題の解決へと繋げていきます。いつも一生懸命だからこそ協力したくなる。そう思わせてしまうのも彼の「すごいところ」なのだと思います。

多くの人と関わり、動き次第で多くの人々の思いに答えられる公の機関だからこそ、周囲を燃やせる「熱」をもった人が必要だと考えます。その熱が人を集め、よりよい地域づくり、未来づくりへと繋がっていく。私も彼と同じく熱を与えられる人でいたいと思います。できることから着実に、今後も彼と共闘しながら子供たちの笑顔が輝く市を実現していきたいと考えています。

「これからの草加市をよい方向に進めることを、彼とともに約束します。」…地方の一教員にそう言わせてしまう求心力が彼にはあります。私は安高昌輝を地方公務員アワードに推薦します。

推薦者12:高柳 一美(本庄市 企画財政部 広報課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

既成概念を言い訳にすることが恥ずかしくなる!仲間を引き連れてゴールまで持っていく「ルフィ」な公務員!

推薦文

市役所に入庁して3年目の個人住民税担当では、給与支払報告書の確認に新たな調査方法を発案し、毎年5000万円以上の税収のベースアップに成功。次の産業振興課では、わずか2年で9つのリノベーション案件の事業化を手掛け、リノベーションまちづくりの成功事例として全国から視察に来る先進自治体へと昇華させた。さらに、昨年度は異動した1年目の広報課で、これまで手を付けられなかった広報リニューアルを実現。その功績は一つの分野に限らず、市のため、市民のための信念のもと幅広い分野に及ぶ。

中でも、「広報リニューアル」では、異動した2か月目に行動を開始。まず、「全国広報コンクールで内閣総理大臣賞を目指す!」と宣言。ともすると、賞を取りたいだけにも聞こえる、そこには“メリット”の解釈が異なる様々な層に対して、リニューアルする意思と効果をわかりやすく魅せる戦略がある。その実、市内にある4つの駅に自ら立ち、ゴールに導くための「リニューアル見本号」をもってアンケートを実施するなど地道に行動し、延べ272人に聴取するほか職員800人以上からも回答を受け、いずれも80%以上の支持を受ける。この行動は市民や職員の心を動かし、最終的には市長が一緒に駅でアンケートを実施するまでに至っている。またその際、全面的にルールを見直すなど“市民のため!”を追求したリニューアルをもともと課題としていた発行回数の見直しを財源に、予算を1円も増やさずに達成している。

「まちを良くしたい」という熱意と純粋さに、これほど改革して目立っても「地方公務員AWARDにどうしても推薦したい!」と周囲から熱烈に押されるモテる公務員たる所以がある。既成概念にとらわれず、仲間を引き連れてゴールまで持っていく「ルフィ」な姿は、課題に立ち向かい心折れる大勢の公務員にとって、そしてこれからの若い公務員にとって、勇気と希望を与える「すごい!」公務員である。

推薦者13:金澤 剛史(埼玉県 久喜市役所 スポーツ振興課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

緻密な企画力と異次元の行動力で壁を突破!10か月で広報リニューアルを果たした調整力

推薦文

「伝える」から「伝わる広報」を目指し、住民が読みたくなる広報紙へとリニューアルに踏み切る自治体も増えていますが、まだまだ広報紙=文字ばかりという自治体も多いのが現状です。埼玉県草加市の広報紙も昔ながらの文字だけの広報紙。読まれない広報紙の発行に疑問を持つ職員もいましたが、変化を起こすまでには至らない状況でした。

そこで登場したのが安高さん。広報課着任後わずか10か月で広報紙のフルリニューアルを成し遂げました。もちろん課員の努力もあったものの、計画も予算も無い中でこれだけのスピード感をもってリニューアルに踏み切れた例を僕は知りません。

まずすごいのが、「読まれない」という課題を認識した後に、すぐに「プレ」リニューアル号の発行を決断し、住民がリニューアルを求めているかを調査したこと。驚くべきは発行月が8月号だということです。着任して4か月での発行は、すぐに動き出してもギリギリな行程です。当然、課内や上層部の合意も必要ですから、相当の調整が必要だったはず。それらをこなしつつの8月号、印刷工程を考えると7月中旬までの準備は驚くべきものがあります。

ここから、住民及び庁内アンケート調査の実施によりニーズを把握した上で、リニューアルに繋げるというプランにつながる訳ですが、さらに「すごい」のが、リニューアル号の発行が1月号であること。通常なら予算計上をしていないので、8月号の結果をもって次年度リニューアル・・・という動きが一般的。ですが発行回数の見直しによる経費削減でその年の予算を確保、結果として着任後10か月でのリニューアルを果たしています。

