コラム

“キョウリョク”について-村川美詠#4

村川美詠 コラム

 今回から3回は、女性活躍について、男性に向けたメッセージをお伝えしたいと思います。1回目は家庭におけるパートナーとしての男性にお願いしたいことを書きます。とはいっても、このテーマは個人の価値観や置かれている状況が様々で、それぞれの家庭に正解があるので、伝えるのは難しいです。これを読まれた男性のなかには、ムッとする方もおられるかもしれません。そういうとらえかたもあるんだな~くらいの軽い気持ちで読んでいただけるとありがたいです。

 家庭においては、よく「うちの夫は協力的なんですよ。」などと言われますが、「うちの妻は協力的でね~。」というセリフはありません。「協力」とは、目的に向かって心を合わせて努力することであり、本来、対等な関係を表す言葉のような気がしますが、家事育児に関しては、“協力する人”と“協力される人”がいるというイメージです。実際、2016年の社会生活基本調査によると、共働き世帯の男性の家事時間が週平均一日46分なのに対して、女性は4時間54分という格差があります。

 例えば、女性同士で話しているときによく話題になる、「夫が言うセリフ、“茶碗洗っといたよ”あれは要らんよね~。見ればわかるわっ!」という状況。男性の場合、どうしても意識が協力者という立場なので、“やってやった感”が出ちゃうんですよね~。それと、褒めてもらいたいということもあるかもしれません。(こどもかっ!笑)妻も機嫌が良いときは、「ありがとう!わ~助かる!」なんて可愛いことも言えるのですが、気持ちに余裕がない時は、「だからなんなのよ!」となってしまいます。

 特に、赤ちゃんを抱えているような時は、母親は寝不足になるし、日々、自分のペースで段取りが進まないことにイライラしているので、要注意です。もう30年近く前になりますが、私が、子育て中に欲しくてたまらなかったもの、それは、まとまった睡眠時間と、一人で買い物や美容室に行く自由な時間でした。授乳中の母親は、24時間営業なのでとってもハードです。例えば、夜中の授乳を1回代わってもらうと5~6時間のまとまった睡眠がとれ楽になりますし、時間を気にせず、ブラブラと一人になる時間が月に1回でもあると、気持ちがリフレッシュできるような気がします。子どもが乳幼児期の男性の皆さん、どうぞパートナーにそんな自由な時間を確保してあげてください。

 あと、子どもが少し大きくなってからでいうと、もし、妻に少し長い出張や研修などの機会がきたら、「大丈夫だよ、行っておいで」と前向きに送り出して欲しいと思います。私が、研修担当をしていた頃、女性に「この研修行ってみない?」と声をかけると、「私が1週間も家にいないなんて、無理です。夫は何もできませんから。」と断られ、もったいないなぁと思うことがありました。私自身、子どもは小さかったけれど、思い切って10日間の市町村アカデミー研修に参加したことで、その後の仕事人生を大きく変えるほどの人との出会いや、自分の力不足に気づくチャンスをもらえました。妻のいない期間、家事育児を一人で引き受けることで気づくこともあると思いますし、将来の妻のキャリアのために、そこは夫に協力して欲しいと思います。

 協力者ではなく、真の強力なパートナーへ。それが家庭における男性に望むことです。

 とはいっても、残業続きの男性に、家事育児もしっかりやれというのは酷なことですよね。まさに“男はつらいよ”です。そのためには、職場において、女性職員だけではなく、小さい子どもや要介護の家族がいる男性職員への配慮が必要になってくると思います。

 次回は、そんな職場の男性へのメッセージ「“キョウソウ”について」です。

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【村川美詠氏 過去のインタビュー】
女性として働きづらかった時代の経験を糧に、活き活きと働く女性のロールモデルを目指す

村川美詠氏 経歴
1986年、長崎県にある諫早市役所に新卒で入庁。当時、大卒としては3人目の女性職員となる。選挙管理委員会事務局、障害福祉課、職員課、男女共同参画課などを経て、現在、生涯学習課長として管理職を務める。活躍は市役所内に止まらず、諫早市のオフサイトミーティング“おこしの会”や、諫早の観光を盛り上げる“もりあげガールズ”を立ち上げるなど精力的な活動を続ける。女性が働きづらい時代の中で道を切り拓いて、活き活きと働く女性のロールモデルを実践している。

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