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HOLG編集室

著者が語る「自治体の課税担当になったら読む本」(清原茂史 長岡京市・原田知典 神戸市)

(文=清原茂史 長岡京市・原田知典 神戸市)

とにかく入門書が必要だ

「固定資産税○○人分を課税ミス」という課税誤りの報道をよく目にしませんか?なぜそんなに頻発するかと言えば、原因の一つに制度が驚くほど複雑だという事情があります。しかし私たち公務員は、極めて複雑な制度を、人事異動が常にある組織で運用していかなければなりません。

私は民間企業から今の市役所に転職し、最初に配属された部署が課税課(現税務課)資産税係でした。最初に書店へ行き、固定資産税に関する入門書を探しましたが、一向に見当たりません。職場にマニュアルや解説書はあっても、業務をはじめて間もない人が読んで理解できるものもありませんでした。とにかく「入門書」の必要性を強く感じていました。

6年という長い業務経験で得た知見を私だけのものにしておくのはもったいない。そんな気持ちもあり、「配属した日の私に贈る本」を創るという気持ちで、はじめて課税業務を担当される方に向けた本を上梓しました。

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http://www.gakuyo.co.jp/book/b621874.html

課税担当の仕事入門

第1章「課税担当の世界へようこそ」では、課税担当の仕事の重要性や特徴、仕事を通じて得られるスキルややりがいについて、体験に基づくエピソードを交えながら説明しています。初任者の方に、課税担当の仕事は責任が重く大変でも、自己研鑽のチャンスであり、やりがいがある仕事だということを伝えたいという思いで執筆しました。

続く第2章では、税の基本、課税業務の枠組みを提示しています。この枠組みに沿って、第3章は住民税、第4章は固定資産税の概要と課税業務について説明しています。具体的には年間業務スケジュール、税額計算の仕組み、非課税、減免、証明書の発行の制度と業務内容を概説しています。また、よく尋ねられる住民からのQ&A事例集も付録しています。

そして最後の第5章「一歩先に進むための+α」では、法令体系や法律の読み方のコツなどを紹介し、今後の仕事がより充実したものにするためのヒントを書いてみました。

初任者に寄り添った説明

既存の課税担当向けの本を、配属されてすぐの頃に手に取ってみても、私には難解でよく理解することができませんでした。いずれの本も、税制についての一定の知識がある読者でないと読みこなすことができないものばかりです。制度を説明する文章の中に登場する専門用語が、そもそもわからないというようなこともよくあります。

例えば、「所得」という熟語を含む用語だけでも、「総所得金額」「合計所得金額」「総所得金額等」「合計課税所得金額」「所得控除」「所得金額調整控除」など様々な用語が登場し、初任者は混乱に陥ります。しかし、それぞれの意味をしっかり把握しないと、制度を理解できません。複雑な税制を説明するにあたり、特に心掛けたのは、例題や図表を多用したりして「難しいことを初任者でもわかるようにすること」です。また、巻末に用語集も掲載しています。

限られた紙面では、税制のすべてを説明することは到底できないこともありますので、さらに専門性を深めていくために、参考文献リストを充実させています。単に書名を羅列するのではなく、それぞれの本の特徴や活用方法を補足しています。

皆さんのお給料から天引きされている住民税や、持ち家などを保有している場合にかかる固定資産税の計算方法を、初任者でも理解できるように説明しています。そうした面では、課税担当に配属された方だけではなく、税制に関心のある方ならどなたにでもお読みいただけるのではないかと考えています。

「当たり前レベル」を上げたい

まずはいち早く、課税業務の全体の「見取り図」をイメージし、日々行う業務や作業がその見取り図の中でどのような位置にあるのかを理解できるようにしてもらいたいです。そうすることで、新たに課税業務を担当することになった方が少しでも早くに業務へ本格導入できるようになることを願っています。

また、この本は随所で参照すべき法令項目を示しています。これは、前例を疑わずに判断することや、自己流で判断することなく、法律的な判断を習慣にしてほしいという願いを込めてのことです。

本書は入門書という位置付けとしながらも、第5章「一歩先に進むための+α」では、広い視野をもって業務に取り組むことの重要性や、業務改善のヒントをお伝えしています。正しく課税を行うことはもちろんのこと、業務の質を向上させ続けることを意識してほしいという思いもあります。「“当たり前レベル”を上げることが大切」と言う友人がいましたが、本書がその一助となれば幸いです。

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