コラム

“何もない”地方はブルーオーシャン-過疎地は人口減少に立ち向かうことができる#3

中軽米TOP(Resized)

(文=八幡平市 中軽米真人)

地方には何もないわけではない

地方には何もないわけではない

地方民そして地方出身者の「ウチは田舎で何もない」なんていう自嘲気味のセリフを聞いた事が、誰しも一度はあるのではないでしょうか。

このメンタリティは、ある意味において地方から人がいなくなる最大の要因の一つという事ができる、すごく根深い問題の一つです。「ここには何もない」=「だから人口が減っても仕方がない」という図式が、出来上がっています。

実は、これこそが最大の勘違いポイントであり、地方創生を妨げる最強の障壁であることに気が付いている人は、少ないですね。

そう、地方には「何もない」のではありません。「余計なものがない」だけなのです。

その土地にあるべきものしかない。歴史的な背景のある史跡や町並み、生活上の基盤である商業施設などその土地に根付いた意志が介在しているものだけがある。実にシンプルな摂理ですね。

シンプルすぎて、逆に都会的なものがない、あるいは少ない。そういうイメージに置き換えられてしまって、「何もない」と自ら思い込みの壁を作り上げてしまっているだけなんです。

そして逆もしかり。
都市にはなくて、地方にめちゃくちゃある資源があります。

そう、「余白」です。

地方に広がるブルーオーシャン

都市ではすでに一般的になっているけれど、地方の過疎地にはまだない。そんなものは死ぬほどたくさんありますよね?
地方には、まだ誰も存在を知らなかったり、必要性が理解できていないというだけで存在していない、手垢がついていない仕事がたくさんあります。

例えばウェブ制作。地方には、地域の名店みたいなところでも検索してヒットするのはレビュー投稿サイトしかない、なんて飲食店が山ほどあります。
経理処理なんかも手書きや、せいぜい表計算ソフトでやってるレベルだったりするので、AIを使ってクラウドでほぼ自動化できるなんて知ったら、ぶったまげることでしょう(笑)

知られていない、というだけで存在していない。そんな役割が手付かずのまま残っていたりします。
これは非常に大きいポイントです。

そして何より大きいのは、競合がいない、という点。
これはライバルがいないということではなく、注目を集めやすいという意味合いですな。

過疎地にいきなりIT企業ができたらどうなると思います??

まず地元メディアに引っ張りだこです。いきなり地元紙に載ったりします。これマジです。
会社の設立で掲載されて、その後は人物を取り上げるコーナーにも載っちゃいます。ウチで起業したメンバーの多くはこのコースを歩んでいますので、ガチで間違いないです(笑)

一方、都内でウェブ制作会社を立ち上げたところで、プレスリリースを拾ってもらうのも大変です。

仕事をつくれる人にとって、地方はブルーオーシャンでしかない。
これって、めちゃくちゃ大きなポイントですよね。

地方の働き方は、とても多様

雇う人、雇われる人、さらにはフリーランスなど、社会には様々な働き方がありますが、自由にこれらの働き方を選択できている人は少ないです。

近年、大企業やベンチャー企業などを中心に、ようやく「副業が解禁された!」といったニュースが新聞紙面を賑わせていますが、自由な働き方を模索する上で地方はむしろ都会の先を行っている、ということにお気づきでしょうか?

地方の過疎地は、そもそも起業・副業大国なのです。

どういうことでしょうか。地方には、農業という個人事業主がめちゃくちゃたくさん存在しますし、勤め人との兼業、すなわち副業が昭和の昔からごくごく当たり前に行われています。副業禁止の公務員でさえ、農家と兼業している例は珍しくもありません。

地方では、もともと多様な働き方をするのが普通です。
農家を意味する言葉として使われがちですが、「百姓」という言葉は百の姓、すなわちたくさんの人を指す言葉であり、その人たちの生業すべてを示すものだ、と言われています。

そうした多様な働き方をする人たちの総称が「百姓」です。
農家が百姓と呼ばれるようになったのも、それだけ多様な働き方をしていたからです。もともと百姓がたくさん住んでいる土地柄である地方の過疎地って、実はこんなにも自由な働き方が浸透している。そうした土壌がまったくない都会に比べて、地方の過疎地はめちゃくちゃ働き方の自由度が高いんです。

自由な働き方を求める人にとって、地方はこんなにも素敵なところなのです。

次回はいよいよ、この考え方に基づいて八幡平市で実際に行われているユニークな取り組みの実例についてご紹介します。

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