インタビュー

【袋井市 石塚浩司 #4】農家の状況に合わせた入札の仕組みで給食の地場産物を増やす

石塚浩司4

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「あんたどこの出だ?」

加藤(インタビューアー):地元の農家さんに仕入れの交渉をし始めたのは、いつ頃からでしょうか。

石塚氏:平成26年に現在の「おいしい給食課」の前身である「給食推進室」ができたので、その手前の平成24~25年にかけて徐々にですね。そこで地場産物の活用と食物アレルギー対応をやっていく部署が立ち上がりました。それこそ本庁の教育委員会の一角に無理やり机を入れて、ギリギリ居場所ができた感じでした(笑)。

加藤:なかなかハードなスタートですね。

石塚氏:そこで上司と「これからどうしようか?」って話しをして、「うーん、とりあえず農家さん見つけに行くか」って。もう本当に毎日外に出て、玉ねぎやじゃがいもを探す日々でした。

加藤:農家さんとの交渉から、仕入れの体制作りまではどれぐらいかかりましたか。

石塚氏:1年ぐらいで原型はできたので、たしか平成27年には納品も始まっていました。割と早くできた理由は、やっぱり私も地元民ですから農家さんとも話しがしやすかったんですよね。
 「あんたどこの出だ?」って聞かれて「ここら辺ですよ」と。「じゃあ誰々知っているか?」
 「あ、それ隣の家です」「じゃあ協力しなきゃいかんな」みたいな。そういう背景には助けられましたね。

石塚さん7

小さく始める

加藤:地場産物の仕入れ額は今でも伸びているのでしょうか。

石塚氏:毎年徐々に伸びています。既に契約のある地元農家さんが作る量を増やしてくれる場合もありますし、新規に契約してもらえる場合もあります。新規で契約してもらうときのコツとしては、「まず10キロからでも、1回だけでも良いのでやってみませんか」という具合に小さく始めることですね。そこから徐々に増やしていきます。

加藤:なるほど。まず始めることが重要なのですね。

石塚氏:仕入れについてもう少し正確に言うと、役所なので食材を買うときには入札制度を採用しているんですね。そこでは価格や品質、産地、添加物の有無等を見て最終判断をします。
 その見積書フォーマットに「100キロのうち10キロでも良いので市内・県内産があれば、価格が違っても良いのでご記載ください」みたいな注意書きを入れておくんです。そうすればこれまでの制度を崩さずに、地場産物を増やすことができるんですよね。

加藤:農家の状況にあわせて、地場産物を増やす仕組みを作ったのですね。

石塚氏:このやり方をしたら、これまで卸してくださっていた八百屋さんから「あ、全部じゃなくても良いんだ」っていう反応が返ってくるんですね。なんとなく同じ品目なら産地や価格を全部揃えないとだめだと思われがちで、その思い込みをなくしてあげることで少しずつ集まってくるんです。
 このやり方を他の自治体の方に伝えたら、そこでもすごい成果をあげたみたいなので、非常におすすめの施策です。

(取材=加藤年紀 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全5話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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