インタビュー

【岡崎市 晝田浩一郎氏 #1】多様な住民が混ざり合う場の創出

晝田浩一郎

【晝田 浩一郎(ひるた こういちろう)氏の経歴】
岡崎市役所に勤務しつつ、プライベートで2016年から業務外有志団体である「ここdeやるZone」を立ち上げ、代表を務め現在に至る。2017年12月にCode for Aichiを立ち上げ、"シビックテック"を広める活動を開始。
 【人と人、人と地域をつなげる活動】をとおして仕事とプライベートで地域活性化に取り組んでいる。2017年ForbesJAPAN「日本を元気にする88人」に選出。「地方公務員が、本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017」を受賞。『月刊ガバナンス』『月刊地方自治職員研修』などへの寄稿も行う。

―自治体職員が組織を飛び出して活躍するという事例が増えてきている。岡崎市でも商店街の空きスペースから、一つのストーリーが生まれ、なおそれは発展途上にある。そのストーリーを生み出しているのは、岡崎市役所職員でありながら、『ここdeやるZone』の代表を務め、「日本を元気にする88人(Forbes JAPAN)」に20代の若さで選ばれた晝田 浩一郎(ひるた こういちろう)氏である。
 行政組織の中でやりたいことを実現するのは簡単ではない。若手でありながら活躍をする晝田氏が何を行い、何を思うのか、そして、今後何を目指すのかを伺った。

三つの軸の人達が広く混ざり合う場所

加藤(インタビューアー):『ここdeやるZone(以降“ここやる”)』という活動に注目が集まっていますが、これはどういう活動でしょうか?

晝田氏:『ここやる』では、岡崎で一番栄えた中心市街地の商店街の一角に場所を構えています。誰でも何かやりたい時に利用できる場所にしていて、イベントをすることが可能です。2016年の1月10日にスタートして、もう2年弱くらいになりますが、300回を越えるイベントが開催されて、参加者数は3,500人弱です。イベントの半分くらいはまちのひとが主催ですね。

加藤:どのような方が参加されていますか。

晝田氏:三つの軸の人達が広く混ざり合う場所になっています。

一つ目は、年齢という軸で、20歳前後の若い子から、80歳オーバーの市内のおじいちゃんやおばあちゃんまで。二つ目は、場所という軸で、市内外や県内外の人。三つ目は、職業という軸で学生から公務員、ビジネスマン、そういった人たちが混じり合える場です。

商店主のおじいちゃんをゲストで呼ぶ

加藤:どういうイベントが人気ですか?

晝田氏:まちの人の話を聞く会があって、それは商店主のおじいちゃんをゲストとして招き、「昔の商店街に、にぎわいがあった」という話なんかを、当時の情景や感情を交えてしゃべってもらいます。

 公務員はまちのプロフェッショナルであるべきだと思っているんですけど、僕自身は岡崎生まれでもないし、岡崎生まれだったとしても40、50年前の栄えていた頃を知らないんです。それを聞くのはすごく楽しくて、参加者からも人気があります。

 最初に僕らがゲストとして呼んだ人から次の人、次の人と指名してもらい、1カ月半から2カ月に1回くらいのペースで、既に10回以上やっています。最初に頼むと「5分もしゃべれないよ」なんて嫌がられるんですけど、2時間くらいずーっとしゃべり続ける方もいるんです(笑)。

加藤:若い人に話を伝えられるのは嬉しいですよね。

80代のおじいちゃんが女子大生に相談

晝田氏:あと、他には毎月第4水曜日の夜に定例イベントということで、晩ご飯会『たべおか!』というのをやっています。これは、ただただみんなで集まってご飯を食べる会で、自分たちで作ったりもするし、周りのお店から買ってきてみんなで食べたりもします。

 そこに女子大生から商店街のおじいちゃんまで来てくれて、80代のおじいちゃんが女子大生に向かって、「うちの店どうすればいいかね?」みたいな相談をしているようなこともあるんです。気軽なイベントなので参加する人が多いですね。

約20都市の自治体関係者を呼ぶ

晝田氏:もう一つ、いろんな自治体とコラボイベントやっているんですけど、今までで20都市弱くらい、例えば、豊田市とか、安城市とか、名古屋市とか、岩倉市だとか、県外の沖縄市とか東北、北九州、東京、そういう地域の人を『ここやる』に呼んで、その地域の紹介をしてもらったりしています。

加藤:それは自治体職員に来てもらうのでしょうか?

晝田氏:自治体職員が多いですね。前に沖縄市役所の方が来てくれたんですけど、最初にみんな「沖縄市ってあるんですね!」から始まって…(笑)。「沖縄市が今どういう施策をやっているのか」とか、「現状抱えている課題はどういうものなのか」ということを、持ってきていただいた泡盛を飲みながら喋ったりしました。基本は交流会がメインなんです。

 それと「何十年後かの商店街の未来を考えようよ」というワークショップをやったりだとか、『Startup Weekend(スタートアップ ウィークエンド)』という、シアトルから始まった起業家精神を育てるイベントがあるんです。通常それは2泊3日かかるんですよ。そのお試し版として、半日凝縮版をやってもらったりとか、そういうちょっと真面目なイベントもあります。

 他にもオレンジカフェと言って、認知症の不安を抱えている方とか、認知症を抱える家族の方を支援するサロンのようなものを、月1でやってくださる方もいらっしゃいます。

※本インタビューは全6話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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