『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2019』、11人目の受賞者の紹介です。
「トライアル・サウンディング」という日本初の取り組みにチャレンジし、市が抱えていた課題に民間を巻き込んで向き合った。また、個人ではフォトグラファーとして、まちの盛り上げようという多岐にわたる活躍が認められ、今回受賞となりました。
平塚 雅人(常総市 産業振興部農政課 主事)
推薦者①深谷 章史(横浜市 資源循環局施設課)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
行政も街も試食してみて!日本初の取組み「トライアル・サウンディング」実施等コミュニティのハブとなる
推薦文
平成27年に関東東北豪雨災害で大規模な被害があった常総市。平塚さんは人口減少という課題に対し、常総市をもっと活用してもらう取り組みをしています。
公共施設の場としての価値を上げていくために行政が民間事業者とどれだけ身近な存在になれるのか。
そこで公共施設を残すという視点だけでなく、使い倒してもらうことで街にもっとコミュニティが出来上がると考えました。
平成30年度から常総市役所で、日本で初めて公共施設を試しに無償で貸し出し、民間事業者のアイデアを試してもらう場として活用してもらう「トライアル・サウンディング」を2つの公共施設で開始。早速、民間事業者からの問い合わせが殺到し、公共空間の新しい使い方を提案しています。
また、近年、地域同士の人材格差が広がっています。そういった地域として、自主的にアクションを起こしていける人材をつなげていくための取り組みを進めています。
4月には、地方、地域でコミュニティを形成しているゲストを呼んでのイベント「街のモチベーションをあげていくコミュニティとは」を開催しました。
各地から、40人以上の参加があり、新しいアクションや人材の掛け算に繋げています。
またフォトグラファーとして、休日はプロボノ活動にも積極的に取り組んでいます。街も盛り上げたい、素敵な人を紹介したい、社会に貢献したいという想いで各地で開催されるイベントにボランティアカメラマンとして、飛び回っています。撮影を通じて平塚さん自身が、主催者の想い、イベントの本質を伝える「メディア」になっています。公務員主催のイベントのみならず、地域で開催されるマルシェの撮影など、地域のコミュニティのハブにもなっています。インスタグラムのフォロワー数は4000人以上。写真をコミュニケーションツールとして最大限に活用しています。
今後もコミュニティのハブとなる平塚さんに目が離せません。
推薦者②伊藤 遼平(宮代町 まちづくり建設課 都市計画・都市整備担当)
取り組み概要、「すごい!」と思うポイント
街を翻訳するフォトグラファー活動、街のモチベーション活動
推薦文
平塚さんを推薦する理由は、公務員として業務をする傍らフォトグラファーとして、休日はプロボノ活動も積極的に取り組んでいる点です。街も盛り上げたい、素敵な人を紹介したい、社会に貢献したいなど、近年各地で開催されるイベントにボランティアカメラマンとして、撮影協力。撮影に経済価値は生まれないが、撮ることにより、自分自身が、主催者の想い、イベントの本質を伝える「メディア」になっている。公務員主催のイベントだけでなく、地域で開催されるマルシェの撮影など、地域のコミュニティのハブにもなっている。インスタグラムのフォロワー数は4000人以上。コミュニケーションツールとして最大限に活用している点にあります。
平塚さんの写真により、イベントの本質や主催者の想いが多くの人に伝わり、その場にいない人にもメッセージが伝わります。また参加出来なかった人が次回参加したくなるように交流を加速しているところが、本当にすごいと思います。イベントの付加価値や、登壇者の想いをプラスアルファで高める素晴らしい活動となっており、進んで取り組んでいる点が本当に素晴らしいと思います。
業務では、関東東北豪雨災害で大規模災害があった常総市で、街をもっと活用してもらうハードルを下げる取り組みをしています。公共施設の場としての価値を上げていく。行政が民間事業者とどれだけ身近な存在になれるのか。日本で初めて公共施設を試しに無償で貸し出し、民間事業者のアイデアを試してもらう場として活用してもらう「トライアル・サウンディング」をはじめている。公共空間の新しい使い方を提案しています。
また公務員としてデスクワークで発揮しづらい才能や特技を、十分に発揮していて、まだまだ公務員業界は活かしきれる業界ではないので、平塚さんのように自分がキラキラと活躍しつつ、他の人も輝かせるような人が受賞にふさわしいと思います。自信を持って推薦します。
審査員のコメント
公共施設の有効活用は全国でも課題となっている中、日本初のトライアル・サウンディングの取組みは他のの自治体にも参考になるモデル的な取り組みとして傑出しています。
また、写真という個人の特技を生かし、プライベートな時間を活用して地域の翻訳に勤しむ姿は地域における公務員自身の翻訳にもつながるもので価値ある取組みです。(領家誠)
知識とスキルを活かして、事業化する実行力、まちづくりにつながるコミュニティを作る力、広報でないのに自分自身でメディアを作ってまちを盛り上げておられるところ。全てが素晴らしいです。(大垣弥生)
企業、行政、市民で活動するTHE H型人材、ステキです。(晝田浩一郎)
公共施設をもっと利用してもらうだけでなく、民間事業者との距離を縮める。ボランティアカメラマンとして、地域の盛り上げに一役かうだけでなく、イベントや登壇者の想いを伝えるメディアにもなってしまう。一つの活動活動にいくつもの効果を生み出してしまうのが「すごい!」です。平塚 雅人さん、おめでとうございます!
