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【群馬県庁 宮下智 #4】「ずっとワクワクしていたい」地域の未来をつくる公務員の仕事

障害者雇用を促進

加藤(インタビュアー):宮下さんが群馬県庁に入られてから、どんなお仕事をされてきましたか。

宮下氏:ざっと並べると、土木部河川課、保健福祉事務所、財政課、市町村課、農政課、商政課などです。現在は労働政策課で、障害を持った方の就労支援をしています。役職は係長で、4人の係員と共に障害者雇用セミナーを開催したり、就労先となる企業の開拓などをしています。なので普段はあっちこっち飛び回っていますね。

加藤:これまでの仕事内容は本当に多岐に渡りますね。そして現在は障害のある方の就労支援をされている。

宮下氏:はい。最近はテレワークが普及してきたおかげで、障害によって外出が難しい方々
も就職できるようになってきました。最近はその分野にも力を入れて取り組んでいます。

公務員は異動が醍醐味

加藤:宮下さんにとって、特にターニングポイントになったお仕事はありますか。

宮下氏:商政課で中小企業の経営支援をしていたのですが、そこでいろいろな社長さんに出会えたんですね。4年間で250人ぐらいと会って、そこで現場のお手伝いをするのがすごく楽しかったんです。その楽しさが、それまでの仕事とは違っていました。

加藤:そういう現場のやりとりが肌に合っていたのですね。

宮下氏:そうですね。それまでは組織の内向きの仕事が多くて、県民の皆さんと直接やりとりするような外向きの仕事は多くなかったのですが、それを経験してからは外向きの仕事にしか異動希望を出さなくなりました。

加藤:地方公務員は異動が多いですよね。それについてはどう思われますか。

宮下氏:私としては、異動の制度は地方公務員の醍醐味だと思っています。異動をすると転職をしたような気持ちになれるんですよね。中小企業の方々の支援をしたと思ったら今度は大学生を群馬に呼び戻す仕事をして、その後はまちづくりで地域を盛り上げていく仕事をして、そしてまたその次も違う仕事をする。

加藤:それが大変だったりはしませんか。

宮下氏:大変じゃないことはないですが、要は就いた仕事の中で自分が楽しそうだなって思う領域を見つけられるかがキモなんです。それが見つかったらどんどん深掘りしていけば毎日ワクワクしながら仕事が出来るし、結果として成果も出るじゃないですか。

地域の未来をつくる仕事にワクワクする

加藤:宮下さんはどんな仕事にワクワクするのでしょうか。

宮下氏:この先の時代に必要だと思える仕事ですね。例えばまちづくりの中でも「リノベーションまちづくり」っていう分野があって、そこでは行政主導のまちづくりではなく、いかに民間の方に自由に活躍していただくかを考えるんです。人口減少社会において、それは絶対に必要な領域じゃないですか。そうやって地域の未来をつくるような仕事を見つけて、ワクワクしながら取り組めると良いと思います。

加藤:素晴らしい考え方だと思います。

宮下氏:もちろん未来をつくる仕事ばかりではないので、それはそれとして成果を落とさずにやりますが、できるだけ効率化して未来をつくる仕事に時間を割いていきます。そういう意味で、どこを効率化して時間を生み出すかはすごく大事なポイントだと思います。ですからフラットな目線がある一年目は、前例踏襲をしてはいけないんですよ。むしろ一年目こそ無駄を見つけてどんどん効率化したら良いんです。たとえ小さな改善でも、積み重ねた先にある価値は大きいと思います。

ずっとワクワクしていたい

加藤:これが最後の質問です。今後役所でやりたいこと、そして人生の中でやりたいことはありますか。

宮下氏:まず役所における今後の展望は、先ほど言ったとおり異動先でもまたワクワクする、地域の未来をつくる仕事を見つけて、その優先順位を高く設定してやってきたいですね。

加藤:では人生においてはどうですか。

宮下氏:人生も同じような感覚なんですけど、今後も人との出会いの中で新しい活動を始めると思うんです。そこで仲間たちと一緒にワクワクしながら何かをつくっていく、そのプロセスの時間も楽しんでいきたいですね。そうすればきっと活動も継続するし、結果的にそれでまちが良くなるならば最高です。総じて言うと、ずっとワクワクしていたいみたいな感じですかね(笑)。

加藤:すごく素敵なマインドセットだと思います。インタビューは以上です。ありがとうございました。

(取材=加藤年紀 編集=小野寺将人)

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※本インタビューは全4話です。facebookとTwitterで更新情報を受け取れます。

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