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有料メルマガ「樋渡啓祐の地方創生ここだけの話」の巻頭言がHOLGでご覧いただけるようになりました

<記=加藤年紀>

 樋渡啓祐前武雄市長の有料メルマガ「樋渡啓祐の地方創生ここだけの話 Vol.61(8月7日発行)」にHOLGとして寄稿をさせていただきました。前鹿屋市副市長、福井逸人さんにお会いした際に垣間見えた『理想のリーダー像』について記させていただいています。
 今年の2月から『Heroes of Local Governmentの裏側』という内容にて、樋渡さんのメルマガへ月に1度寄稿をさせていただいており、本ウェブサイトを運営する経緯や、これまでに出演いただいた高野誠鮮さん、樋渡啓祐さん、後藤好邦さん、今村寛さんについて、まさにその裏側を書かせていただきました。
 そして、この度、樋渡さんのメルマガと連携させていただき、メルマガの「巻頭言」と「目次」を、HOLG.jpにてご覧いただけるようになりました。樋渡さんのメルマガは月に2度発行されていますが、対象となるメルマガは当方が寄稿させていただいた号のみです。
 当方のコラム含め、巻頭言以外の内容につきましてはメルマガを購読することでご覧いただけます。私のお勧めは『樋渡啓祐が斬る』というコーナーで、まさに樋渡さんらしい、『水戸黄門』を彷彿とさせる痛快劇がご覧いただけます。
 なお、今回の巻頭言では先日、空き家対策ついての記者会見を行った「一般社団法人全国空き家バンク推進機構」についてのお話です。是非、ご覧ください。
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【樋渡啓祐の地方創生ここだけの話 Vol.61の目次】
1.巻頭言
※以下のコンテンツをご覧いただくにはメルマガの購読が必要です
2.樋渡啓祐のPick Up
3.樋渡啓祐が斬る~空き家問題~
4.特別寄稿 ~Heroes of Local Governmentの裏側 福井逸人さん~
5.Q&Aコーナー
6.講演・メディア出演などの予定
7.購読者さまからの感想
8.編集後記
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【1】 巻頭言
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 7月19日に国交省会見室で、ライフルの井上社長、鈴木浜松市長と私とで記者会見を開きました。当日はテレビカメラがいくつか来る予定でしたが、稲田防衛大臣(当時)騒動でテレビが全部市ヶ谷に行ってしまったそうで超残念。しかし、新聞社を始め19社がお見えになりました。
 記者会見では次のようなことをお話ししました。

 6月27日に設立した「一般社団法人全国空き家バンク推進機構」の理事長を務めさせていただきます樋渡啓祐です。前職で佐賀県武雄市長を務めておりましたので、先ほどの鈴木市長がご発言された「今後10年で空き家を半減」というのは非常に刺激的な数値ではありますが、ここまでいかないと空き家問題は問題のまま放置されることになります。また、それだけの強い決意と覚悟を持って今回の空き家・空き地問題に粉骨砕身、取り組みたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、これまで全国の自治体がそれぞれ英知を結集し、様々な方法で「空き家バンク」を設置・運営してきました。ところが、一方でそれが必ずしも空き家の流動化や、移住促進につながってこなかったので「全国空き家バンク」を整備し、本格的な空き家の流動化を促進していこうというのが国土交通省の基本的なスタンスであり、これによって本格的な解決策が見いだせるものと期待しています。しかし、全国空き家バンクのみでは、なかなか解決には繋がらないだろうと思っておりまして、先ほど鈴木市長からもご指摘頂いた国、自治体、民間企業のつなぎ役としての役割を我々一般社団法人が担っていると認識しております。我々の社団の目的は、配布資料にもありますようにもちろん空き家バンクを活用した空き家問題の解決が中心ではありますが、それ以外にも自治体様に対する空き家に関わる知見や、ノウハウの共有、自治体様と民間企業のマッチングによる新規ビジネス、プロジェクトの組成、関係各所と連携した調査・研究や提言など、およそ空き家・空き地問題の解決につながるものであれば、何でもやっていこうと考えております。したがって、一般社団法人のメンバーも行政経験者のみならず、学識経験者、民間事業者から万全の体制を構築していると自負しております。
 加えて、我々の取り組みの中で是非積極的に取り組みたいのが、全国の公共ストックで、特に地方都市では空き地や、小中学校、公民館・集会所、公営住宅、工業団地などの公的な「空き資産」が未活用のままになっています。これらの活用促進もスコープに置きつつ、良好なストックを活用、国民に還元していく仕組みを作っていくのも我々社団のミッションと認識しており、そのための積極的な仕組み提案や、官民をつないだプロジェクトの組成を図っていきたいと思っています。実は、この会見に先立ち、先ほどの鈴木浜松市長が発起人で全国の自治体に呼び掛けて頂きまして、今回の全国的な空き家対策の取り組みに対しての賛同書を集めて頂いたところ、1週間足らずの非常に短い期間だったにも関わらず、78件もの賛同を頂きました。これはひとえに空き家・空き地問題解決への大きな期待の表れと理解しております。
 先ほどの「今後10年で空き家を半減」というのは、鈴木市長からの大きな宿題と理解しておりますが、政策的な目標として申し上げれば、国の新たな住生活基本計画の中で「平成37年度に「その他空き家増加」の100万戸減(何もしなければ500万戸→400万戸)」を目標にしています。これをなんとしてでも前倒しで達成できるように貢献したいと思います。加えて、空き家等の流動化によるリフォーム市場の活性化、これも2025年には12兆円(2013年7兆円→2025年に12兆円)の市場規模を目指すものとされていますが、様々な主体との連携によって2020年にはこれが達成できるように積極的な努力を図って参りたいと考えております。
 繰り返しになりますが、国、地方自治体、民間企業の接着剤として、調整役として、努力したい所存であります。また、先ほど述べました大きな達成目標を実現に近づけるべく、広く一般企業からの賛助会員も募集しており、空き家・空き地問題および周辺領域の諸課題について、自治体等と連携しながら新しい産業の創出や、プロジェクトの組成にも取り組んでいきたいと考えております。

