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コラム

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批判の陰には 称賛されるべき人が存在している

 Heroes of Local Governmentが開催する、『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』の応募期限が7月10日(月)23:59まで迫りました。7月8日(土)時点の応募件数は63件、非常に素敵な方々を他薦していただき感謝しております。
 紹介文を読ませていただくと、具体的に「もっと、あれもこれも聞きたい!」なんて感じることが沢山あり、他薦を受けた方々、そして、他薦して下さった方々とも、いつかお会いできたらと思うと、とてもワクワクしています。

他人を批判する人より 称賛する人のほうが少ない

 ところで、世の中を見ていると、他人を批判する人よりも、称賛する人のほうが少ないように思えませんか。私は世の中に存在する言論の中で、誰も得しないような批判があまりにも多いことを懸念しています。
 結局、その対象を特定の角度から見れば、批判なんていくらでもできるものです。一見、確実性の高い統計データですら、都合のいいように切り取れば、自らの意図する結論を導き出すことは簡単です。

批判をするためのパワーを 称賛をするためのパワーに

 私は世の中において、批判をするために割かれているパワーの10%が、称賛するためのパワーに変われば、それだけで世の中は良くなるのではないかと思っています。その理由は、『他人の批判』にはネガティブな力があり、『他人の称賛』にはポジティブな力がある。そして、そのどちらもが世の中に広く伝搬するからです。

批判に比べて 称賛は波及しにくい

 率直に言って、地方公務員の評価は必要以上に低いと思いませんか。私はそう思っています。もちろん、不祥事などを起こす地方公務員もいます。そういう個人には問題があるのかもしれないですが、それをもって、公務員全体が評価を落とす必要はありません。恐らく、民間人よりも犯罪率は低いでしょう。しかしながら、公務員の不祥事が起こると、世間は往々にして「だから公務員は・・・」という論調になりがちです。
 その一方で、自治体がより称賛されるべき事例もあります。まさに現在、九州で発生した豪雨による災害対応を24時間体制で行っている、多くの地方公務員がいます。被災者でもある自身や家族を顧みずに、住民の命に向き合っているのです。これは、業務であったとしても、誰からも尊敬、称賛されるべきことです。そして、日本全国には緊急時において、同じように職務を遂行する多くの地方公務員が存在しています。
 でも、意外とそういう人が存在する価値は、世の中に認知・波及されていない。不祥事は全国の公務員全体の責任になるのに、災害対応は深刻なレベルにならないと評価をされない上に、直接対応している当事者にしか光が当たらない。この批判と称賛における扱いの差には、すこし違和感があります。

批判の陰には 称賛されるべき人が存在している

 人は『称賛』よりも『批判』が好きなのでしょうか。
 たとえば、「保育園落ちた日本死ね」や「LCCの謝罪問題」などをみると、明らかに人は刺激的な批判に反応を示しているような気がします。世の中に議論を起こし、変化をもたらす動きに繋がっている意味では、これを全て否定したいとは思いません。ただ先ほど述べたように、こういった批判は人のネガティブな感情を、世の中に循環させるリスクも生じさせます。
 批判の陰には、実は称賛されるべき人の存在があるのではないでしょうか。そもそも、待機児童問題において、素晴らしい対応をしている自治体や地方公務員もいると思いますし、身体の不自由な方々に先駆的な対応をしているサービス事業者の方も存在しているはずです。そういう方々が具体的な事例とともに、より多く称賛されていたとしたら、その問題は今よりも解決に向けて進んでいたのではないかと思うのです。

称賛には批判ほどの刺激はない だからこそ総量が必要

 私は称賛には着実に物事を動かす力があると考えています。ただし、残念なことに、称賛には批判ほどの刺激はありません。だからこそ、称賛の総量が多く必要になるのではないかと考えます。
 地方自治体や地方公務員には、『広報コンクール』のようなものから、『地域に飛び出す公務員アウォード』のようなものまで、様々なタイプの表彰機会があります。こういった表彰の参加者が増え、より一層盛り上がること、そして、別の様々な切り口で行われるイベントが新たに開催されることで、もっと称賛の総量が増えたらと願っています。

地味な仕事でも 成果を上げた人は称賛されるべき

 『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』では、地方公務員に対する称賛の総量を増やすことを第一に求めて、派生的にそのすごいと思われる事例が広まればと思っています。
 今回、下記のような疑問を切り口としました。

 地方公務員から「すごい!」と思われる地方公務員と、自治体の外部から「すごい!」と思われる地方公務員は違うのではないか、と感じることがあります。
 地方公務員の仕事は地味な業務も多くあります。そのため、各自治体、各部署で成果を上げている方が多数存在していると思いますが、そういった方々の活躍が、広く認知される機会はまだまだ少ないのではないでしょうか

 もし、今後、こんな切り口で表彰をしてほしいというものがありましたら、ぜひ教えていただけたら嬉しいです。

アワードのご応募お待ちしております

 さて、ここで満を持して最後の喧伝です。明日、7月10日(月)23:59で応募受付は終了となりますが、ぜひ皆様と一緒に称賛の総量を増やすことができればと思っておりますので、下記のページからご応募お待ちしております。
『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』詳細
『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード』 途中経過

加藤年紀(かとうとしき)
株式会社ホルグ代表取締役社長。株式会社ネクスト(東証一部:2120 ※現「株式会社LIFULL」)に2007年4月に新卒入社し、営業グループマネージャー、WEBプロモーションにおけるグループマネージャーなどを経て、2012年5月に同社インドネシア子会社『PT.LIFULL MEDIA INDONESIA』の最高執行責任者(COO)/取締役として出向。子会社の立ち上げを行い、以降4年半ジャカルタに駐在。2016年9月に同社退社後に、株式会社ホルグを設立。

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