コラム

ローカルインタビューメディアを創ろう。新しい地域貢献のかたち。

茅ヶ崎のローカルインタビューメディア「エキウミ」

私は茅ヶ崎のローカルインタビューメディア(以下、LIM)「エキウミ」を運営しています。LIMとはこのコラム用に用意した造語ですが、「地域にゆかりのある人をインタビューして、記事にするメディア」だと思ってください。

エキウミはスタートから一年で、茅ヶ崎にゆかりのある50人程にインタビューをしました。その中には元サッカー日本代表の坪井慶介さんや、ソーシャルイノベーター2018に選出された「ミトコンドリア病」と戦う篠原智昭さんも含まれています。

エキウミのターゲット読者は茅ヶ崎市民なので、身近な商店街ネタは大切なコンテンツです。例えば茅ヶ崎の地魚を売っている「魚卓」や、TVチャンピオン2で優勝したアイスクリーム屋「プレンティーズ」など、茅ヶ崎の象徴的なお店の人が出ています。

このような地域ぐるみで大切にしていきたいお店の人の物語を、LIMは取り上げます。地域住民は生活する中で、お店で働く人のことを深く知る機会は多くありません。LIMがお店の人の物語を伝えることで、地域のコミュニケーションが生まれるきっかけを作ります。

地方自治体職員のインタビューも行う

エキウミでインタビューをする人の中には、茅ヶ崎市役所の職員もいます。一般的に、自治体職員がメディアに出て、生い立ちや夢などを語ることは多くありません。でもエキウミでは、自治体職員と地域住民の距離を1ミリでも縮めるために仕事以外の話も伺います。

例えば「産業振興課」のとある職員は、商店街を活性化する仕事と乳児の子育てを両立しています。市道の管理を行う「道路管理課」のとある職員は、昭和55年の新卒入庁前に「サウジアラビアの土木の仕事か、市役所の仕事かで迷った」という人生の岐路がありました。

一人ひとりの物語を知ることで、「市役所の人」ではなく個人としての「〇〇さん」像が見えてきます。地方自治体の仕事は、地域住民との信頼関係が大切という観点からも、その人となりを伝えることはLIMとしての大切な役割の一つです。

地域とつながる手段としてのローカルインタビューメディア

なぜ私がLIMを運営し始めたのかを伝えるために、少しだけ自己紹介をさせてください。私は3年前に茅ヶ崎市に移住し、平日は都内に通勤する会社員です。趣味と言えば本屋に行くことぐらいで、地域のスポーツ団体に入ることも、茅ヶ崎で飲み歩くこともしません。

私は地域とのつながりがほとんどありませんでしたが、LIMを始めてから状況が変わりました。商店街を歩けば挨拶や立ち話をする人がいて、地域イベントに遊びに行けば必ず顔見知りに会えます。何気ないそういう瞬間が嬉しいのです。

さらに言えば、インタビューを通じてその人の想いや夢を知ると、その人のファンになります。ですから今では、身近なところに私にとってのスターがたくさんいます。私はLIMの運営を通じて、スターが集まるこの地域のことがもっと好きになりました。

簡単にメディアが創れる時代

もしこれを読んで「LIMを運営してみたい」と思われた人に伝えたいのは、すぐに実現できるということです。インターネットのおかげで個人が情報を発信することへの心理的な抵抗が減っていますし、無料でサイトを作れるサービスも増えています。

「インタビューなんてやったことないから無理」と思うかも知れませんが、大丈夫です。私も未経験で始めました。本業のライターや編集者が見たら「そのクオリティでよく言えるな」と言われそうで怖いですが、気にしても仕方がないので割り切って運営を続けています。

スキルが身につくまでやらない、という考え方もあると思います。実際、そうした方が結果的に良いものに仕上がるかも知れません。ただ改めて強調したいのは、未経験でもできるということです。やりたいと思ったら、とりあえず一歩目を踏み出すことをおすすめします。

全国にローカルインタビューメディアを増やしたい

私がエキウミを運営するときに、参考にしたのはこのHOLG.jpです。代表の加藤さんが運営する姿を見て、メディア運営というものにも興味が湧きました。その加藤さんともよく話すのが、「メディアのおかげで会いたい人に会える」ということです。

あなたの地域にいる評判の人や、地域のために頑張っている人と話をして、刺激を受けたいと思うことはありませんか。HOLG.jpを読んで、自分が住む地域の自治体職員のことを知りたくなりませんか。LIMを運営すると、そういう人に会う理由ができます。

あるいは、地域貢献をしたいが何をしたら良いかわからない、という人にもおすすめです。誰に強制されるわけでもなく、誰に許可を求めるわけでもなく、自分のペースで地域貢献ができます。地域活動をして、地域の人から感謝をいただくというのは、代え難い経験です。

いかがでしょうか。LIMを運営してみたいと思いましたか。私に手伝えることがあれば、喜んでしますのでご連絡ください。LIMが全国に増えることで、各地域はきっと今よりも少しだけ良くなります。全国にLIM運営仲間が増える瞬間を、楽しみに待っています。

ライティング:小野寺将人(BlogFacebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。茅ヶ崎のローカルインタビューメディア「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。

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