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新しい暮らし方を公務員はプロデュースできる-過疎地は人口減少に立ち向かうことができる#5

(文=八幡平市 中軽米真人)

若者を地方に呼び込むことは、理想ではない

若者を地方に呼び込むことは、理想ではない

前回は、おもしろい活動を軸に人が集まっていている八幡平市の実例を紹介しましたが、正直なところを申し上げますと、地方創生の本筋から言うと、邪道の類であることは否めません。

地方創生の本筋は、あくまで地域の自立です。
日本全体の人口が減少する局面に入って久しいというのに、一地方が都市や他の地域から人を集めるというのは、非常に議論が分かれる点です。何より地域から人口が流入しているから都市が成立しているという側面がある以上、国全体で考えた際には、必ずしも理想の形ではないのかもしれません。

もちろん、居住移転の自由は、憲法で保証された権利ですし、地方の側にしてみれば、移住者が増えてくれることが望ましいことは言うまでもありませんね。短期的には成功するスキームに見えたとしても、長期的な視点に立ったときに地方の目指すべき方向として、果たしてどうなのでしょうか。

働き方改革の次のステージへ

国が推進しようとしている「働き方改革」の形がある程度見えてきたところですが、テクノロジーの急速な進歩には、まだまだ社会制度が追いつけていないのが実態ではないでしょうか。国内ほとんどの地域において超高速インターネット回線を利用できる環境が整い、スマートフォンやPCが一人一台以上普及したことによって、これまで考えられなかったような働き方やライフスタイルが次々と生まれています。

ネットを通じて仕事を受注し、プロジェクト単位で企業の仕事に参画するフリーランス。PCとわずかな手回り品を持ち歩き複数の拠点を持ち暮らすデュアラー。さらに一歩進んで定住地を定めず鞄一つで旅するように暮らすアドレスホッパー。様々な住み方、働き方が広がりを見せはじめています。
いずれも、定住して企業に終身雇用されながら子供を生み育てるという、これまで行政が想定してきた生き方とは一線を画する暮らし方です。

こうした多様な働き方、住み方、ひいては暮らし方が生まれてきたのは「その方が楽しそうだから」に他なりません。自由に働き、自由に暮らす。誰もが一度は夢見るライフスタイルですが、ハードルが高すぎるために実際にそうした生き方に踏み切る人は多くありませんでした。
憧れとして、あるいはフィクションとして夢想していた生活を実際にしている人が、SNSの向こう側にたくさんいて、とても楽しそうにしている。そうした暮らしをサポートするウェブサービスやインフラがどんどん整い、日を追うごとにハードルが下がり続けています。この結果、現実の生き方として自由なライフスタイルを選択する人が増え続けているのです。

楽しそう。とても薄弱なように見えますが、新時代に生きる人が行動するには、十分すぎる理由です。新しい自由な暮らし方を選び取る動機は、まさに起業志民プロジェクトに通底しているコンセプトと同じで、この流れを押し止めることは困難です。

こうした流れは、都市だけのものかというと、そうではありません。むしろ、起業・副業先進国であり、歴史的に多様な働き方を受容してきた地方にこそ、フィットするものなのです。

住んで遊んでたのしいまちから、働いて楽しいまちへ

それでは、地方の過疎地が目指すべきまちの姿とはどのようなものなのか?
答えは単純明快です。

働くことが、住むことが、暮らすことが楽しいまち。
結果として、人が集い、住み継がれるまちです。

人生において、もっとも長い時間を費やすのは、仕事に他なりません。働き方改革によって多少は軽減されるでしょうが、睡眠時間を削ってまで人は働くことに人生を捧げます。しかしながら、この生涯で最も多くの時間を過ごす仕事を楽しんでいる人は圧倒的な少数派です。

少ないからこそ、自由と楽しさを求めて新しい暮らし方をする人たちが、これほどまでに増え続けているのではないでしょうか。起業家、会社員、フリーランス。世界にはとても多様な働き方があるというのに、これらを自由に選び取っている人は少数派です。

起業志民プロジェクトが目指しているのは、自由に働き方を、ひいては暮らし方を選択できる人を増やし、そのためのプラットフォームをつくることでもあります。これによって、自由に楽しく働ける、という地方で脈々と受け継がれてきた「まちの遺伝子」を活性化させる。

これをプロデュースするのは、まさに自治体とそこで働く私たち公務員に他なりません。

楽しく働き、暮らせる、次の世代に住み継がれるまち。
地方の過疎地が、人口減少時代に立ち向かい、克服できる道は、この先にあります。

八幡平市の起業志民プロジェクトは、ほんの一例に過ぎません。
世界に広がる新しい世界観をつくり出すことは、日本全国どこのまちにでも可能です。

さぁ、未来をはじめよう。

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