(文=HOLG運営スタッフ)
前回に続いて、2020年11月13日に開催された「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」授賞式の様子をレポートします!今回も4人の受賞者からお話を伺った内容です。
https://www.holg.jp/award/2020-03/
5人目の受賞者:東大阪市の辻 双九さん
「励みになる。改めて周囲へ感謝する機会をいただいたと思っている」と受賞の喜びを語る辻さんは、東大阪市の医療現場とものづくり企業を結びつけ、医療現場の困りごとを技術力で改善する活動を支えてきました。
この日は少しでも東大阪市をPRできればと背景設定をされた辻さん。こちらは人工関節の骨頭などに使われるステンレスボールを、限りなく真球にする技術の商品写真です。技術力のあるものづくり企業が、東大阪市には6,000もあるそうです。
誰とつながるかが非常に大事
コロナ禍で医療現場のフェイスシールドや防具服が足りなくなる中、クラウドファンディングで3,700万円もの資金を集め、いち早く量産する拠点を設けました。通常1か月かかるところを4日で生産、20万個以上のフェイスシールドを全国の医療現場に送ることができました。辻さんは「今の時代、誰とつながるかが大事。東大阪市だけでは難しいことでも、つながりを通じて社会全体の利益を極大化できる」と話します。
自給率をいかに上げるかがミッション
辻さんは「日頃から国産を意識して手に取っていただけると、全国のものづくり企業を支える一歩となる。社会課題の解決に向けて、東大阪市のものづくり企業が力を発揮できる環境作りに尽力していく」と想いを語ってくれました。本当におめでとうございます!
6人目の受賞者:能登町の灰谷貴光さん
今回の受賞を宿直中に知ったという灰谷さんは、期待通りイカの格好で登壇してくれました!
灰谷さんは「能登小木港イカす会」など能登町の強みを活かした活動を行うことで、能登の価値を伝え、町民の意識を変えていったそうです。また、プライベートではイカの格好でまちのPR活動にも努めてきました。能登町には大学がありません。だからこそ、外から大学生を呼ぶことで、まちに化学反応が起こる。5年前より大学生を呼び込み一緒に商品開発も行いました。
地域の誇り、アイデンティティをなくしていいのか
灰谷さんは「祖父も父もイカ釣り漁師で、自分は継がないのが負い目だった。その中で能登町の人口が減ってきたり、イカ釣りも減ってきた。このままネガティブになるのではなく、仲間と一緒にポジティブにしていきたい」と活動のきっかけを話してくれました。
そしてこの日は推薦者で同僚の山本さんも参加、「本当におめでとうございます。近くで仕事をしていると影響を受けてしまって、、、」とまさかのイカ姿で受賞をお祝いに来てくれました!!
なんだか話を聞きながら徐々にイカが食べたくなる現象も、、(ちなみにホルグ代表の加藤は、この後の休憩中に能登産のイカを買っていました)
「PR TIMES賞」も受賞!
当日は株式会社PR TIMESの舛田さんも偶然イカと同じ色合いの服で参加。授賞理由について、「謙虚にひたむきに行動されていると感じた。ノウハウを未来に繋げる活動で、循環が生まれているのも素晴らしい。プライベートを含め、灰谷さんご自身がPRパーソンとして活動されているのが決め手」とコメントいただきました。
「未来に、子ども達に、ネガティブのまま残したくない。どうすればいいのだろうか」と考え続けながら活動を続けてきたという灰谷さん、最後までイカのインパクトと落ち着いた雰囲気のアンバランスさで会場を魅了してくれました。灰谷さん、本当におめでとうございます!
7人目の受賞者:森田 修平さん
森田さんは、児童福祉司として業務内外で子ども達と向き合う姿、そして周囲を巻き込みながら、社会全体で児童虐待をなくそうとする活動が評価され、アワードを受賞されました。
「育児の相談や非行、虐待を受けた子達のフォローをし、声があげられない子どもの代弁をするのが仕事だ」と森田さん。向き合っている子どもや保護者に、業務内で支援しきれない時があった森田さんは「公務員だからできることは業務内で、公務員だからできないことは業務外でやってしまおう!」と活動を始めました。関係者と回るバスツアー企画では、「子ども達が今いるところが本当に安心・安全なのかとみんなで一緒に考えたかった。子ども達はどんなプロセスを経て、どんな施設に行くのか。教員含めた大人も一緒に施設を見に行こうと思った。皆が自分ごととして捉えてもらえたら」と想いを語ってくれました。
こんなに熱い児童福祉司はいない
森田さんは教職員、医師、弁護士、警察官、教授など他業種の人々を巻き込み、児童虐待について社会問題としてみんなが向き合う場として「地域円卓会議」をつくりました。その様子を近くで見てきた推薦者の山川さんは「こんなに熱い児童福祉司はいない。学校と福祉だけではなく、弁護士や市長など巻き込んで行く姿が本当にすごい」と推薦理由を話してくれました。
「全ては子供たちの笑顔のため」
業務外の活動を業務内に活かすために大切にしていることを聞かれた森田さんは「全ては子どもたちの笑顔のため。職種柄、『子ども達が笑顔ではない状態』がスタート。どうやって笑顔にしていくか周囲と一緒になって考えていく。児童福祉には終わりがない。沖縄、そして、全国で子どもが笑顔になるための活動をしていきたい」と今後の抱負を語った森田さん、本当におめでとうございます!
8人目の受賞者:倉敷市の牧野 浩樹さん
冒頭から古典落語の演目の一つ『時そば』を披露してくださった牧野さんは、1億7千万円の税金徴収に成功、そしてそのノウハウを100人以上の後輩へと伝授することで、組織力UPにも貢献しました。税の徴収担当は非常に厳しい部署、前向きに徴収業務を行えることは素晴らしいと評価されました。厳しい業務の中、どのようなマインドセットだったのでしょうか。
牧野さんは「クレームが多く嫌われ仕事だと思うが、自分がしている業務は税金を徴収することではなく、コロナ対策や福祉などの財源を確保する仕事。住民満足につながると常に意識していた。納期内に払っている人たちがいるので目の前の滞納者に本気で向き合わなければと思って業務を行なっていた」と話します。
親友になったつもりで
クレームを受けないためのコツとしては、「滞納しているからだめ」ではなく、色々な事情があると理解し、親友になったつもりで「あなたにとって滞納はものすごく損ですよ」とアドバイスをしていました。
更に、目の前の市民を喜ばせることを大事にしている牧野さんは、被災地でも自分ができることはないかと、落語会を開催したそうです。
今回アワードを受賞し注目を浴びることで
部署も異動している中、今回のアワードで自分が目立つ意味は何か考えたという牧野さん。「受賞が『倉敷市』のPRにつながればいいと思っている」と、前向きな姿が本当に魅力的でした。ご自身では打たれ弱いと仰っていましたが、最後までファシリテーター吉田さんの無茶振りにサービス精神で応え、授賞式を盛り上げてくださいました。牧野さん、本当におめでとうございます!
以上となります。vol.3は12月24日更新です!
・「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」オンライン表彰式を開催しました vol.2
・「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」オンライン表彰式を開催しました vol.3
https://www.holg.jp/award/2020-03/
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