【地方公務員アワード2019 推薦文の発表スケジュール】
8月19日(月)
①秋田 大介さん ②阿部 裕彦さん ③小川 知男さん ④川那 賀一さん
8月20日(火)
⑤倉田 麻紀さん ⑥佐久間 智之さん ⑦瀬戸 勇さん
8月21日(水)
⑧長井 伸晃さん ⑨中村 文彦さん ⑩波多野 翼さん
8月22日(木)
⑪平塚 雅人さん ⑫松尾 泰貴さん ⑬山口 明大さん
『地方公務員アワード2019』全体発表はコチラ
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後援
当センターは活力あふれ個性豊かな地域社会を実現するため、地域活性化のための諸活動の支援・地域振興の推進を寄与することを目的に設立し、地域を応援しています。
地域に飛び出す公務員を応援するために、60人を超える首長が参加。過去4回にわたって「地域に飛び出す公務員アウォード」を主宰。過去の受賞者プレゼンやサミットの内容はこちら。
Code for Japanは自分たちの街の課題を市民が主体となってITで解決することを目指す非営利団体です。データ活用研修やアプリ開発などの事業も行っています。
「社会の無関心を打破する」をミッションに、社会問題に関するスタディツアーを企画運営。地域住民向けにツアー企画スクールを開催し、外部事業者に頼ることのない、持続的な関係人口の創出に貢献しています。詳細はこちら
Jリーグと全国55のJクラブは地域の人たちをハッピーにしたいと願って活動してきました。ここからは「Jリーグをつかおう!」プロジェクトでより多くの皆さんと手を取り合って一緒に豊かなまちをつくることに挑戦します。
協賛
1979年より毎年、自治体職員を1年間、研修生として受け入れる研修制度「自治体等パブリックセクター年間研修受入制度」を実施。座学、OJT、フィールドワーク等で弊社の社員と共に働き、学び、帰任時には首長に自主提案を行う。観光や広報に限らず、幅広い分野部署で活躍できるプロデューサー人財の育成を目指す。
NECグループの社会ソリューション事業をICTで担う中核ソフトウェア会社として、社会やお客様とともに、先進技術とイノベーションで新たな価値を創造し、持続可能な社会を実現します。お客様の課題を解決する従来の業務システム開発/業務PKG提供に加え、共創を通じて社会課題を解決する社会価値創造ソリューションに取組んでいます。
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」をはじめとして、企業とメディア、そして生活者をつなぐインターネットサービスを提供。利用企業数は3万社を突破。地域情報を流通させるための枠組みづくりも積極的に開拓しており、地方金融機関9行・2信金、地方メディア1媒体、地方自治体2市と提携している。(情報は2019年5月時点)
不動産・住宅情報サイト『LIFULL HOME'S』のノウハウを生かした全国版空き家バンク『LIFULL HOME’S 空き家バンク』の運営をはじめ、空き家問題を解決できる人材の育成を目的とした『空き家相談の担い手育成講座』を開講するなど、空き家問題の解決や地域活性のための取り組みを行っている。
自治体から発信する情報を「伝える」から「伝わる」に変えることをサポートしています。人は、情報の80%以上を「目からの情報」で判断します。視覚情報の中でも文字の役割は高く、多様な方に向けた自治体の情報発信では、「UDフォント」が効果を発揮します。「UDフォント」の詳細な情報はコチラ。
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国内のすべての選挙を網羅する「政治山」と、700超の自治体広報紙を掲載する「マイ広報紙」を運営。公職選挙ならびに住民投票等におけるネット投票の実現を推進するとともに、ブロックチェーンなどの新技術を活かした投票システムの構築や運営支援を通じて、ネット投票の普及拡大への貢献を目指す。
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