インタビュー

【八幡平市 中軽米真人 #3】いまは、地方でも好きなことができる

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起業家志望の人が集まる場

加藤:八幡平市で仕掛けられている「スパルタキャンプ」は、競争率が20倍を超えていると伺いましたが、どうやって参加者を増やしたのでしょうか。

中軽米氏:今でこそ選考に苦慮するくらいになっていますが、最初は定員29人に9人しか応募がないといった、まるで人気がないところからのスタートでした。最初の頃は専門家にアドバイスをもらいながらSNS広告を出したりもしていましたが、ぜんぜん効果がなくて「これはダメだ」と即見切りをつけたんです。そこからSNSでの露出を増やすべく、ともかく色んなことを試しました。ただやっぱり跳ねたきっけは「ホリエモンチャンネル」にPRで出させてもらったときですね。

加藤:その狙いが的中したんですね。

中軽米氏:そうやってだんだんと認知が広がってきて、いまでは私個人のツイッターで募集のツイートをするだけで40~50人ぐらいの応募は来るようになってきました。初年度は年間平均でも応募者が定員を超えなくて、リアルで声掛けして集めてたほどですからね。

 毎年倍々ゲームでエントリー数が増え続けて来ましたので、今でこそ20倍超えが当たり前になってきましたが、初期の集客はだいぶ苦労しましたね。増えたら増えたで、今度は選考で苦労してますけれど(笑)

スパルタキャンプの競争倍率の推移

楽しく自走できる状態にする

加藤:「スパルタキャンプ」をはじめとした八幡平市の「起業志民プロジェクト」は、今後どのような展望を持っていますか。

中軽米氏:もうちょっとのところまで行けば、自走できると考えています。「スパルタキャンプ」も教え子たちが育って教える側になり、運営までできるようになっているし、資金調達についてもいま進めている、グローバル市場を取りに行くプロジェクトがすごく面白いことになってきています。

加藤:そんな構想があるんですね。

中軽米氏:世界を変えるようなインパクトになる可能性を持った事業を作っているんですけども、そんな面白い会社が八幡平市にできて、高い収益を上げるようになれば、その会社が今度は投資する側にまわってもらえるじゃないですか。
 今はまだ、資金面では私がサポートしないと独力では調達できない状態ですけれど、資金を出す会社が身近にあれば、さらにこの「起業志民プロジェクト」が自走できる形が整うと思っています。

加藤:そのプロジェクトがここまでうまく進められているのは、どうしてだと思われますか。

中軽米氏:正直なところ分からない、というのが実感ではあるのですが、強いて挙げるのであればこのプロジェクトにはルールが一個しかないんですよ。「楽しいこと以外やるの禁止」というめちゃくちゃシンプルなやつです。メンバーから相談された事業内容がつまらなかったらはっきりと「つまんない」って言うんです。そういう空気感とか世界観はすごく大事だと思っていて。
 いまの段階は「楽しく働ける仕組み」を作っていて、次のステップが「楽しく儲かる仕組み」を作ることなんです。プロジェクトの参加メンバーが、事業を拡大しやすくする仕組みさえ整えば、後は勝手に自走できるはずだと思っていて。

加藤:なるほど。ちなみに中軽米さんの中で、お金を稼ぐことについてどのような認識を持たれていますか。

中軽米氏:金儲けのための金儲けはちっとも楽しくないなと思っています。ビジネスを通じて顧客にとっての価値を提供して世の中を良くすることで、その対価としてお金を稼ぐのが面白いのかなと。
 自分たちが面白いと思うことだけをどんどんやって、世の中がもっと面白くなったらいいじゃないかっていうのが、いまやっていることですね。

世の中を面白くしたい

加藤:中軽米さんが世の中を面白くしたいと思われるのはどうしてでしょうか。

中軽米氏:すごいみんな、「つらくて大変」って言いながら仕事しているじゃないですか。「仕事=給料=辛いことを我慢した対価」みたいな。
 よく堀江さんが言うことですけど、いまって楽しいことだけして生きていける世の中になっているじゃないですか。それに加えて、まだ気付いてる人は少ないですけど昔から言われてきた「地方の時代」が本当にやって来ている。

加藤:「地方の時代」が来ていると感じるのはなぜですか?

中軽米氏:逆に東京にいるメリットって何があるんでしたっけ。生活コストもビジネスのコストも高い。あえて挙げれば顧客になり得る人が多いことと、美味しいお店が集まっていることぐらいですよね。
 よく「地方には仕事がない」という人もいますが、ITの発達でどこにいても起業はできるようになりました。「地方には娯楽がない」という人もいますが、都会に住んでいてもみんなスマホでゲームをやったりYouTube見たりしているから地方でも問題ないじゃないですか。

加藤:そうですね。

中軽米氏:東京がいい人は東京でやればいい。ただ地方でやりたい人もいて、地元でやりたいんだけど、やれないって思われちゃうのは面白くないよね、と。どこに住んでいようが、誰でもどこでも好きなことができる世の中なのに、そうじゃないと思っている人が多すぎるんです。
 まず隗より始めよ、じゃないですけど「八幡平みたいな過疎地でもできるんだったら、どこでもできるじゃん」と思ってもらえると嬉しいですね。「働く=就職する」とみんなが思い込んでいる世の中じゃつまらない。働き方改革の次のステージの生き方改革みたいな感じですかね。自由に働き方も住み方も選択できる人がいろんなところで増えたら、世界はもっと面白くなりますよ。

(文=小野寺)

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※本インタビューは全5話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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