インタビュー

【横浜市 瀬戸勇 #3】大道芸+手話 消防の広報は、消防好きにしか届かない

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消防の広報は、消防が好きな人にしか届かない

石塚:瀬戸さんは防災を伝えるときに、手話だけでなく大道芸もやられていますよね。

瀬戸氏:そうですね、防災イベントのときに呼ばれたりします。
 そもそもは、出初式という消防の恒例行事があって、そこで一斉放水のパフォーマンスがあるんですけど、そこでタイムキーパーの係をやっていたんですね。

石塚:放水の時間を計ったりするんですね。

瀬戸氏:そうです、放水まで何秒前っていうのを無線で伝える役割なんですけども。
 それが、リハーサルと本番の間にすごく時間が空くんですよ。

石塚:その待機時間ではなにをされているんですか。

瀬戸氏:展示してある消防車の近くで、写真撮影をお手伝いするんですけど、ぐずっている子どもを見ていたら「これ風船があれば一発でご機嫌直せるのにな」とかって思うんです。
 それで最初の年にはなにもできなかったので、次の年に上司にかけあって「バルーンアートができるのでプレゼントして良いですか。」って聞いたら、「どうぞどうぞ」と。

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石塚:それは自腹で?

瀬戸氏:そうです。それで色気づいちゃって、風船と一緒にジャグリングの道具も持って行っちゃおうと(笑)。
 バルーンアートとジャグリングで子どもたちが喜んでくれたので、味をしめて次の年もやらせてもらいました。

石塚:それはすごく評判が良いでしょうね。

瀬戸氏:ただ、これだけだと「遊んでる」って言われちゃうから、人が集まるのを利用して防災を伝えようと思ったんです。そもそもそれを伝えるためのイベントですからね。
 普段は防災の話に興味がなくてスルーする人も、大道芸を見て足を止めてしまったがために、防災の話を聞くはめになっちゃうみたいな(笑)。

石塚:良い作戦ですね(笑)。

瀬戸氏:消防の広報は、消防が好きな人にしか届かない場合が多いんですね。でも好きな人は既に火災予防をしているじゃないですか。
 本当は消防に興味がない人に「気を付けなきゃ」って思わせなきゃいけないんで、それが大道芸とたまたまマッチした感じです。

大道芸はコミュニケーションの塊

石塚:大道芸と防災の組み合わせはたしかに良さそうですね。

瀬戸氏:そうなんです、大道芸って伝える手段として有用なんです。
 あの、ちょっと話を脱線して良いですか。

石塚:どうぞどうぞ。

瀬戸氏:私が大道芸にハマったのは、横浜のグランモール公園でめちゃくちゃ面白い人の芸を見ちゃったせいなんですよ。
 パフォーマンスが始まるときは3~4人しかいなかったのに、お客さんとコミュニケーションとりながらどんどん客が増えていって、最後には広場が人で埋め尽くされているのを見かけて。

石塚:ちなみにその大道芸をされた方はどなたですか?

瀬戸氏:川原彰さんというベテランの方です。
 その川原さんも通われていた「クラウン・カレッジ・ジャパン」という、サーカスのクラウン、要はピエロの養成校があったんですけど、そこの卒業生の方々がいまの大道芸のはしりなんですね。
 その養成校で先生をしていたシゲミさんという方が、私が通っている大道芸クラブでワークショップをやってくださって、演じることについて根本から教わることができました。

石塚:演じることについて、ですか。

瀬戸氏:はい。大道芸はコミュニケーションの塊だということを学びました。クラウンを演じながら観客と感情のやり取りをすることがすごく大切なだ、と。
 当時119番通報を受ける仕事をしていて、コミュニケーションのあり方について悩んでいた時期だったので、大道芸で学んだことが仕事に活きたことを覚えています。

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大道芸+手話

石塚:大道芸を始めた後に、手話も駆使するようになったのですね。

瀬戸氏:手話が加わったのは、ヨコハマ手話研究会の仲間が出初式での防災大道芸を見にきてくれたことがきっかけです。防災の話をしているとき、手話研の仲間にも中身がわかるように拙い手話を付けてやってみたら、たまたまお客さんの中に別の聴覚障がいの方がいらっしゃったんです。

石塚:仲間のために手話をしたら、他の聴覚障がいの方にも伝わったんですね。

瀬戸氏:そのとき「ハッ!」として。「仲間のためだけにやるんじゃ意味がないから、全編手話を付けるようにしなきゃダメだ」って気づかされたんです。
 その前からフリップを使った防災の伝え方を始めるようにしていて、音だけじゃなく視覚的に伝えてはいたんですね。さらに、手話も組み合わせることで、より多くの方に伝わる形になってきたと思います。

(取材=石塚清香 編集=小野寺将人)

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