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【群馬県庁 宮下智 #2】大好きな伊勢崎オートレース存続のため10年以上活動を継続

宮下さんtop2

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伊勢崎オートレースを存続させたい

加藤(インタビュアー):群馬県の伊勢崎市には全国でも珍しいオートレース場があるそうですが、その支援をプライベートでされているそうですね。

宮下氏:そうですね。オートレース場は全国に5か所しかないとてもレアな施設なんです。公営競技なので伊勢崎市役所が運営していまして、過去にオートレースの収益から伊勢崎市に460億円ほど財源を繰り越してきました。

加藤:まちに貢献してきた施設なのですね。ただ時代の変化によって経営が難しくなっているのでしょうか。

宮下氏:まさに私が関わるようになったきっかけがそこなんです。私はもともとオートレースが大好きで、30年近くずっとファンとしてレース場に通ってきました。ただ景気が低迷して売上が落ちると、オートレースを廃止しようという意見が各地で出てくるようになったんです。でも先ほど言ったようにまちに大きく貢献してきた施設ですし、多くの雇用も生んでいるので、なんとしても存続させたいと思ったんです。

オートレース1

ファン同士の繋がりを生み出す

加藤:存続のためにどんな支援活動をされているのでしょうか。

宮下氏:約10年前、最初に始めたのがTwitterでの情報発信です。当時のお客さんのメインはお年寄りで、このままだと本当にヤバいと思い、若者をレース場に呼び込むために伊勢崎オートについて発信する専用のアカウントをつくりました。以降10年間、1日も欠かさず伊勢崎オートや各地のオートレース場の情報を発信しています。最初はフォロワーも二桁くらいしかいませんでしたが、今では6,600人ぐらいまで増えています。

加藤:それはすごく多いですね。

宮下氏:フォロワーが増えるといろいろな繋がりができて、活動の幅もどんどん広がっているので、地道に続けてきてよかったです。それから、ファン同士を繋げるために並行して行ってきたのが「ISESAKI BASE」という取り組みで、オートレース場内にファンの交流スペースづくりもしてきました。

加藤:ファン同士がリアルでも繋がれるようにしたのですね。

宮下氏:オートレース場の空いている場所に看板を置いて、座れる場所をつくるだけなのですが、それでも全国各地から多くのファンが集まるようになりました。オートレースは一人で観戦している人が多いのですが、ISESAKI BASEで仲間になって一緒に観戦したりだとか、それまでは日帰りだった人が仲間と一緒に飲むからと伊勢崎市内に一泊しくれたりとか、そうやって仲間に会いたいからレース場に来る人たちがすごく増えてきたと思います。

元SMAP、森且行選手の応援ツアーパッケージを企画

加藤:ファンの層を広げるために有効だった取り組みはありますか。

宮下氏:オートレーサーに元SMAPの森且行選手がいるのは有名ですよね。森選手の功績ってすごく大きくて、森選手を見に来た女性ファンがオートレースの魅力に気づき、オートのファンになるパターンがすごく多いんです。ですので、森選手ファンのためにバスツアーを企画しました。

加藤:そんなことまでされているのですね。

宮下氏:これが始まったきっかけが面白くて、伊勢崎オートレースに出場する森選手を応援すべく、全国の森ファンが東京発着のバスツアーを考えていたらしいんですね。それを知ったTwitterの女性フォロワーさんたちから、「彼女たちは何も知らずにレース場に行っても大変だし、たぶんそれだとオート好きになってもらえないから、現地で宮下さんなんとかして」って、複数の連絡が入ったんです。

加藤:そこに連絡が来ることがすごいですね。

宮下氏:じゃあできることをやろうと思って、各所に掛け合ってツアーのパッケージをつくって、実際に現地でアテンドをさせてもらいました。そうしたらその翌年にも同じようにまたバスツアーで来てくださって、その後オートのファンになってくれた方もたくさんいたので、すごく嬉しかったですね。Twitterで繋がった仲間や伊勢崎オートの職員さんも全面的に協力してくれたので、すごくありがたかったです。

オートレース3加藤:素晴らしいですね。ところで宮下さんのようにいろいろと仕掛けていると、横やりが入ってきませんか。

宮下氏:時々ありますね。オートレース場や関係団体などに「あいつら集まって何やっているんだ」みたいなクレームと言うか、やっかみもあるのだと思うんですけど、そういうのがたまに来ます。ひどいときは心が折れそうになりますが、もう気にしても仕方ないかなと。もちろんクレームがあったところにはちゃんと説明をしつつ、仲間内で愚痴を言ってガス抜きをしながらやっています。自分たちが間違っていないのならば、そこで活動を止めずに続けていきたいですよね。

個人の活動が本業に活きる

加藤:そういう繋がりやコミュニティをつくる上で、大切にしていることはありますか。

宮下氏:前回のナイトマルシェの話と重なりますが、やはり情報発信が大事だと思います。それも変にカッコつけず等身大で、とにかく前向きな発信を続けることじゃないでしょうか。私の本業は地方公務員ですが、半ばパブリックな取り組みを民間側の立場で自由にやるスタンスは結構良いやり方かなと思っています。

加藤:特にSNSの発信は、民間の自由な立場の方がやりやすそうですね。そういった個人の活動が公務員の仕事に活きるときはありますか。

宮下氏:それは本当、めちゃくちゃありますね。マルシェなどの活動を通じてリアルな地域経済が学べますし、一番大きいのはやっぱり人の繋がりです。地域を良くするための個人的な活動をしていると、パブリックマインドを持った民間の方々と多く出会えるんですよね。そうやって繋がった方々が本業で助けてくれることもあるので、良い効果しかない気がします。

自分が好きなことに取り組むのが一番の基本

加藤:ちなみに宮下さんは伊勢崎オートレースの存続のために活動をされてきましたが、最近の経営状態としてはどんな感じなのでしょうか。

宮下氏:まずお客さんの層がすごく若返ったと思います。肌感として10年前と比べて20歳ぐらい若くなりましたね。そして売上もここのところ伸びてきていて、今年度は久しぶりに市への繰入金が復活し、1億円が市の財源として繰り入れられました。来年度は3億円を見込んでいると聞いています。

加藤:コロナもありましたが、利益が落ちなかったんですね。

宮下氏:はい。まずネット投票の売上がかなり伸びて、さらに無観客レースになって経費が抑えられたので大幅に利益が伸びたようです。もちろん無観客レース自体は悲しいのですが、経営自体がプラスになってきたのはすごく嬉しいですね。

加藤:宮下さんの功績も大きいと思うので、いつか気がついたら転職しているかも知れませんね(笑)。

宮下氏:それも全然ありですね(笑)。やっぱりオートレースは楽しいしワクワクするし、そういう自分が好きなことに取り組むのが地域活動の一番の基本かも知れません。

オートレース2

宮下さんが自ら撮影したオートレースの写真

(取材=加藤年紀 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全4話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

 

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