記事タイトル:ムーディーズが農林中金を格下げ方向で見直し-損失計上方針で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-02/SFZK5CT0AFB400
(文=川口 克仁)
『農林中金は先月、保有する米欧の国債10兆円相当を売却して損失を確定させるため、2025年3月期の最終赤字が当初見込みの5000億円超から1兆5000億円に膨らむとの見通しを示した。』
地方財務担当、大東市役所の川口です。仕事で債券運用に携わっているのもあり、農林中金による債券運用の失敗は他人事ではありませんでした。1.5兆円の赤字とは大きな額ですよね。
米国債を含め債券は、発行主体の倒産リスクを見ていれば良いはずで、満期まで持てば額面が保証されます。農林中金もその認識で多額の外国債券を運用していたはずなのに、何故、多額の含み損が出た10兆円相当もの債券を売却するのでしょうか。農林中金の決算概要説明資料を眺めながらネットで検索して調べましたが、2つの理由がありそうです。
1つは、含み損を抱えた外国債券を売却することで多額の損失を出しながらも、その一方で資本を増強して利回りの高い債券を買い直すなど、ポートフォリオを組み直すことで収益性を高めるため。もう1つは外貨調達コストが外国債券の運用利回りを超えて逆ザヤを起こしたことにあるようです。
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