 ・・とまあ、こんなことを話したんですが、正直手応えゼロ。空き家バンクっていったって、9月にβ版をオープンさせるわけだし、そこに何か目に見えてあるものじゃないし。ちょうど、武雄市図書館の記者会見の時を思い出したくらい。あの時は今回よりも哀しい反応。メディア全然来てなかったし。大丈夫かなって思ったくらい。しかし、実際図書館がオープンしたら、メディアが大きく取り上げ、来館者も年間100万人に及ぶなどもの凄いことに。今回の全国空き家バンクも目に見える形になれば、すなわち、その空き家がリニューアルされ、また、人が移り住んだり、ビジネスが始まったりすると、目に見える形でどんどん報道されていくだろうと確信しています。ただ嬉しい誤算、その割には、翌日の新聞報道は日経新聞を始め一定の反響。
 ちなみに、この一般社団法人全国空き家バンク推進機構は、愛称!?ZAB(全国のZ、空き家のA、バンクのB)です(笑)。メンバーは、理事として、中田 宏(元神奈川県横浜市長)、浅見 泰司(東京大学大学院工学系研究科教授)、清水 千弘(日本大学スポーツ科学部教授・マサチューセッツ工科大学不動産研究センター研究員)、桑原 真琴(元岡山県瀬戸内市副市長)、田村 剛(株式会社LIFULL 執行役員)となっていて、私が理事長を務めています。
 思えば、2月に理事の田村さんから、「空き家問題が深刻で、ライフルでは空き家問題に真正面から取り組みたいと思っています。」と聞いたのがスタート。田村さんと僕を引き合わしたのが、今回も登場されている元ライフルの加藤さん。加藤さんがいなければ、僕が空き家問題に取り組むことは絶対に無かった。しかし、人生は面白いもの。そのうち、ライフルの井上社長や知り合いの首長さんらから、「全国空き家バンクを軌道に乗せることができるのは樋渡さんくらいだ。」とのせられてしまい、制度設計に携わることに。僕自身、市長時代空き屋問題に真正面に取り組んでいたこともあり、現状や課題、問題点は熟知しているつもりだったし、理事の皆さんから、いろいろ最新の情報を教えてもらったこともあり、割とスムーズにいろんな作業が進行していった感がある。
 全国空き家バンクを一般社団法人化、基金や賛助会員制度の設置、全国の自治体の巻き込み方などは、僕が最も得意というか好きな作業。役人をやっていた経験がここに活きた。もう、20年以上前に、官僚の細々した、というかチマチマした実務が一体何に活きるのか、と自問自答していたが、先人が言うとおり、経験でムダな経験なんて無い、というのはこの歳になってから実感として分かること。ともあれ、スタートを切りました。重ねて、9月の全国空き家バンクのβ版をお楽しみに。また、空き家問題は、このメルマガでもいろいろ書きたいと思っています。
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