『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2024』、2人目の受賞者の紹介です。
※部署名役職名は推薦文登録時時点のものであり、現在とは異なる場合がございます。
伊藤 貴規(磐田市 健康福祉部 健康増進課 主任保健師)
推薦者1:伊藤 遥(磐田市立総合病院 周産期医療センター)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
1.多くの地域住民と関わり、地域を盛り上げるイベントを企画・運営
2.役職に捕らわれない働き方
推薦文
NHKのど自慢を担当する男性保健師。
市のラジオ放送で民間の若者を出演させまくる男性保健師。
川柳コンテストでニューヨークからも応募させちゃう男性保健師。
公営婚活の企画から運営、司会までして結果にコミットする男性保健師。
岐阜から雪を100トン持ってきて来場者6,000人のゆきまつりを静岡でやる男性保健師。
全国の男性保健師ネットワークを強化するため全国男性保健師の集いをする男性保健師。
後輩から「繋がりお化け」と言われる男性保健師、それが伊藤貴規さんです。
仕事内外で多くの人に囲まれ、多くの人と人を繋ぎ、一緒にいると周りが自然と笑顔になってしまう存在です。公務員であることの信頼という価値を活かし、官民問わず人を繋げるハブとして日々過ごしている姿がすごい!!
推薦者2:櫻井 あゆみ(静岡県 磐田市 健康福祉部 福祉政策課)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
自ら楽しみながら人をつなげるスペシャリスト
推薦文
伊藤さんは私の新入職員時代の教育係でした。一緒に仕事をする中で伊藤さんは人とのつながりを大切にされる方だと感じました。そんな伊藤さんの「すごい!」活動には「人々のより良い暮らしのために」という思いが溢れています。
伊藤さんは2009年に地域活性化には若者の活力が重要だと考え、「若者いわたネットワーク(WIN)」を設立しました。WINは毎年「いわたゆきまつり」を開催し、約6,000人の集客に成功するなど地域活性化に大変貢献しています。また、WINには現在100名以上が所属しており、この活動で出会ったメンバーが結婚し、磐田市に居住して子育てをしており、人口課題解決にも寄与しています。
また、伊藤さんは磐田市保健師の仕事に留まらず、他地域の健康にも貢献しました。2013年に「静岡県男性保健師の会」を発足、男性保健師として悩みを持つ人たちの相談、情報交換ネットワークを確立しました。また、2018年には「第3回男性保健師の集いin静岡」を開催し、全国各地の約80名の男性保健師が交流する場を作りました。これらの活動がきっかけとなり、全国男性保健師LINEグループが発足し、所属する約400名の情報交換の場となっています。地域によっては、男性保健師が一人しかおらず相談相手がいないことも多いです。男性保健師の悩み解消の場を設けたことは、地域の健康への大きな貢献です。
この他にも市内に住む約5,000人のブラジル人向けに「磐田市外国人情報窓口facebook」ページを立上げました。現在ではフォロワー3,300人となり情報発信ツールとして確立しています。
伊藤さんは「人はいつ死ぬかわからない、だから今何をすべきか」という強い思いを持っています。この思いがあるからこそ多くの人々の生活に寄与する活動ができたのだと思います。そんな尊敬する伊藤さんを推薦いたします。
推薦者3:福本 美貴子(東京都 町田第六小学校)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
公務員の可能性は無限大!人と人とのつながりを大切に、心も身体も健康に過ごせる社会の土台作りを実現!!
