エルピス —希望、あるいは災い、あるいはポイズン（ホルグ活動報告）

（文＝HOLG.jp編集長加藤年紀[株式会社ホルグ代表取締役]）
11月が終わり、12月に入りましたね。今年は魔の３月を待たずして、12月の退職話なんかもチラホラ聞こえてきており、ますます公務員の人材確保が難しい時代になっているように思います。

そんな中で、今年の地方行政界隈の１年を振り返ると、コロナ対応については緊急度や重要度がやや低減された年なのかなと思います。日本として直近、ここまで長期的に感染症と対峙した例のないケースだと思うので、次に同様なことが起きた場合の整理、あるいは整備が少しずつ行われて欲しいと思います。地方行政への負荷も大分大きかったところがありますが、マイナンバーの申請率が60%を越え、銀行口座の紐づけなども進んでいるので、今ある制度の延長線上の仕組みで対応できると良いと思います。

また年末にかけて増税案の狼煙がいくつか上がりましたが、まず、国税も地方税も含めて、もう少し分かりやすく整理して欲しいです。走行距離課税みたいな話もありましたが、その仕組みの実現のために、行政もドライバーの手間も膨大に増える。

〇〇族利権としてそれぞれの分野の税金が乱立する背景は分かりますが、本来は分配効率を高めるためにも、課税するにあたってコストの高い税金を可能な限り公平性や平等性を保ったまま、大きな税金に寄せていくようなことは常に検討されるべきでしょう。また、地方税が存在しつつも、地方交付税交付金を活用して財政を回していることを考えると、壮大すぎるテーマですが国税と地方税の在り方にもメスをいれていくべき問題なような気はします。

最近、「エルピス —希望、あるいは災い—」という関西テレビのドラマを観ていますが、一企業でもあるマスメディアが組織の中で正しい（と思われる）ことを実行する難しさが描かれています。きっと政党も、行政もそれを感じているんだなと思いますが、正しいとされる公平性や平等性というのは誰かの利権を奪うことでもありますもんね。そういえば、同じドラマの世界で半沢直樹も以下３つの信念が組織にとって大切だと言っていました。

正しい事を正しいと言えること
組織の常識が世間と一致していること
ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること

そういえば、こちらも大ヒットドラマ『ビーチボーイズ』の主題歌でも「言いたいことが言えないこんな世の中じゃ、ポイズン！」という一世を風靡した名言がありましたね。皆さんの組織はどうでしょうか。それでは残り１か月、頑張ったり時に頑張らずに１年を締めくくっていきましょう！

11月に開催した地方公務員オンラインサロンのイベント

公務員たちのホンネ-「管理職のやりがいと難しさ」理想と現実の上司を語る
講演－山中正則さん「初心者でもわかる！ケースワーカーの仕事の基本／ちょっとだけラクに働く方法」
講演－小野寺崇さん「120%黒子に徹するシティプロモーション業務で目指すもの」

11月に掲載されたメディアの実績

2022/11/21　日本テレビ news zero 未来のタネ：

“自称はみ出し公務員”福井市役所出蔵健至

自治体通信

2022/11/10　自治体通信自治体職員寄稿-自著書評：

自治体の都市計画担当になったら読む本

朝日新聞

2022/11/10　朝日新聞、朝日新聞Digital：

（ひと）山中正則さん　生活保護に関する通達をデータベース化した大阪市職員

讀賣新聞

2022/11/4　読売新聞福岡地区：

「すごい公務員」田中さん

2022/11/1　ジチタイワークス：

【寺井優介さん】人と触れ合い、人を発掘し、福井が輝くチャレンジを応援。

2022/11/1　ジチタイワークス：

地方公務員アワード2022を受賞した田中雄大さんにインタビュー！

今後のイベントの予定（※現時点今月含め調整中のイベントがあります）

【12月5日(月) 21:00〜22:30】講演－水野美優さん「事例に学ぶ、失敗しない民間人材採用の実施手順」

【12月15日(木) 21:00〜22:45】公務員たちのホンネ-「女性公務員の抱える悩みと課題とは」

【12月19日(月) 21:00〜22:30】講演－東克宏さん「公民連携を進める公務員の心得10か条」

▼地方公務員オンラインサロンの詳細はコチラから
約400名が参加する地方公務員の有料コミュニティです。目の前の仕事に役立つような、様々な取組み、地方公務員の支援を行っています。ぜひ、こちらから詳細をご覧下さい！
https://community.camp-fire.jp/projects/view/111482