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地方公務員アワード

『地方公務員アワード2024』武田 亜可理(愛媛県 農林水産研究所 水産研究センター環境資源室 研究員)

『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2024』、7人目の受賞者の紹介です。
※部署名役職名は推薦文登録時時点のものであり、現在とは異なる場合がございます。

武田 亜可理(愛媛県 農林水産研究所 水産研究センター環境資源室 研究員)

推薦者1:白川 敦詞(観音寺市 農林水産課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

水産資源に関する研究や日本の漁業の復活・振興について、様々な手法により積極的な取組を行っている。

推薦文

彼女の中心には、恒久的な水産資源の適正維持や日本の漁業の復活、衰えつつある地域漁業の再生といった大きな目標があり、それらの実現に向けて日々活動を続けている。
全国各地の漁場を訪れ、実際に漁船に乗り込み厳しい漁を体験するなど、その行動力には目を見張るものがある。

また、自分の目で見て、体験した地域漁業の実情を様々な手法で積極的な情報発信も行っている。
社会人の傍ら大学に通うなど、知識の向上にも余念がない。
各地で開催される水産業に関するイベントへの参加や、時には主催するなど、水産振興への熱意は素晴らしい。

推薦者2:金瀬 聡(宇和島市 教育委員会)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

有言実行。3月、武田さんの熱いプレゼンに感銘を受けました。
その後、着々と具現化していることです。

推薦文

武田亜可理さんを、次の3つの理由で推薦いたします。
武田さんは、仕事と大学院の両立という多忙な日々の中で、宇和島の漁村おこしに熱心に取り組んでおられます。その活動は地域経済の活性化と住民のつながり強化を目指すものであり、宇和島市のコミュニティに多大な貢献をされています。

  1. 地域活性化イベントの成功
    今年3月に開催された魚を活用したお寿司のイベントは、武田さんの計画力とリーダーシップにより大成功を収めました。このイベントは、宇和島の様々な業種の人々を一堂に集め、地元の魚の美味しさと、地域交流の重要性を再認識させました。参加者にとっては、久しぶりに会う人との再会や新しい出会いの場となり、地域の活性化につながる貴重な機会となりました。地域住民同士の絆が深まったと感じました。
  2. 水産業界への新たな視点の提供
    武田さんの活動は、単なる地域活性化にとどまらず、水産業界全体の視野を広げるものでもあります。彼女は数字だけでなく、現場の声を重視し、水産業の持つ様々な側面を深く分析しています。その結果、地域特有の魚の魅力やその価値を再発見することに成功しました。彼女の主張は自信に満ち、その情熱と洞察力が地域社会にインスピレーションを与えています。
  3. 次世代育成への貢献
    武田さんは地元の大学や高校でも積極的に外部講師として活動しており、若い世代に地域への関心と参加を促しています。彼女の経験と知識が、次世代のリーダー育成に貢献していることは間違いありません。

まとめ
武田さんの活動は、地域社会において大きな価値を生み出し続けています。そのリーダーシップと情熱は、宇和島の未来に対する希望となり、地域の発展に欠かせない存在です。今後も彼女の取り組みがさらに評価され、地域の魅力を引き出すための新たなアイデアとなることを期待しています。

推薦者3:岩﨑 文乃(福井県 県民協働課)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

水産業をとおしてコミュニティの創出をするため、福井で「海でつながる座談会」を寺井優介CODと共催。

推薦文

武田さんの存在は、過去に公務員アワードを受賞している寺井優介CODを通じて知って以来、InstagramやYouTubeなどのSNSを通じて活躍を拝見しており、全国に海という地域資源の素晴らしさや水産業における課題などを発信する姿は同じ公務員として「目指したい人物像」のひとりだと感じていました。

  1.  明確なビジョンと行動力
    武田さんは、愛媛県職員でありながらも福井県立大学院に所属しており、先日、福井県小浜市で「海で繋がる座談会」を開催されました。その座談会で、武田さんは次のように言いました。「漁村地域の少子高齢化や若者の都会流出は水産業衰退の原因の1つです。全国の浜に若者を残すために、学生と海で活躍する面白い大人が心で繋がれる座談会を開催します。」このようなビジョンを掲げたうえで「海で繋がる座談会」を開催し、福井における「面白い」大人と出会う場の創出につながる第一歩を踏み出してくれました。
  2.  人を巻き込む力
    4月から大学院に通い始めたと言いながらも、普段はオンライン受講で福井には月1回程度訪れている程度だと聞きました。驚いたのは、すでに福井におけるコミュニティに深く関わり、水産業のジャンルを超えて多岐に渡ることです。座談会当日、武田さんは小浜市の魚で握ったお寿司を参加者に振る舞いました。気づいたら一緒にご飯を食べていたり、活動していたりという場をつくるのが非常に上手な人だと感じました。
    武田さんは、明確なビジョンを掲げたうえで学びと行動を続け、リアルの活動とデジタルの発信を実践し、持続可能な水産業振興と地方創生の実現に向けて、人の出会いと交流の機会創出に貢献しています。この始まったばかりの武田さんのチャレンジは全国への横展開の希望と可能性でもあります。

