記事タイトル:佐賀県大町町職員へ贈賄容疑の社長関与の法人など、6年間で委託料4.3億円…ふるさと納税関連事業で
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20250619-OYTNT50094/
(文= 小玉 悠太郎)
今回取り上げるのは、贈収賄が発覚した佐賀県大町町の案件で、6年間の委託料が4億円にも上っていたというニュースです。
この記事で取り上げたいのは下記のポイントです。
①ふるさと納税の中間業務委託って金脈みたいな雰囲気になっているのでプロポのはしっかりとしたほうがいいよって話
②プロポで委託替えがあったときにページ消されるトラブルが多発しているので事前に前提条件整理した方がいいよって話
それぞれ簡潔に解説します。
①プロポについて
まず、近年ではふるさと納税業務は約9割の自治体が委託をしていると聞きます。
そして大抵の自治体が成果報酬型、つまり寄附額の成果に対して割合で委託料を支払うという方式になっています。
例えば、年間10億円の寄附額で、委託料が5%で会った場合、年間の委託料は5,000万円ということになります。
成果報酬でここまでおおきな金額が動く行政案件の事業ってふるさと納税業務ぐらいじゃないですかね?
ここが金脈と化しているので今回のニュースになったような贈収賄事件がおきています。
②ページ削除トラブルについて
そして、委託替えが発生した特に嫌がらせのように発生しているのがページ削除です。
ふるさと納税の委託業務では、受託事業者が返礼品のページを作成します。
ページを作成するにあたり、事業者から必要な情報を聞き取るインタビューをし、カメラマンが写真を撮影し、デザイナーがページの画像を作成し、コーダーがページをコーディングします。
ここで作ったページが誰の物か、という話です。
どうやら契約上、受託事業者のものになっているケースがあり、受託期間が終了したら、削除されるようです。
ECではカゴを育てるという概念があります。
ページのレビューやPV数をためていくことで、寄附者が返礼品を選ぶ際に選ばれやすくなっていきます。
この育てたページが消されたことで寄附額が下がったと記載がありますが、マジでありえることで、その損失は計り知れないなと思います。
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