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「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」オンライン表彰式を開催しました vol.3

地方公務員アワード

「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」オンライン表彰式を開催しました vol.3

(文=HOLG運営スタッフ)
前々回前回に続いて、今回も2020年11月13日に開催された「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」授賞式の様子をレポートします。今回はラスト4人の受賞者からお話を伺った様子、そして閉会までを紹介していきます!

▼「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」はこちらからご覧ください
https://www.holg.jp/award/2020-03/

9人目の受賞者:静岡県の吉川 牧人さん

吉川さんのnoteのフォロワーはなんと8,000人!!その影響力が伺えます。そのnoteでは主に教育の実践を綴っていて、読者は先生や保護者、地域の方、地域活性化に興味のある方など多方面に渡り、今回の推薦者ともオンラインで繋がった仲だそうです。このようにオンラインを通じたネットワークが増えることを面白く感じている吉川さんは、静岡県立掛川西高等学校の社会科の教諭です。

吉川さん1

今回受賞されるにあたり評価されたのは既存の枠組みを超えた教育の数々です。その中の一つ、クラウドファンディングによって高校生が実施したプロジェクションマッピングは、3年前から行われており、トータル10回も実施されています!またApple、Google、Microsoftから認定を受けた教育者でもある吉川さんは、ICTを活用し教育を行なっています。

どうしても世の中のスピードにはついていけない。

吉川さんは「教員が教えられることは限られている。どうしても世の中のスピードにはついていけない。その中でトップランナーと生徒をつなげて、生徒の充実感を上げたり、成長を促したいと思った。高校生時代は限られた大人としか関われない。地元でも尖ったことをしている企業や人がいるのに知らない。それを自分がハブとなってつなげている」と話します。

実際に、先日はインドネシアのムスリム(イスラム教徒)と交流するワークショップを行った際、ムスリムの友達をオンラインでつなげて、授業中にディスカッションを行ったそうです。まさにオンラインを活用し、教科書だけでは学べないことを学ぶ機会を生み出しています。

こんなすごい先生がいるということを知って欲しくて

吉川さん2

推薦者である高倉さんはご自身も中学の教員をされていて、「公立の高校で、単発ではなく継続してできているのが本当にすごいし、子ども達が主役としてメディアに取り上げられているのもすごい。世の中の学校の先生に、こんなすごい先生がいると知って欲しくて推薦した」と、熱く推薦理由を語ってくれました。

自分自身がすごいわけではない。

吉川さん3

吉川さんは「自分が教えたいという気持ちを抑えて、より有益なその分野に長けた人、技術を持っている人につなげただけ。これからもライワークとして、生徒たちとより専門的な他者とをつなげていきたい。そして、海外修学旅行やグローバルな交流をしてきたのが、コロナで冷めてしまった気がしている。だから今こそオンラインやICTを使ってグローバルな展開を広げたい」と想いを語ってくれました。本当におめでとうございます!

吉川さんの詳しい推薦文はこちらよりご覧ください

10人目の受賞者:中津川市の柘植 良吾さん

「この受賞で、同じような取り組みをしている方の励みになればと思っています」と話す柘植さんは、定住推進課で、「最先端田舎」を掲げ、公共交通の利便性向上を実現したことを評価されました。取り組んだきっかけは、「田舎だとバスは行き先や時間が分かりづらく、電車より不安が多い。スマホの乗り換え検索アプリを使ってその不安を解消できないか」と考えたことでした。

柘植さん1

その他にも柘植さんは、行政やコンサルタント、マーケターなどマルチに活躍し、地域交通や地域定住のためのユニークな施策を行い、総務省から「地域情報化アドバイザー」に任命されています。
「地域公共交通網 形成計画」は予算がない中で、コンサルタントに委託せず実現。自分たちだけで考え抜いたからこそ、アイディアがどんどん浮かんできたと話していました。

NECソリューションイノベーター賞も受賞!

柘植さん3

NECソリューションイノベーターの安永さんも授賞式に参加。安永さんは「今回の賞は満場一致で決めた。このデータを自治体の一職員が作ったということに正直驚いた。中津川市には観光の素晴らしいところがあって、それをつないでいる。データを作って見える化をして、イベントも作り、さらに継続していることが本当に素晴らしい」と絶賛しました。安永さんより「バスだけではないアイデアが必ずありそう。ぜひうちに・・・」とまさかの転職のお誘いも!?