その間、さまざまな調整事項があり、課題にも突き当たりながらも、懇切丁寧に1件1件向き合い、実現させた企画力、調整力は素晴らしすぎるの一言に尽きます。
住民のために、部下と一緒に奔走し続ける安高さんは「公務員アワード」にふさわしい方です。

特別協賛社賞-ジチタイワークス賞

ジチタイワークス
「ジチタイワークス賞」受賞理由:
皆さん、本当にすごすぎます!だから今回は「希望の若手」を選びました。いる場所で咲く。だけど一人ではなく、仲間と一緒に枯れない花畑を。そのために奔走し、人を巻き込み、いろんな壁を共に越える。その礎にある地域への想いや、子ども達へのまなざしに、公務がヒトの仕事である温もりを感じます。この若さでここまで?という驚き。大変なはずなのに、楽しげな挑戦感。きっともっと……そんな期待が編集室に充満しております。

特別協賛社賞-スパイラル賞

「スパイラル賞」受賞理由:
安高さんは幼い頃から地元愛を持ち続け、地域活動に加え公務員として貢献されていて”すごい!”です。
子どもの居場所づくりや広報紙自体のPRなど、あるものを無くさずさらに充実させることで住民の生活を守るということは、並大抵の愛と努力ではできないと思います。また、新たに給与支払報告書の提出強化に取り組み未収債権への対応を重視する取組など、地域・市民・企業すべてにフェアでこちらも”すごい!”です。

審査員のコメント

様々な分野での業務や活動で妥協せず、地域にとってより良い姿を目指すマインドが素晴らしい。個人プレーではなく、組織として取り組んでいる点も非常に重要。(長井 伸晃)

異動初年度で行動を起こして成果を残す行動力がすごい!!!
しかも、どこの部署でも同じように行動して成果に繋げているし、みんなを巻き込んで実現されているところも圧巻です。(同前 嘉浩)

人事異動という最大の組織改善改革効果を人を巻き込み発揮し、税収増にまでつなげる取組みは天晴天晴です!(岩﨑 弘宜)

配属先での課題に真摯に向き合い、周りの熱量も高めながら「あるべき姿」を実現していく姿勢が素晴らしい。また、属人的になりがちな業務も、仕組み化することで全体のボトムアップに繋げている。(荒井 菜彩季)

公務員は数年単位で異動するのが宿命。その宿命の中で、異動した場所、さらに子ども会活動でも周りを巻き込みながら事業を推進する漫画の主人公的、公務員。自分が発する熱で周りを動かすそのパワーは圧巻!!(寺井 優介)

スピード、突破力、精度、専門性…仕事において様々な要素が必要ですが、ほぼ全てを高いレベルで遂行されているのだと感じます。少年漫画の主人公のような信念の強さと情熱的な様子、仲間を巻き込みながら突き進む姿が目に浮かびます!(廣濱 学)

安高 昌輝さん、受賞おめでとうございます!

【地方公務員アワード2024 受賞者の推薦文はこちら】

(1)池田 次郎 (2)伊藤 貴規  (3)伊藤 允一 (4)勝谷 聡一
(5)郷田 秀章 (6)近藤 裕 (7)武田 亜可理 (8)辻村 真輝
(9)橋本 一磨 (10)深谷 大一朗 (11)安高 昌輝

