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#地方公務員が気になるニュース 令和6年8月31日(廃棄物処理)

記事タイトル:【ごみ清掃芸人】マシンガンズ滝沢さん「匂いのついている紙は古紙じゃなくて可燃ごみ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb81884a665fa5cc560c525308172db72bef9c19
(文=中山 真)

一度は取り上げたかったマシンガンズ滝沢さんのニュース。
今日は、デジタル化の進展によって需要の減る紙について考えてみたいと思います。

日本の古紙回収率は81.6%(2023年)(出典:経済産業省「紙・パルプ統計年報」、「紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報」、財務省「貿易統計」)
世界の古紙回収率は、イギリスの91.8%、韓国の87.8%と高いものの、世界全体で言うと60.0%(2023年)(出典:経済産業省「紙・パルプ統計年報」、「紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報」、財務省「貿易統計」、RISI「Annual review of global pulp & paper statistics, 2022」)

一方、日本の古紙利用率は66.8%(2023年)(出典:経済産業省「紙・パルプ統計年報」、「紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報」、財務省「貿易統計」)
海外でも日本の古紙は使われており、古紙の輸出量は222万トン(2023年)(出典:経済産業省「紙・パルプ統計年報」、「紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報」、財務省「貿易統計」)

2000年以前は回収された古紙はほぼ国内で消費されていました。2000年から古紙回収量が国内消費量を上回るようになりました。ちょうどその時期から中国をはじめ、
東南アジアの各国で製紙産業が盛んになり、各国内で賄えない古紙を日本や欧米から輸入するようになりました。そのため、日本国内で消費されない古紙は海外に輸出され、
世界の紙リサイクルを支えるようになっています。

また、マシンガンズ滝沢さんがニュースで伝えているとおり、匂いのついている紙は、製紙原料に適さないということで、公益財団法人 古紙再生促進センターでも「製紙原料に適さない紙類! 古紙を出す際には注意してください」http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/Prohibitive_materials.pdf として載せています。
これらの数字から日本の古紙回収は、比較的再資源化が進んでいることが窺えます。

紙の原料は元をたどればすべて木材(パルプ用材)です。不要になった紙を安易にごみにすることは、貴重な森林資源を浪費することにつながります。視点を変えれば、古紙は国内で発生する貴重な資源であり、製紙原料の安定確保のためにリサイクルは重要です。

紙のリサイクルは、一度使われた紙(古紙)を原料として繰り返し使うことで資源の有効利用になり、新たに投入される木材(パルプ用材)の量を抑制することで、森林資源の持続可能な利用に貢献します。また、紙のリサイクルは、廃棄物として処理される紙の量を削減し、廃棄物減量化に貢献します。
日本では、古紙回収の仕組みが確立し、循環型社会の形成に大きく貢献していると言えます。

デジタル化が進み古紙も減ってきているとはいえ、あらためて皆さんの職場やご家庭でも製紙原料に適さない紙類以外の再資源化について考えてみませんか?


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