なぜかせつない新しい季節

（文＝HOLG.jp編集長 加藤年紀[株式会社ホルグ代表取締役]）

４月は新しい出会いとともに、3月末に失った何かを消化する期間かもしれません。

個人的には首長のパワハラ・セクハラや、選挙妨害のようなニュースが多かったように思います。
また、違った意味で残念だった記事も目にしました。

「草津町に来て謝るべきでは」虚偽認定された性交渉証言に苦しんだ黒岩信忠町長の怒り㊤
（https://www.sankei.com/article/20240430-IRGZ5336PRCMFLQGJCIBE6IEPU/）

草津温泉がワイドショーなどのメディアにさんざん報じられたが、謝罪に来たのは『赤旗』だけだったそう。「管理職で赤旗を購読していないと、議会で質問がたくさんきて大変」といった話を自治体職員から聞いたことがあり、やや複雑な面もありますが、誤りを謝罪できるということはとても大事なことのように思います。

疑惑の段階で報じたのであれば、その決着がついた段階でしっかり報じないと、草津町長は言われ損にしかならない。そのような消費するためのニュースというのは、世の中を悪い方に導いているように思うわけです。私は何かを断じて正義を主張する行為はなるべく控えたいですし、そのような行動をとる人は基本的に苦手です。正義というのは立場が違えば異なるもので、絶対的な正義を主張することは主観に支配された傲慢になりがちだからです。

そもそも、正義は倫理で語られますが、倫理とは人によって異なるものです。よって、ある行為が倫理的に正しいかそうでないかという議論にはあまり価値を見出せません。それをするのであれば、政策論で戦うことを期待しています。

政策論を高いレベルで戦わせるというのは、日本では珍しい光景だと感じます。それは難しいし、あまり楽しくないからです。でも、良質な民主主義を実現するには、政治、行政、メディアがそれを分かりやすく、根気強く伝える努力を怠ってはいけないのではないかと思うのです。もちろん、受け手である一人ひとりに建設的な姿勢が求められることは言うまでもありません。

ホルグが運営する地方公務員オンラインサロンでは、仕事を少しでも良くしたい建設的な地方公務員をサポートしています。生成AIの最新トレンドから、人事・キャリアの話、実務の話など様々なセミナーが開催され、そのうち約200以上の過去のセミナー動画が視聴可能です。ぜひ、ご参加をお待ちしております！

4月に開催した地方公務員オンラインサロンのイベント

1. 「脱公務員のいま！#1」元邑南町 寺本英仁さん、大屋 典香さん
2. 行政施策の社会的インパクトを可視化する〜生駒市の事例から〜
3. 今村さんに聴く 枠配分と目玉施策は誰のため？
4. 第2回 超高齢社会体験ゲーム　コミュニティコーピング体験会
5. リアル飲み会「たちのみぷらっと×地方公務員オンラインサロン」

今後のイベントの予定（※現時点 今月含め調整中のイベントがあります）

【5月9日(木)21:00~23:00】
自治体職員が他市の副市長に抜擢されて一年！何を進め、何を感じたか

【5月22日(水)21:00~】
イマドキ　若手・後輩への接し方×上司、部下への接し方　～能力を引き出すコーチング～

地方公務員を応援する　HOLGファンクラブの方々のご紹介

下記の方々からご支援頂いております。いつもありがとうございます。

矢部 智仁さん
沢辺敦志さん
倉田 義和さん
村川美詠さん
坂元英毅さん
森田 浩司さん
野田 伸一郎さん
綱辰幸さん
坂本勝敏さん
dansyakuさん
nk91106jpさん
guest1c51f488f8さん

※facebookとXでHOLG.jpの更新情報を受け取れます。
Follow @HOLG_JP