【ネクストホープ賞(30歳以下)受賞者の推薦文はこちら】

(1)茅野 裕也 (2)林 和輝

『地方公務員アワード2024』全体発表はコチラ

協賛

  
NECソリューションイノベータ株式会社
NECグループの社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア会社として、社会やお客様とともに、先進技術とイノベーションで新たな価値を創造し、持続可能な社会を実現します。お客様の課題を解決する従来の業務システム開発/業務PKG提供に加え、共創を通じて社会課題を解決する社会価値創造ソリューションに取組んでいます。
株式会社PR TIMES
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、企業とメディア、生活者をつなぐインターネットサービス「PR TIMES」を運営し、地方自治体500市区町村を含む7万9000社超が利用。地域情報を流通させる為の枠組みづくりとして、43都道府県で銀行、メディア、自治体と提携をし、各地域事業者の情報発信を支援しています。(R5年5月時点)
KDDI株式会社
「手と手を取りあって、この街のあしたを。」をスローガンに掲げ、5GネットワークやICTソリューションを活用した地域の課題解決を支援しています。自治体が抱える課題解決や、地域企業やベンチャー企業を主体としたビジネスモデル構築の支援、未来のイノベーションを起こす次世代の地域人材育成など取り組みの形はさまざま。「地域の明日」を、地域の皆様と共に創っていくことで持続可能な未来への道を築いていきます。
AlphaDrive Re:gion
「AlphaDrive Re:gion」では、地域の可能性を信じて、地域の企業や自治体向けに新規事業開発・人材育成・組織活性化などをご支援いたしております。地域ならではの難しい課題解決に日々向き合う方々の仲間として、共に考えながら伴走支援を行なっております。「地域の未来」を一緒に創っていきましょう。
楽天グループ株式会社
「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というグループミッションを掲げ、地域創生事業に積極的に取り組んでいます。
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官民連携事業研究所
自治体と企業の連携を創出する官民連携事業を展開しています。自治体が抱える社会課題解決に向け、両者の間に入り「導き役」として事業の伴走をし、善き前例をともにつくり、持続可能なまちづくりを推進しています。自治体と企業の強みとニーズ、双方の利益を考え、官民連携の計画から実行、伴走までを行います。

メディア協賛

株式会社 テレビ東京ダイレクト(いいね!じゃぱん)「テレ東、地域創生やるってよ」を旗印に、自治体向けには情報番組『いいね!じゃぱん』、旅番組『ハーフタイムツアーズ』、グルメ番組『虎ノ門市場』を活用したシティプロモーションとコマースを融合させた事業を展開。PRにとどまらず地域経済の活性も狙う地域創生事業を実施しています。
自治体通信アワード掲載ロゴ
自治体通信
自治体通信』は、イシン株式会社が運営する、経営感覚をもって課題解決に取り組む自治体とそれをサポートする民間企業を紹介する情報誌です。全国の都道府県市区町村を中心に合計約30,000部を送付しています。先進自治体の具体的な取り組みをはじめ、自治体経営に役立つ情報をお届けします。
ジチタイワークス
ジチタイワークス
株式会社ジチタイワークスが編集・制作する「ヒントとアイデアを集める行政マガジン」を毎号約11.5万部発行し、WEB版でも限定コンテンツを展開!仕事に活かせる事例を丁寧に取材・紹介し、自治体の課題解決を強力に後押し。また、公私に寄り添う公務員向けセミナーも好評です。
スパイラル株式会社 公共DX事業部
1000超の自治体広報紙をテキスト加工して公開する「マイ広報紙」と、国内すべての選挙を網羅する「政治山」、2つのウェブサイトを運営。
インターネット投票システムや広報広聴ソリューションの開発、BPO事業者への電子申請システム等の提供を通じて、自治体DXをサポートします。

後援

一般財団法人 地域活性化センター
当センターは活力あふれ個性豊かな地域社会を実現するため、地域活性化のための諸活動の支援・地域振興の推進を寄与することを目的に設立し、地域を応援しています。
地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
地域に飛び出す公務員を応援するために、約50人の首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら
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公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
Jリーグと全国60のJクラブは地域の人たちをハッピーにしたいと願って、社会連携活動「シャレン!」をおこなってきました。これからもより多くの皆さんと手を取り合って一緒に豊かなまちをつくることに挑戦します。
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QUINTET
格闘家・桜庭和志が立ち上げた打撃のない安全な組み技競技ブランド。老若男女が取り組める健康増進・防犯対策として、過去に秋田県、生駒市、潟上市と「ねわざ祭」を開催。全国の自治体とも連携を図っています。
一般社団法人 Code for Japan
Code for Japanは街の課題を市民が主体となってテクノロジーで解決することを目指すシビックテック・コミュニティです。
Ridiloverロゴ
一般社団法人リディラバ
「社会の無関心を打破する」をミッションに、社会問題に関するスタディツアーを企画運営。地域住民向けにツアー企画スクールを開催し、外部事業者に頼ることのない、持続的な関係人口の創出に貢献しています。詳細はこちら
公益財団法人 大阪府市町村振興協会 おおさか市町村職員研修研究センター (マッセOSAKA)
マッセOSAKAでは、大阪府内市町村職員に対する研修事業や広域的な行政課題についての調査・研究事業を実施しています。
最新の刊行物、研究成果等詳細についてはこちら

アンバサダー

山田一郎「集英社『僕、いますよ。』主人公」

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