記事タイトル:日南市立図書館 4か所すべてで本が棚から落ちるなどの被害
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20240809/5060018877.html
(文=西村 飛俊)
令和6年8月8日、日向灘沖を震源とする地震で被災された方へお見舞い申し上げます。
今回の地震では全国に「南海トラフ地震臨時情報」の呼びかけがありました。いつなんどき起こるかわからない地震には、常日頃から備えることが必要です。
図書館においても近年は自然災害リスクによる資料汚損などが課題になっています。今回の地震では日南市立図書館が大きく取り上げられました。書架から落ちる大量の書籍は、絵的なインパクトもあるのでよくニュースにも取り上げられる印象があります。日南市立図書館では発災当時5人ほどの利用者がいたということですが、幸いけが人はなく、13日(火)から通常どおり開館しているとのことです。
https://nichinan.milib.jp/TOSHOW/asp/index.aspx
一方で、図書館に特徴的な災害リスクとして「水害」が挙げられます。
言うまでもなく、資料は水に弱いものです。図書館は郷土にまつわる貴重書など、一度汚損してしまえば確実に手に入らなくなる資料もあります。
現在は天気予報の精度もあがり、台風などによる水害は格段に予測しやすいものとなっています。予測できない地震への備えはもちろん、予測できる水害に対しても多くの防災・減災対策が進められています。
今回は日本図書館研究会の学会誌「図書館界」で報告されたレポートを中心に、図書館と災害について考えてみます。
図書館はどのように被災してきたか
本稿では名取市立図書館の加藤孔敬さんによる2編のレポートをご紹介します。
- 加藤孔敬. 公共図書館等における大雨や台風による過去の被害について(1)(解説 HOT TOPICS テーマ5 自然災害と図書館 No.1-1). 図書館界, v76, n1, p32-45. 2024.
- 加藤孔敬. 公共図書館等における大雨や台風による過去の被害について(2)(解説 HOT TOPICS テーマ5 自然災害と図書館 No.1-2). 図書館界, v76, n2, p170-182. 2024.
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