推薦者4:前川 龍之介(福井県 水産試験場 海洋資源研究センター)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

・水産業を愛する気持ち
・休日は漁業現場での勉強を欠かさないこと

推薦文

武田さんとは福井県立大学大学院の同期です。社会人学生として入学し、同じ研究室に所属しています。

初めて出会ったのは大学院の入学試験でのことです。武田さんは普段は愛媛県職員として働いています。試験は月曜日でしたので休日を利用して土曜日から福井県へ来られていました。そこで驚いたのが、なぜか福井県の漁師さんと初対面で仲良くなっていたことです。どうやら入学試験があるにも関わらず、福井県の水産現場の実態を学ぼうと土曜日の早朝から市場に行き、底曳網漁船が水揚げする現場に立ち会って操業方法や鮮度管理などを学んでいたようです。さらに、翌日も定置網漁船が水揚げする市場に行っていました。愛媛県や福井県といった自治体のカテゴリーに囚われず、漁業現場の実態を学ぼうと即行動できることにすごいと思いました。

この漁業現場に実際に出向いて漁師さんから直接、水産業を学ぶことは福井県に限りません。毎週のように愛媛県内に限らず、漁港や市場に出向いています。そして、漁師さんと交流し、独自のネットワークも築いています。どうしても男性が多く女性が溶け込みにくい現状にある水産業界でも異質の存在で本当にすごいと思います。

推薦者5:松村 靖治(長崎県 総合水産試験場 漁業資源部 栽培漁業科)

取り組み概要、「すごい!」と思うポイント

“海が大好き”という熱い思いを原動力に公務とプライベート両輪のアグレッシブな広域活動が半端なくスゴイ

推薦文

地方公務員の中で水産職の使命は技術支援による漁業生産や漁家所得の向上です。

そのためには海洋、生物、資源、経済学など水産各論の総合科学者として“漁業者に寄り添う”きめ細かな支援が求められていますが、現実は必ずしも十分ではありません。

“海が大好き”な武田亜可理さんは愛媛県宇和島市にある水産研究センターに勤務する入庁3年目の若手のホープです。彼女はセンターで唯一の漁業資源担当として日々奮闘しながら、早朝3時起床の月6回に及ぶ市場調査では20種以上の魚を年間2万尾近く測定する過酷な業務にも関わらず、それを暗い、キツイ、汚い3Kでなく、魚に出会えることへの感謝と感動や未来への希望といったポジティブな3Kに感じ、合羽姿もカッコ良くファッションにしています。フットワークも軽快で思い立ったら即行動に移し“漁業者の所得向上に貢献したい”一心で福井県立大学に社会人入学、研究テーマである“カタクチイワシ利用方法の再考”は、資源学だけでなく経済学による単価向上に向けた利用システムは総合科学そのもので、漁業者への十分な寄り添いが期待されます。

さらにプライベート活動が圧巻で、自己研鑽のために土日も惜しまず合羽持参で九州から北陸や関東まで広範囲に活動、市場視察だけでなく現場に飛び込んでは漁業体験も行っています。SNSを通して、このような実体験をもとに水産業の素晴らしさを国民に分かり易く情報発信する、その方法や内容も企画性や表現力に富み彼女の非凡な才能が伺えます。

公私にわたるアグレッシブで躍動感溢れる多彩な広域活動は、まさに自分を成長させるために広域回遊するマグロそのものです。全国屈指の水産県である長崎県水産技術職員として40年以上にわたり他県の多くの技術者とも交流してきた私にとっても、彼女はこれまで出会ったことのない存在であり、これからの水産業や漁村を変えるかもしれない希望の光(あかり)を感じさせます。

審査員のコメント

水産業への情熱すごいです!行動力や努力!次世代への貢献なども考えると本当に凄すぎます!(同前 嘉浩)

自ら動き、そして周囲を巻き込む。難しい取り組みを地域と共に取り組んだ成果は大きなものです。(岩﨑 弘宜)

自分の県だけでなく、全国の水産業のために東奔西走する水産女子。働きながら県外の大学院で学ぶという二刀流をこなしながら、全国各地で水産関係のイベントを開催するという異次元の行動力がすごすぎる!(寺井 優介)

武田 亜可理さん、受賞おめでとうございます!