推薦文
伊藤さんは、保健師の枠、地域の枠にとらわれず、多角的な視点で、様々なところに心も身体も健康に過ごせる社会の土台を作ります。
26歳、仲間と一緒にボランティア団体を立ち上げて若者のつながりを作り、雪の降らない磐田で「いわたゆきまつり」を継続的に開催してきました。
30歳、静岡県男性保健師のつながりを作り、5年後には全国に規模を広げ、実行委員長として全国の男性保健師が交流するイベント「全国男性保健師の集い」を磐田で開催しました。つながりは全国に広がり、全国の男性保健師がLINEで情報交換できる場が生まれています。
31歳、県内初の医療職種による多職種間交流研修プログラムを導入し、年間70人を超える医療職種のつながりを実現します。
32歳、磐田市公式Instagramを立ち上げ、翌年には磐田市外国人情報窓口facebookページを立ち上げ情報発信を開始。SNSを通して、市民に沢山のつながりを作ります。
その他にもNHKのど自慢の担当、公営婚活の企画・運営、川柳コンテストの企画・運営、市ラジオ放送の企画、コロナ禍での5,000人規模のコロナワクチン集団接種の体制作りなど、伊藤さんの公務員(保健師)としての経歴は多岐に渡ります。
伊藤さんから、公務員の可能性は無限大であることを教えられます。
保健師の専門性を活かしながらも、時には斬新な方法で心も身体も健康に過ごせる社会の土台を作り、多くの人の可能性をつなげてみんなを笑顔にしていきます。
東日本大震災の応援職員の経験もある伊藤さんは、現在防災士の資格を取るために日々研鑽を積んでいます。
自分で限界を決めず、常に可能性に挑戦し続ける伊藤貴規さんを推薦します。
推薦者4:寺田 尚人(静岡県 磐田市役所 企画部 広報広聴・シティプロモーション課)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
ハブ男に、自分はなる!公務員、男性保健師として、若者・業界・同業を繋げ、地域振興・課題解決を実現
推薦文
伊藤さんは、自分が公務員、男性保健師であるメリットが信頼と特異性であること、自分が誰とでも仲良くなれるキャラクターだとを知っています。そのメリットとキャラクターを活かし、自分が人を繋げるハブとなって力を集結させ、地域の盛り上げ、課題の解消を成し遂げてきました。
入庁間もない26歳、数人の仲間とともに若者の力で地域を盛り上げようと「若者いわたネットワーク」を立ち上げました。事務局長としてハブになり、100人規模の団体にして、雪の降らない磐田市に100トンの雪を運んで「ゆきまつり」を開催、環境美化として河川敷ゴミ拾いなどの活動を企画・実施しました。現在は年齢制限で引退したものの、今でもこのネットワーク活動への協力含め、公務を離れて地域振興活動を続いています。
自ら考え行動し始めた30歳、地域医療の現場で多様な専門職が業種間の見えない壁から連携が難しい状況でした。そこで、公務員としてハブになり、関係者に声掛けして、県内初の多職種連携のための事業所間交流研修プロジェクトを立ち上げ、医療・介護・福祉事業者が相互理解へ70人以上が交流研修を実施する体制を作りました。この取組で関係者が連携しやすい環境となり、地域包括ケアシステム構築の一助になりました。
リーダーシップを発揮し始めた35歳、各自治体内で少数である男性保健師の可能性を広げるため、数少ない男性保健師が情報共有、連携できるようハブになり、静岡県男性保健師の会を立ち上げました。また、約80人規模の全国男性保健師の会を磐田市で開催し、実行委員長として全国の男性保健師で情報共有、繋がりを作りしました。今では、全国の男性保健師約400人が情報共有するコミュニティが構築されました。
そして41歳の現在、東日本大震災をはじめとする被災地支援の経験から、災害医療の現場でハブになるため、防災士の資格取得を目指している男性保健師です。
推薦者5:増井 未来(焼津市役所 教育委員会事務局 教育部学校教育課)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
枠に留まらない豊かな発想力と高い推進力で市民の「今日よりちょっといい明日」を創り続ける人!
