このたび、HOLG.jpに拙著を紹介する場をいただき、心から感謝申し上げます。
2019年9月に「スーパー公務員直伝! 糸島発! 公務員のマーケティング力(HOLG.jpの紹介記事:https://www.holg.jp/original-article/yoka/)」に引き続き、2020年4月に「地域も自分もガチで変える!逆転人生の糸島ブランド戦略」」を上梓しました。
本書はマーケティングだけではなく、現場における地域政策(企画)立案から実践まで、私が問題をどのように分析し、戦略を立てているのか、その手法を詳しく紹介しています。
また、スキル面だけなく、1つの事業を興しては、握りつぶされ、人間関係に悩みながら決してスマートとは言えない泥臭い仕事ぶりを露呈しています。
私自身がどのような経緯で役所に入庁し、その後ここまで来たのか。
若い頃からのストーリーを通じて、公務員及び会社員などの組織で奮闘している、悩んでいる、若手人材の皆さんに向けて、少しでもお役に立ちたいという強い想いを込めて筆を執りました。
スキルは自分の一生の財産
なぜか若手の自治体職員には、地域課題を解決するために重要な政策立案研修がありません。
イギリスの研究では新しい事業を立ち上げる人材が組織の生産性を向上させる、製品ライフサイクルでも次々に新しいサービスを起こさないと衰退する一方であるということが分かっています。日本でも会社の生存率は10年で約6%、20年では1%を割るというスピードなので、本来常に新たな改善、事業を考えていかなければ競争に生き残っていけないことがわかります。
自治体もこれだけ時代が急速に、また複雑に変化するため、多くの課題に直面し、解決策を考え、未来に向けた事業を考えていかなければなりません。
自治体で言えば、政策立案が新規事業の企画にあたりますが、糸島市の人材育成基本方針でも40歳の係長クラスから身に着けるスキルになっていて、多くの自治体では同じような状況です。
それを考えるスキルを磨く機会が少ないので、なんとか自分で学ぶか、先輩に実践で教えてもらうなどして身に着けるしかありません。
本人にとっても、スキルは自分に生涯残る財産です。
もし、部署や仕事が変わっても、働く場所が変わっても、あなたを助けてくれます。
なかなか学ぶ機会の少ない若手の皆さんに、政策立案、企画する方法や楽しさを学ぶ機会を提供できればと思い、実際の現場で事業を興すまでのストーリーに沿って紹介しました。
分析スキルや戦略を立てるスキルなど、統計やマーケティング、経営の本など関心があって知識として身に着けているけれど実際どう使っていいかわからないという方は多いと思います。
私自身もそうでした。
だから自分が地域政策という実際の現場で使い、事例をつくることで多くの人に使ってもらえる方法をたくさん紹介しています。ぜひ利用してみてください。
挑戦すると真剣になって楽しくなる
そんなスキルを使うことで、チャレンジする公務員が増えてほしいと願っています。
職場にチャレンジする人が増えると、職場にも活気が出て雰囲気も変わると思いました。そして、地域の課題解決のきっかけになると考えています。
入庁当時は「仕事がわかっていない●●課の若手職員(私一人しかいない)」と町に投稿されるなど悲しい経験もありました。一方で「あなたに異動してほしくない」「あなたに頼みやすくて電話してごめんね」とありがたい声をもらうこともありました。
苦しいときに、上司から「自分がやれる精一杯でいい」と声をかけてもらい、それから自分の力でできる精一杯をやっていると楽しさもわかってきました。
何かそこで自分がチャレンジすれば、真剣になり、真剣になれば仕事が楽しくなります。
新しいチャレンジの契機をどのように掴み、考えていくのか、またどのように民間との連携を興すのかといった実践方法や、そのときに壁あたったことや助けてくれた仲間のフォローなどを解説しました。
一緒にチャレンジする人たちの背中を押したいという気持ちで、いくつか私のチャレンジを暴露しましたので、ご覧笑ください。
まちづくり会社「いとしまちカンパニー合同会社」が立ち上がり、未来型コミュニティスペース「みんなの」がオープン!
仲間が実現させてくれる
中堅以上の職員になると「そんなことを言われなくとも既にチャレンジして来たよ」という人が多いと思います。
「チャレンジしても、どうせ組織の厚い壁が・・・」「どうやって担当レベルが新規事業を実現するのか」「担当者が変わって、どうやって事業を継続するのか」「市民や事業者のクレームのもと」 etc
いざチャレンジしても、こんな経験をして「もう2度とやらない」と思われる人の方がむしろ多いと思います。
もちろん私もそんな経験をして、組織内外からバッシングを受けたり、面倒くさくなったり、そして仕事を辞めたくなったり、、、苦しいこともありました。
だから組織内外の仲間に頼るしかありません。
いつも仲間に助けてもらい、自分一人ではどうにもできず、泥臭くお願いしてばかりです。
事業を立ち上げるときも同僚や上司が手伝ってくれる、異動してしまったときも残った同僚や民間の人たちで継続してくれる、クレームを受けたときも正しいことを貫く勇気を仲間がくれる、いつも近くの大切な人たちが助けてくれました。
これまでチャレンジしていた人がそうしなくなるのは、いたたまれない想いです。
単なる公務員バッシングは、地域にマイナスの効果をもたらし、地域の首を絞める構図になっています。
どの地域もそうなってほしくないので、もっとチャレンジする人が増え、企画した事業が簡単に終わらないように、少しでも希望を持てる本になればと思い、恥ずかしい過去も暴露しました。
元気なまちは、必ず役所の職員も元気があります。元気な職員が増えてほしいと心から願います。
コラム
私の特徴を生かし、皆さんに与えることができるものと考え、各章の終わりに「ミニ講座」を挟みました。
一息つく機会にしていただき、読み疲れで退屈しないよう、少し手を動かしてもらえればと思います。
ご購入いただいた皆さんに、心から感謝申し上げます。
本書を通じて、少しでも私がお役に立てれば幸いです。
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