「地方公務員アワード2022」の推薦文にみる、受賞者を生み出す推薦文のコツ

「地方公務員が本当にすごい！と思う地方公務員アワード2023」の推薦受付が開始され、7月7日が締め切りとなりました。

地方公務員アワードは、Twitterなどで「実は推薦文アワード」と揶揄されていたりすることもあるのですが笑、実際、推薦文をどう書くかで勝負が決まります。冷静に考えてみれば、審査員は推薦文のみで判断するので、そりゃそうでしょうと思うところではあります。

実は2017年に初めて開催されて以降、この推薦文の内容がとても充実するようになりました。初回の頃は一文だけで推薦が来ることもありましたが、そういうことはほとんどなくなりました。やはり、歴代受賞者の推薦文が公開されるにつれて、その前例が多く積み重なるわけです。

本記事では2023年の受賞者を生み出した、お二人の推薦者の事例を参考に内容を検証したいと思います。

まず、一人目は、廣濱 学（豊田市）さんを推薦された米田 真二（豊田市）さんの推薦文です。

取り組み概要、「すごい！」と思うポイント

全庁に波及する数々の業務改善を提案・実施し、効率化とコスト縮減を実現するアイディアと実行力がすごい！

推薦文

☆廣濱さんの「すごい！」業務改善の数々

改善(1)　障がい者への給付事務の効率化
・4S（整理・整頓・清潔・清掃）の徹底とシステム化を敢行。従来この担当になると「ご愁傷様」と言われ日付が変わるまで帰れず、担当者は痩せてしまうほど重労働だったが、今では（残業できない）時短勤務職員の担当業務に！

改善(2)　全庁のコピー機を認証プリント化
・PCで印刷実行後、紙出力するにはコピー機側でも認証プリント作業を義務化。余分な紙出力＆放置プリントの撲滅をコストゼロで実現！

改善(3)　コロナワクチン接種の様々な改善
・前例のないワクチン集団接種で、予約の取れない市民が混乱していた中、改善を積み重ね、当初の3倍以上が接種できるように！
・集団接種で使用する物品管理を効率化し、6,672,000円/年と6,412時間/年の削減を実現。事務ミスも激減！
・予約なし接種のPRにLINEを活用。3,278人の予約なし接種に繋げた！

改善(4)　コロナ疫学調査のペーパーレス&システム化
・人にしかできない業務とシステム化すべき業務を切り分け、アナログ管理・非効率なやり方を刷新！
・結果、17,000時間以上の削減に成功。担当者が深夜まで作業していた事務が、どんどん効率化！（現在進行形）

おまけ　「KAIZEN通信」を庁内メールで毎朝発信
・最初は志を共にできる仲間5人へ送ることから始まった取り組みが、その後口コミなどにより２年経った今では、市長や副市長も含め約200人の職員が「同志」となるコミュニティに！
・市役所の仲間づくりを進めながら、組織風土の改善にチャレンジ！
・毎日毎日改善に関するネタを準備するのも大変であり、何よりも具体的にメッセージを発信するという行動力が豊田市職員の中ではずば抜けている！（というか、他には絶対にいない･･･）

推薦文のポイント

１．見やすさ

改善(1)～(4)とそれぞれの改善事例を端的にまとめられています。

２．「すごさ」の分かりやすさ

具体的な数字が多く記載され、インパクトが明確に伝わります。また、数字がない事例でもBeforeAfter入れるなど工夫されています。例えば以下の表現は具体的な数字はありませんが、改善によって生まれた変化が伝わってきます。

「従来この担当になると「ご愁傷様」と言われ日付が変わるまで帰れず、担当者は痩せてしまうほど重労働だったが、今では（残業できない）時短勤務職員の担当業務に！」

このような書き方は従来の受賞者の推薦文にも多く見受けられ、一番シンプルにまとめられるかもしれません。

手順としては、「推薦したい方の実績をなるべく数字などとともに収集すること」、「端的にポイントを描くこと」で伝わりやすい素晴らしい文章になっていると思います。

地方公務員アワード2023の推薦をお待ちしております！

現在69人の受賞者が生まれており、100人まであと少しとなりました！公務員の皆さんが社会に知られるきっかけになればと思っておりますので、同僚、お知り合いの推し公務員を推薦頂けると嬉しいです！また、今回推薦文の事例となった米田さん、そして受賞者の廣濱さんが登壇する開催記念オンラインイベントも行いますので、ぜひ立ち寄りください！

推薦はコチラから（７月７日〆切）：

『地方公務員が本当にすごい！と思う地方公務員アワード2023』開催のお知らせ

６月24日（土）13:00開催　地方公務員アワード2023開催記念イベント（無料・オンライン）の参加はコチラから：

【誰でも無料参加可能】6月24日（土）に地方公務員アワード2023開催記念オンラインイベント参加申し込みを開始

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