推薦文
こんな公務員いる?!という程、伊藤貴規には枠がない。
聖隷三方原病院救命救急センターでの看護師を経て、磐田市立総合病院検診センターの保健師として地方公務員のキャリアをスタートされた。その後、磐田市役所健康増進課、秘書政策課、広報広聴シティプロモーション課、地域づくり応援課、新型コロナウィルスワクチン対応室で多様な業務を担当し「今日よりちょっといい明日」を創り出すべくその手腕を発揮されてきた。
一貫しているのは事業推進への挑み方。目の前の事象から解決すべき課題を見出し、主体的に考え、多様な人と関わりながら納得解を生み出す。これは正に令和の学校教育が目指す「社会の創り手」そのものであり、そんな大人が創る磐田市の未来は拡く明るい。
検診センター、健康増進課時代には市民の健康を守るべく、新たな検診の立ち上げや、受診率•参加率upを実現。その間、志願した東日本大震災の災害ボランティアとして被災地の方々の健康管理に尽力した。秘書政策課や広報広聴CP課では、公営婚活事業の企画運営、公式Instagramの立ち上げ(県下NO.1のフォロワー数を獲得)等「今」を捉えた事業を展開。地域づくり応援課では市民が本気で参加したくなるイベント(「30歳の大同窓会」や降雪のない磐田で開催する「いわたゆきまつり」等)を企画運営した。豊かな発想力と高い推進力で多様な事業を実現させてきた彼が、前例のないコロナワクチン対応室を任されたことは、それまでの誠実で確実な仕事ぶりを物語る。未曾有の局面をもその姿勢で乗り越え、この春からは10年ぶりに健康増進課に戻られた。
プライベートでも「人と人を繋げる」をモットーに、磐田市の若者達を、全国の男性保健師を、携わるイベントを通して独自の趣味を楽しむ全国の人々と磐田市の宝人とを繋げてきた。
枠内に留まることなく、考え動き続ける彼が創る磐田市の未来は、これからも拡く明るい!
推薦者6:春日 健之介(袋井市立浅羽中学校 2年学年主任)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
「つながり」を大切にし、多くの人達をつなげ日本一の健康都市「磐田」を実現しようとする男を推薦します。
推薦文
貴規さんは、大学卒業後、2006年から聖隷三方原病院救命救急センターで看護師として働き始めました。看護師生活の中で多くの人と関わり「人の命には限りがある。だからこそ、市民の健康な時間を長くしたい。」という強い思いをもち、磐田市の保健師に転職を決意。そして2008年に磐田市の保健師として第2の社会人人生を始めます。
磐田市の職員になってからは人との「つながり」を作ることに奔走します。2009年にはボランティア団体「若者いわたネットワーク(WIN)」を立ち上げ、初代事務局長として18~35歳の若者の「つながり」をつくりました。WINでは、約6,000人が集ういわたゆきまつりを毎年開催したり、いわたこども花火大会を開いたりしました。また、2018年には男性保健師誕生25周年を記念して全国男性保健師の集いを市内のキャンプ場で開催し、秋田~沖縄まで全国から約80人の男性保健師が集い交流するイベントを、実行委員長として運営しました。
彼の「つながり」は日本人だけにとどまりません。2016年には、磐田市公式Instagramを立ち上げ、1万人以上がフォローする「市と市民をつなぐ情報媒体」に成長しました。 そして2017年には、市内に約5,000人住んでいるブラジル国籍の人向けに磐田市外国人情報窓口facebookページを立ち上げて情報発信を開始しました。以降、様々な場面で市と外国人を「つなぐ」情報発信ツールとして活用しています。現在ではフォロワー数が3,300人を超える媒体に成長するとともに、タガログ語版、ベトナム語版のページも立ち上がり、彼のつくった「つながり」が磐田市と世界をつなげました。
以上のように、彼は持ち前の行動力で常に周りとの間に「つながり」をつくって台風の目となり、様々な改革を行ってきました。私はそんな彼こそ本当にすごいと思う地方公務員にふさわしいと思います。
審査員のコメント
保健師でありながら、さまざまな分野での活躍と、その成果が本当にすごいです!
自分の仕事の枠を超えて、みんなのためにという思いが伝わり、本当にすごいと思います!(同前 嘉浩)
公務員の無限な可能性を例示する様々な取組みは、公務員アワード受賞に合致する取り組みと考えます。(岩﨑 弘宜)
保健師の専門性を活かしながら市民の健康の実現するとともに、自身と同じ立場である「男性保健師」の繋がりを強化することで、市民の健康を支える側の繋がりを強化したことで地域の健康向上に寄与している。(荒井 菜彩季)
看護師を経て、「人と人をつなぐ保健師」となった特異な経歴。市役所内、全国の保健師、磐田市内のブラジル人、仕事の内外を超えて彼を中心にして人が繋がっているのがすごい!(寺井 優介)
伊藤 貴規さん、受賞おめでとうございます!