行政の持っているデータは全ての人にとっての財産である。

柘植さん2

柘植さんは「必要な情報をオープンにするのは当然のこと。利用者に情報提供し、利便性が向上した。さらに、バス会社の業務改善にもつなげる動きにもなってきた。一つのデータを使って、全ての人が幸せになる世界ができればいい」と熱い想いを話してくれました。柘植さん、本当におめでとうございます!

柘植さんの詳しい推薦文はこちらよりご覧ください

11人目の受賞者:袋井市役所の石塚 浩司さん

「学校給食は当たり前すぎて、あまり陽に当たらないところ。これを知ってもらえていたことがすごく嬉しかったです」と受賞の喜びを話してくれた石塚さん。

石塚さん3

石塚さんは、袋井市のおいしい給食課 主任主査で、地産地消率(品目)は全国平均(26.0%)を大幅に上回る39.5%(R元)を実現しました。1日1万食を2〜3時間で作らなければいけないという制限の中、規格外の野菜などを受け入れるのが難しかったそうです。そこに機械等を導入することで様々な野菜を使えるよう体制を整えていきました。

状況を可視化して、信念を持って成果を上げる

また、児童向けアンケートや残された料理をデータ化し、どうやったら美味しく野菜が食べれるかを検証。約5年で野菜接種率をなんと20%上昇させました!

石塚さん1

「毎日当たり前にあるものだからこそ、地域経済の発展やいろんなコンテンツがある」そう話す石塚さんは生産者との繋がりも大切にしています。生徒が生産者のところに行き、とってきた野菜を翌日の給食に出す機会も作りました。
また福祉施設と連携し給食用野菜の栽培にも取り組んでいます。生産者たちを学校に招き、一緒に給食を食べてもらうことも。そんなふれあいは児童たちの食へのありがたみや、大切に食べる気持ちも育んでいたようで、イベントを開催する時は食べ残しが少ないそうです。

VOTE FOR賞も受賞!

この日はVOTE FOR代表取締役の市ノ澤さんが参加してくださり、受賞理由について「『地道にコツコツ頑張っている人に光を当てたい』というホルグの想いと一緒。石塚さんの取組みは地味だが、定量的な指標を上積みし、横のつながりを実現。市の理念を具現化することに感銘を受けた」とコメント。

石塚さん2

給食に14年間携わった石塚さんが、「給食はこれから先の食生活の基礎となる。全国の給食を良くし、日本を健康にしたい。その基礎を作っていきたいと思っている」と今後の展望について熱く語ってくれました。石塚さん、本当におめでとうございます!

石塚さんの詳しい推薦文はこちらよりご覧ください

12人目の受賞者:群馬県の宮下 智さん

推薦者、まちづくりの仲間と一緒に登壇した宮下さん。

宮下さん7

市町村の枠組みを超えて県庁のスペースでマーケットを開催、活用されていない公共空間の活用などが評価されました。また、「人を育てる達人」や「働き方改革で捻出した時間を使って地域に貢献する姿は理想そのもの」とコメントが集まるなど、その人望の厚さも実行力につながる要素と感じました。「今回の賞は自分がもらったというより、一緒に活動している仲間たちがすごかったのでもらうことができたと感じている。自由にやらせてくれている職場に本当に感謝している」と宮下さんは話します。

周りの人達から、尊敬され愛されている

特に印象的だったのが推薦者の方々の熱さです。

宮下さん1

宮下さんが育成係を務めた群馬県庁の根岸さんは「困った時は宮下さん。行った部署行った部署で、毎回新規事業を立て、話題になっている。その人望から妬みの対象には絶対ならない」と職場での様子を話してくれました。

宮下さん2

宮下さんは働き方改革で捻出した時間を地域貢献に費やしているそうで、群馬県庁の黛さんは「限られた時間内で結果を出すという姿勢に感動し、目標にしている」と話します。

宮下さん3

業務外でも市の活性化につながるような働きをする宮下さんに、伊勢崎市の岡田さんは「市の財政に貢献してくれている。イベントで盛り上げてくれるすごい公務員!」

宮下さん4

館林市役所の早川さんは「まちづくりのエンジンとなるチームビルディングをしてくれている」とそれぞれコメントを寄せてくれました。みなさん受賞を自分のことのように喜び、そして何よりも宮下さんを慕い敬っていたのが印象的でした。

「ジチタイワークス賞」「自治体通信賞」「LIFULL賞」も受賞!

