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東修平7

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政策協定は絶対に結ばない- 東修平 四條畷市長 #7

始発、終電での駅立ち

加藤:ビラ、地域での意見交換会以外で、地道に行ったことはなかったですか?

東市長:露出するということでいうと、唯一、駅立ちを9月末ぐらいから継続してやっていました。それは、通勤している方々にアプローチをしたかったからです。意見交換会には、帰宅していない人も多く、サラリーマンの方はほとんど来てもらえないんですよ。でも、その方々の多くは、選挙に行きます。

 やるなら徹底的にと、駅立ちは始発からやりました。始発で毎回会う人もいて、ご自身も始発で頑張っているという思いがあるので、周りの人に「あいつは始発からがんばっている」と言ってくれたりもするんです(笑)。そして、最後は終電までやりました。

加藤:なるほど、確かに言いたくなる気がします(笑)。

特定政党からの応援や推薦は全て断った

加藤:出馬する際に、特定の政党とも関わりを持ちましたか?

東市長:最終的に、相手候補を支援する大阪維新の会以外は、ほぼ全政党とフラットな関係だったと思っています。当選後に市政報告会を開くと、それこそ自民党から共産党の方まで、政党を問わず聞きに来てくださっていました。
すべての方に区別なく思いを伝え、話をする。それが僕の目指していた方向で、そういうまちづくりをしたかったんです。

加藤:票を増やすという観点では、出馬を決めたタイミングから既存政党と接触したいと考えなかったのでしょうか?

東市長:選挙プランナーと話をして「無色透明であることが、一番信頼してもらえるはず」という結論が出ました。むしろ、途中から「推薦を出したい」とか、「応援したい」という話をいただくこともありましたが、すべて断りました。そういった申し出をお断りする方が大変だったかもしれないです。

加藤:なるほど。

東市長:だんだん情勢が変化してくると、僕への対応にも変化が出てきますよね。でも、別け隔てなく、全員とフラットに関わろう、と。それは票がどうこうではなく、理念の世界なので。

現職と一騎打ちにもっていかなければいけない

加藤:市長選に勝つうえで一番、重要だったポイントはなんだったんでしょうか?

東市長:これを言うと、いやらしく聞こえてしまうかもしれませんが、『現職と一騎打ちにもっていくこと』です。

 二期目に立候補した市長が負ける確率って、本当に低いんです。だから、なんとか1対1の構図にもっていき、「現職は支持したくない」と思っているすべての方から支持をいただかなければなりませんでした。

 そのために最初はまず、実力をつけなきゃいけない。ビラを配り、認知度を上げて、交渉ができる状態にもっていかないといけない。

加藤:外務省っぽいですね(笑)。

東市長:そうして、僕以外の候補が出てしまうと、票の食い合いになって結局は現職に利することになる、という雰囲気に少しずつもっていきました。

他の誰かが出馬していたら、必ず負けていた

加藤:だんだん東市長の状況が有利になった時に、政策協定みたいな話はなかったんですか?

東市長:ありました。でも、それはすべて丁重にお断りしました。一度でも、オープンにできない協定などを結んでしまうと、「市民との対話によるまちづくり」という僕の理念と矛盾してしまいます。政治家という仕事は、1回の矛盾で積み上げた信頼が破綻する。だから、絶対にそういうことはしないです。

 選挙の話って、喋れば喋るほど性格悪く聞こえるから嫌ですよね(笑)。でも、僕以外に誰かが出馬していたら、勝てなかったと思います。一騎打ちにもっていくことは、最も大きなキーファクターでした。

※本インタビューは全8話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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