【地方公務員アワード2024 受賞者の推薦文はこちら】
(1)池田 次郎 (2)伊藤 貴規 (3)伊藤 允一 (4)勝谷 聡一
(5)郷田 秀章 (6)近藤 裕 (7)武田 亜可理 (8)辻村 真輝
(9)橋本 一磨 (10)深谷 大一朗 (11)安高 昌輝
【ネクストホープ賞(30歳以下)受賞者の推薦文はこちら】
『地方公務員アワード2024』全体発表はコチラ
協賛
NECグループの社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア会社として、社会やお客様とともに、先進技術とイノベーションで新たな価値を創造し、持続可能な社会を実現します。お客様の課題を解決する従来の業務システム開発/業務PKG提供に加え、共創を通じて社会課題を解決する社会価値創造ソリューションに取組んでいます。
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、企業とメディア、生活者をつなぐインターネットサービス「PR TIMES」を運営し、地方自治体500市区町村を含む7万9000社超が利用。地域情報を流通させる為の枠組みづくりとして、43都道府県で銀行、メディア、自治体と提携をし、各地域事業者の情報発信を支援しています。(R5年5月時点)
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「AlphaDrive Region」では、地域の可能性を信じて、地域の企業や自治体向けに新規事業開発・人材育成・組織活性化などをご支援いたしております。地域ならではの難しい課題解決に日々向き合う方々の仲間として、共に考えながら伴走支援を行なっております。「地域の未来」を一緒に創っていきましょう。
「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というグループミッションを掲げ、地域創生事業に積極的に取り組んでいます。
70を超える楽天グループのサービスと 1億以上の楽天IDを軸としたデータ活用の知見を活かし、地域課題に寄り添うパートナーとして、自治体や地域の事業者の皆さまとともに歩んでまいります。
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自治体と企業の連携を創出する官民連携事業を展開しています。自治体が抱える社会課題解決に向け、両者の間に入り「導き役」として事業の伴走をし、善き前例をともにつくり、持続可能なまちづくりを推進しています。自治体と企業の強みとニーズ、双方の利益を考え、官民連携の計画から実行、伴走までを行います。
メディア協賛
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株式会社ジチタイワークスが編集・制作する「ヒントとアイデアを集める行政マガジン」を毎号約11.5万部発行し、WEB版でも限定コンテンツを展開!仕事に活かせる事例を丁寧に取材・紹介し、自治体の課題解決を強力に後押し。また、公私に寄り添う公務員向けセミナーも好評です。
1000超の自治体広報紙をテキスト加工して公開する「マイ広報紙」と、国内すべての選挙を網羅する「政治山」、2つのウェブサイトを運営。
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後援
当センターは活力あふれ個性豊かな地域社会を実現するため、地域活性化のための諸活動の支援・地域振興の推進を寄与することを目的に設立し、地域を応援しています。
地域に飛び出す公務員を応援するために、約50人の首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら。
Jリーグと全国60のJクラブは地域の人たちをハッピーにしたいと願って、社会連携活動「シャレン!」をおこなってきました。これからもより多くの皆さんと手を取り合って一緒に豊かなまちをつくることに挑戦します。
格闘家・桜庭和志が立ち上げた打撃のない安全な組み技競技ブランド。老若男女が取り組める健康増進・防犯対策として、過去に秋田県、生駒市、潟上市と「ねわざ祭」を開催。全国の自治体とも連携を図っています。
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「社会の無関心を打破する」をミッションに、社会問題に関するスタディツアーを企画運営。地域住民向けにツアー企画スクールを開催し、外部事業者に頼ることのない、持続的な関係人口の創出に貢献しています。詳細はこちら。
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