【地方公務員アワード2024 受賞者の推薦文はこちら】

(1)池田 次郎 (2)伊藤 貴規  (3)伊藤 允一 (4)勝谷 聡一
(5)郷田 秀章 (6)近藤 裕 (7)武田 亜可理 (8)辻村 真輝
(9)橋本 一磨 (10)深谷 大一朗 (11)安高 昌輝

【ネクストホープ賞(30歳以下)受賞者の推薦文はこちら】

(1)茅野 裕也 (2)林 和輝

『地方公務員アワード2024』全体発表はコチラ

協賛

  
NECソリューションイノベータ株式会社
NECグループの社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア会社として、社会やお客様とともに、先進技術とイノベーションで新たな価値を創造し、持続可能な社会を実現します。お客様の課題を解決する従来の業務システム開発/業務PKG提供に加え、共創を通じて社会課題を解決する社会価値創造ソリューションに取組んでいます。
株式会社PR TIMES
「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、企業とメディア、生活者をつなぐインターネットサービス「PR TIMES」を運営し、地方自治体500市区町村を含む7万9000社超が利用。地域情報を流通させる為の枠組みづくりとして、43都道府県で銀行、メディア、自治体と提携をし、各地域事業者の情報発信を支援しています。(R5年5月時点)
KDDI株式会社
「手と手を取りあって、この街のあしたを。」をスローガンに掲げ、5GネットワークやICTソリューションを活用した地域の課題解決を支援しています。自治体が抱える課題解決や、地域企業やベンチャー企業を主体としたビジネスモデル構築の支援、未来のイノベーションを起こす次世代の地域人材育成など取り組みの形はさまざま。「地域の明日」を、地域の皆様と共に創っていくことで持続可能な未来への道を築いていきます。
AlphaDrive Region
「AlphaDrive Region」では、地域の可能性を信じて、地域の企業や自治体向けに新規事業開発・人材育成・組織活性化などをご支援いたしております。地域ならではの難しい課題解決に日々向き合う方々の仲間として、共に考えながら伴走支援を行なっております。「地域の未来」を一緒に創っていきましょう。
楽天グループ株式会社
「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というグループミッションを掲げ、地域創生事業に積極的に取り組んでいます。
70を超える楽天グループのサービスと 1億以上の楽天IDを軸としたデータ活用の知見を活かし、地域課題に寄り添うパートナーとして、自治体や地域の事業者の皆さまとともに歩んでまいります。
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官民連携事業研究所
自治体と企業の連携を創出する官民連携事業を展開しています。自治体が抱える社会課題解決に向け、両者の間に入り「導き役」として事業の伴走をし、善き前例をともにつくり、持続可能なまちづくりを推進しています。自治体と企業の強みとニーズ、双方の利益を考え、官民連携の計画から実行、伴走までを行います。

メディア協賛

株式会社 テレビ東京ダイレクト(いいね!じゃぱん)「テレ東、地域創生やるってよ」を旗印に、自治体向けには情報番組『いいね!じゃぱん』、旅番組『ハーフタイムツアーズ』、グルメ番組『虎ノ門市場』を活用したシティプロモーションとコマースを融合させた事業を展開。PRにとどまらず地域経済の活性も狙う地域創生事業を実施しています。
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ジチタイワークス
ジチタイワークス
株式会社ジチタイワークスが編集・制作する「ヒントとアイデアを集める行政マガジン」を毎号約11.5万部発行し、WEB版でも限定コンテンツを展開!仕事に活かせる事例を丁寧に取材・紹介し、自治体の課題解決を強力に後押し。また、公私に寄り添う公務員向けセミナーも好評です。
スパイラル株式会社 公共DX事業部
1000超の自治体広報紙をテキスト加工して公開する「マイ広報紙」と、国内すべての選挙を網羅する「政治山」、2つのウェブサイトを運営。
インターネット投票システムや広報広聴ソリューションの開発、BPO事業者への電子申請システム等の提供を通じて、自治体DXをサポートします。

後援

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当センターは活力あふれ個性豊かな地域社会を実現するため、地域活性化のための諸活動の支援・地域振興の推進を寄与することを目的に設立し、地域を応援しています。
地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
地域に飛び出す公務員を応援する首長連合
地域に飛び出す公務員を応援するために、約50人の首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら
JL-01-Mark-[更新済み]_03
公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
Jリーグと全国60のJクラブは地域の人たちをハッピーにしたいと願って、社会連携活動「シャレン!」をおこなってきました。これからもより多くの皆さんと手を取り合って一緒に豊かなまちをつくることに挑戦します。
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格闘家・桜庭和志が立ち上げた打撃のない安全な組み技競技ブランド。老若男女が取り組める健康増進・防犯対策として、過去に秋田県、生駒市、潟上市と「ねわざ祭」を開催。全国の自治体とも連携を図っています。
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「社会の無関心を打破する」をミッションに、社会問題に関するスタディツアーを企画運営。地域住民向けにツアー企画スクールを開催し、外部事業者に頼ることのない、持続的な関係人口の創出に貢献しています。詳細はこちら
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マッセOSAKAでは、大阪府内市町村職員に対する研修事業や広域的な行政課題についての調査・研究事業を実施しています。
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