インタビュー

【群馬県庁 宮下智 #3】残業のないチームのつくり方

宮下さんtop3

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残業はコスト

加藤(インタビュアー):地方公務員アワードの推薦文で、宮下さんを評価するコメントとして、ワークライフバランスやマネジメントの話も多く見られます。人材育成における宮下さんの取り組みを伺えますか。

宮下氏:「自学カフェ」という群馬県の若手職員向けの勉強会があるのですが、そこに時々呼んでもらって講師をしています。テーマはワークライフバランス、業務効率化、働き方改革などですね。本業では残業を減らしつつ結果を残し、家庭も地域活動もうまくやりながら豊かな人生を送りましょう、みたいな話をしています。

加藤:ところで宮下さんは係長のお立場ですが、あまり残業をされないそうですね。

宮下氏:ほぼゼロだと思います。議会が絡むときなどに稀にありますが、基本的に残業はしません。係員もほとんどゼロです。残業はコストなので県の支出を増やしますし、県庁に入ったときから定時で成果を出す働き方が正解だと思っていました。

残業をしないチームのつくり方

加藤:宮下さん個人としてだけでなく、部下の方にも残業をさせないために大切にしていることはありますか。

宮下氏:まずは何よりコミュニケーションが基本だと思います。普段から会話をしっかりしていけばお互いの意思疎通もしやすくなりますし、改めて書類をつくるとかは全然いらなくて口頭のやりとりで済むんですよね。席に座るミーティングもほとんどしません。

加藤:それはめちゃくちゃ良いチームですね。

宮下氏:あとは部下が提案してくれたら基本的には否定せず、とりあえずやってみようみたいな感じなので、一つの案件が長引かないのもあります。部分的に直してもらったり、あそこにだけは話を通してくれ、みたいなアドバイスはしますが、基本的には任せます。

加藤:そのやり方はすごく珍しいんじゃないでしょうか。

宮下氏:少数派かも知れないですね。今の私の上司もそんな感じなので、とても恵まれていると思います。そもそも私自身もう48歳で頭が固くなっているし、正直若い職員のアイディアの方が全然良かったりするんですよね(笑)。なので若手のアイディアがどんどん実現するように応援できればと思っています。

残業100時間オーバーの時代

加藤:残業の有無は、所属する部署の仕事にも大きな影響を受けますよね。

宮下氏:それはあると思います。だいぶ前の話ですが財政課にいたときは月100時間残業した時期もありました。当時はそういう時代だったのもありますが、自分としては子どもが産まれたタイミングでもあったので大変でしたね。

加藤:ちなみに財政課に異動する前は残業をしていなかったのでしょうか。

宮下氏:そうなんです。それまで残業ゼロを続けてきて財政課でいきなり100時間オーバー、みたいなギャップもつらかったですね。少数精鋭かつチーム全体で進める系の仕事だったので、なかなか早くは帰れませんでした。ただ今は時代の流れもあり、財政課も残業を減らす動きになってきているようです。どんな課であっても、一人ひとりが生き生きと働ける環境が整うと良いなと思います。

時間の意識と、空気を読まないキャラ

加藤:もし残業をゼロにしたいという人がいたら、どんなアドバイスをされますか。

宮下氏:やっぱり1日8時間しかないっていうのを強く自覚するところからだと思います。1日は8時間、1週間は40時間っていう持ち時間の中になんとか収まるようなマネジメントをする。今の時代ってどんどん人が減るので仕事量は増えちゃうんですね。だからまず決められた時間で帰ると決めてしまって、そこに収まるように業務を改善していく意識を芽生えさせるのが良いのかなと思います。

加藤:どんな業務を削っていくのが良いと思いますか。

宮下氏:直接県民の方に関係がないような業務ですね。やっぱり組織の内向きの仕事は削っていけると良いと思います。

加藤:残業をしないと、やる気がない奴と思われたりするじゃないですか。そこはどうしていますか。

宮下氏:それはもう空気を読まないことです(笑)。あいつはそういうキャラだって思い込んでもらうしかないんじゃないかなと。ただ成果を出さずに早く帰っているだけだとその理解も得られないので、本業はしっかりやるのがベースだと思います。

(取材=加藤年紀 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全4話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

【群馬県庁 宮下智氏 インタビュー】

第1話 民間の立場で「稼ぐ地域経営」、公共空間でナイトマルシェを開催

第2話 大好きな伊勢崎オートレース存続のため10年以上活動を継続

第3話 残業のないチームのつくり方

第4話 「ずっとワクワクしていたい」地域の未来をつくる公務員の仕事

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