宮下さん5

ジチタイワークス賞を授与した株式会社ホープの種子田さんは「これだけ多種多様な人々を巻き込む力、そして関わったところで必ず結果を出していく、マルチな能力に惹かれた」

宮下さん6

自治体通信賞を授与したイシン株式会社の吉川さんは「『必ず結果を出す』『組織と個への影響度合い、インパクト』『属人化せず、形式知となり、繋げている』この3つより宮下さんを選んだ。みなさんおめでとう!」とそれぞれ受賞のお祝いとともに受賞理由を話してくれました。

株式会社LIFULLからは「LIFULL賞」の授与理由として、「公共空間の活用を始めとした様々な取組みを自ら仕掛け・実行・継続されている成果と、市町村の枠を超え広域的に公民連携等の地域とのつながりを創出されている姿勢を高く評価します」というメッセージがありました。

宮下さん

現場に出ることが大好きだという宮下さん、「みんなとワクワクすることを仕掛けていきたいと思っています。これからも行った先々で面白いことを見つけてやっていきたい」とコメント。ファシリテートをした吉田さんは「盗ませていただきます!」と授賞式内にFacebookで友達申請する一幕も。宮下さん、本当におめでとうございます!

宮下さんの詳しい推薦文はこちらよりご覧ください

公務員って本当にいい

参加してくださった受章者全ての方のお話を伺い、今回ファシリテーターを務めてくれた吉田雄人さんは「本当に素敵な方が多くて、公務員の仕事って本当にいいなと思った」と、脇雅昭さんは「当たり前のことを当たり前のようにやれる。ひけらかさず、周りを巻き込んで笑顔にしたい人たちをきちんと思い浮かべて行動に移せる人たちだった」とそれぞれ振り返りました。

レビュー

地味な部署で活躍する方も含めてポジティブな空気が広がり、「一緒に働きたい」「みんなで一つの自治体でやれたら面白いですよね」という話もあがりました。

「このスキームを作った加藤さんもすごいよ!」とホルグ代表の加藤も急遽発言を求められ、「奇をてらわず、やるべきことを愚直にやっている方々。成果を出している方々は、みんなが知らないところでもすごく努力している。意志を持っているからこそ、行動を継続し続けられるんだろうな。表現の仕方は違うけれど、受賞者の皆様のパワーが感じられた時間だった」と振り返りました。

レビュー2

審査員代表 石塚清香さんより挨拶

石塚さん

「推薦文からみなさんの情熱やパワーを感じた。つなげたり、巻き込んだり、体張ったり、盛り上げたり、教え導いたり、いろんな形で自分の仕事を表現されていた。そして結果を住民にきちんと価値として届けているのが、どの受賞者にも通じていた。公務員は、『まちを良くしたい』とただそれだけを原動力に働くことができる唯一無二な存在。その公務員というツール、また今回受賞された「地方公務員アワード」というツールを使って、これから益々のご活躍を期待しています」と、審査員を代表し石塚さんよりコメントいただきました。

ホルグ 加藤より閉会の挨拶


「『地方公務員アワード受賞者』は累計で50名となった。全国には330万人の公務員がいるのでまだたったの50名、全国にはすごい公務員がまだまだ存在している。この場にいる素敵な公務員のような方が、全国の役所に必ずいると思ってポジティブに役所を見て欲しい。
受賞者の方、また参加してくださった協賛社や推薦者、ご家族や住民の方のコメントを聞いて、日本はまだまだ良くなるんじゃないかと希望を抱くことができました。本日は本当にありがとうございました」と締めくくりました。

おわりに

今回初めてのオンライン開催となった授賞式ですが、オンライン開催だからこそ、全国各地からより多くの方に参加していただくことができました。授賞式中もチャットにて交流が生まれたり、友達申請をしたり、その後もオンラインで交流しやすい場が提供できたのではと感じております。

時間の関係上、まだまだ伝えきれていない部分もあったかもしれませんが、受賞者の方々の素晴らしさと、今回祝福のために参加してくださった推薦者、同僚の方、ご家族、過去受賞者、審査員の皆様のあたたかさ、そして熱量が少しでも伝わればと思います。そして、官民連携には素敵な公務員が素敵な民間企業の結節点が重要です。協賛企業の皆様からの公務員への好意的なコメントは官民の壁を取り払っていくきっかけになることを祈っています。
「地方公務員アワード」は皆様の支えがあり、今年も無事開催することができました。以下にご紹介する集合写真も本当に素敵な表情が並んでいます。関わって下さった全ての皆様、誠にありがとうございました!!!

集合写真top

▼「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」はこちらからご覧ください
https://www.holg.jp/award/2020-03/

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