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加藤健さん

HOLG編集室

地方公務員オンラインサロンセミナーレポート『小さなチームで大きな成果を目指す広報・情報発信戦略』(文部科学省/港区 加藤 健さん)」

文=納 翔一郎(富田林市)

ー99.996%の情報は、スルーされていく。

 情報化社会の現代における自治体の広報・情報発信の役割は、とても重要なものであると言えます。しかし、現実は、住民に情報が届いておらず制度が活用されないという問題が起きています。今回開催された地方公務員オンラインサロンのオンラインセミナーは、民間時代にWebマーケティングなどで得た知見を行政分野に活かして活躍し、文部科学省と港区の両方の立場で「公務員複業」を実践している加藤健さんによる「広報・情報発信戦略」のお話でした。

▼トーク概要

1.戦略的広報のススメ
2.広報戦略のつくり方

 そもそも広報・情報発信は、自治体における重要性がまだまだ認識されていません。医療・年金や教育・子育て、防災などの情報について、日頃から自治体は「情報発信している」と思っています。しかし、内閣府が実施した調査結果によると、国民感情としては「もっと情報発信してほしい」と感じられているのです。つまり、自治体の情報発信は、住民に対して届いていないことが多いという結果です。そもそも、情報の99.996%はスルーされており、砂浜の一粒の砂を見つけるくらい情報を探すことは難しいと言われています。そのため、発信した情報を見つけてもらうためにも広報・情報発信を頑張る必要がある、と冒頭に加藤さんから問題提起がありました。そして、その次にお話された「行政広報の残念なあるある」が、現在の自治体における広報・情報発信の現状なのでしょう。私も強く共感しました。

▼行政広報の残念なあるある

1.押しつけ広報
2.アリバイづくり広報
3.お触れ広報

 この残念な行政広報あるあるに対して、加藤さんからは「目的を意識した広報を!」と力強いお言葉がありました。伝えるだけではなく、「伝わる・動かす」という視点を持つということです。私たち自治体から広報するべき情報はたくさんありますが、予算も人員も限られているため全てを完璧に行うことは困難です。そのため、発信する情報の取捨選択をして広報成果を最大化するためにも、広報における「戦略」が重要とのことでした。

 加藤さんのお話全体を通じて、広報・情報発信における大切なことを私も多く学ばせていただきました。多様化する住民ニーズに対して広報・情報発信をし続けることは、とても大変なことです。私自身も情報発信を行うものとして、頭を抱える場面も非常に多くあります。しかし、今回の加藤さんのお話は、広報・情報発信に対して悩みや課題を抱えている人にとって、確実に一歩前に進めるお話でした。最後のまとめで紹介された「3つの大切なこと」は、私の心に深く刻まれたので、みなさんにも共有させてもらいます。

▼3つの大切なこと

1.フレームワークや事例をもとに、自分たちなりの「戦略」「戦術」を「全体設計」すること。
2.やった方が良いことはたくさんある。全てをできるわけではないので、「目的」に応じて「施策」を「取捨選択」をすること。
3.「PDCA」を回し「続ける」こと。

 今回のお話には、広報における5W1Hとして「WHY」と「WHO」が大切ということや、ペルソナ設定、ジャーニーマップなどのお話もありました。どのお話にも共通していたことは、序盤にも述べました「目的意識」でした。「なぜその情報を発信するのか?」や「誰に情報を届けて、どのように動いてほしいのか?」と言う観点が必要ということです。他にも盛りだくさんの広報・情報発信に関するオンラインセミナーだったので、ぜひみなさんにも今回の加藤さんのお話を聞いていただき、より効果の高い広報・情報発信に繋げるきっかけにしてもらいたいです。

▼今後開催予定のオンラインセミナー

・【8月5日(木)21:00~22:30】講演-﨑田恭平さん(飫肥社中/前日南市長)
「3つの視点から進めた市役所改革」「市長退職後の人生で目指すもの」

・【8月14日(土)20:00~22:00】講演-村木厚子さん
<WIPS共催>働くあなたに贈る言葉~一歩踏み出せば見える景色~

・【8月18日(水)21:00~22:30】講演-千葉大右さん(船橋市/NPO法人 Digital Government Labs代表)
「自治体DX推進手順書と今後の進め方」

 地方公務員オンラインサロンのオンラインセミナーは、日頃の業務だけでは得ることができない学びや気付き、そして、出会いがあります。8月も既にワクワクするオンラインセミナーも決まっているので、ぜひ一緒に参加しませんか?地方公務員オンラインサロンでは、今回のお話も含めて、過去のオンラインセミナーのアーカイブを視聴することもできます。今からでも遅くはありませんので、明日からの仕事に活きる力を一緒に身につけていきましょう。

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