1匹いれば100匹いるよ（HOLG活動報告）

（文＝HOLG.jp編集長 加藤年紀[株式会社ホルグ代表取締役]）

　気温の上昇とともに、オリンピックのメダルラッシュも熱を帯びていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は先日、東京の大規模接種センターで１回目のワクチンを済ませましたが、しっかりと現場のお仕事をされている方々を見て、大変胸が熱くなった次第です。

　さてさて、今年５回目となる「地方公務員が本当にすごい！と思う地方公務員アワード」の審査も進みつつあり、８月中旬にholg.jpで発表する予定です。キリ良く第５回目の今回、今まで以上に受賞者の方に喜んでもらいたく望みましたが、残念ながら10月の表彰式はオンライン開催を予定しております。去年よりも受賞者に喜んでもらういい方法は常に探しておりますので、妙案がある方はぜひぜひ教えて下さいね。

　地方公務員アワードは地味派手問わず、「すごい！」と思われる人を表彰すべくイベントを運営しておりますが、今回受賞される方もそれぞれの領域で挑戦をされている素晴らしい方たちだと思います。

　ちなみに地味派手ってなんでしょうね。私は「派手＝ダメ」的な公務員同士のレッテル貼りに違和感を持ち続けてはいます。なぜなら、表層的に派手に見える取組みの裏には、地味な取組みが100倍くらいあるからです。恐らく、人類の仕事史上最も派手な職種は芸能人やスポーツ選手だと思いますが、彼らは派手に振舞う時間の100倍以上、稽古や練習に充ててきたのではないでしょうか。

　どんな仕事でも粛々と前例通りの仕事をすることは可能です。しかし、組織内の地道で泥臭い調整なくしては、派手に見える仕事すら生まれることはありません。

　人は表層的な一面を見てしまいがちです。それを戒めるように、「木を見て森を見ず」、「氷山の一角」、「1匹いれば100匹いるよ」という至言のことばが古来より並ぶのです。そういった物事の背後にある文脈を汲もうと努めれば、自分の正義で他人を糾弾することは容易にできなくなります。そして、表層的な世界を脱却することは、他人の心に寄り添える社会をもたらすだけではなく、自身の心の安寧をも生み出すように思うのです。

　最後に質問です。昨今、「ダイバーシティ&インクルージョン」を否定する役所は存在しないでしょう。ですが、役所の中で働く同じ公務員の間では「ダイバーシティ&インクルージョン」は実現できていると、あなたは自信を持って言えますか？

7月に掲載したインタビュー

7月に開催した地方公務員オンラインサロンのイベント

①講演-熱田優香さん（株式会社すきだよ代表取締役）「共働きでのライフキャリア形成」「夫婦間のコミュニケーションに必要なこと」

②講演-大屋誠さん（ヤフー株式会社 データソリューション事業本部 パブリックエンゲージメント部 部長 ）「ヤフーの位置情報や検索情報がお試し利用可〜DS.INSIGHT 利用説明会」

③講演-加藤健さん（文部科学省／港区）「小さなチームで大きな成果を目指す広報・情報発信戦略」「役所に飛び込んで思うこと」

今後のイベントの予定（※現時点 今月含め調整中のイベントがあります）

①【8月5日（木）21:00~22:30】講演-﨑田恭平さん（飫肥社中／前日南市長） 「３つの視点から進めた市役所改革」「市長退職後の人生で目指すもの」

②【8月14日（土）20:00~22:00】講演-村木厚子さん＜WIPS共催＞働くあなたに贈る言葉～一歩踏み出せば見える景色～

③【8月18日（水）21:00~22:30】講演-千葉大右さん（船橋市／NPO法人 Digital Government Labs代表）「自治体DX推進手順書と今後の進め方」

④【9月9日(木)　21:00~22:30】講演-高橋伸行さん（船橋市）「多文化共生概論」「自治体の多文化共生の今」

⑤【9月16日(木)　21:00~22:30】講演-井上純子さん（北九州市議会議員）「バナナ姫から地方議員になるためにおこなったこと」「地方議員になって思うこと」

地方公務員を応援する　HOLGファンクラブの方々のご紹介

下記の方々からご支援頂いております。いつもありがとうございます。

野田 伸一郎さん
沢辺 敦志さん
倉田 義和さん
村川 美詠さん
坂元 英毅さん
森田 浩司さん
山本 享兵さん
池田 真樹さん
塩田 貴紀さん
榎 真一さん
綱 辰幸さん
dansyakuさん
nk91106jpさん
和田 将治さん
gakuさん
guest35e6179be9さん

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