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地方公務員オンラインサロンセミナーレポート『体験しながら学ぶ、ワークショップデザインのポイント』(株式会社官民連携事業研究所 取締役CCO 晝田 浩一郎さん)

文=納 翔一郎(富田林市)

地方公務員は、研修やセミナーなどの場でワークショップを行うことが多々あります。しかし、ワークショップのポイントや手法を学ぶ機会は、ほとんどありません。今回の地方公務員オンラインサロンは、株式会社官民連携事業研究所取締役CCOの晝田(ひるた)さんによるワークショップの知識と実践術を学び体験するセミナーでした。ワークショップをどのようにデザインするのか、そして、どのようなポイントを押さえるのかなど、明日から活かせる内容が盛りだくさんでした。私もまずは本セミナーの内容を「パクる」ところから始めて、どんどん場数を踏んでいきたいと思います。

<セミナーの流れ>
・ワークショップのポイント
・ワークショップで意識していること
・ワークショップの各種体験と解説(ヒーローインタビュー&プロミス宣言、FutureSelf、タニモク、課題深掘りワークショップ、オンラインフィッシュボール)

晝田さんは、「地方公務員がすごい!と思う地方公務員アワード2017」を受賞した元岡崎市職員です。現在は、株式会社官民連携事業研究所で取締役CCOを務めています。仕事として、良き前例を作り官民連携の伴走をしているだけでなく、自治体と民間企業の通訳者として幅広く活動されています。そんな晝田さんが信じていることは、「良い問いは、仲間(コミュニティ)をつくる」ということです。

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まずは、ワークショップのポイントのお話です。ここでは、以下の3つをポイントとして紹介していました。

・基本、参加者は「不安」
・基本、参加者は話を聞いていない
・基本、場数勝負

その中で、参加者の気持ちを推察し不安を拭ってあげることが大切とのことです。参加者には、「バカにされたくない」や「変な人だと思われたくない」などの感情があります。そのような中で、「本当に!?」などの本音を言えるような環境や空気感、問いを作り、きちんと「大丈夫!」と伝えることが大切とのお話でした。

また、ワークショップにおけるターゲティングの整理は、とても実践的な内容でした。「どこを狙うワークショップなのか?」という問いを基とし、「楽しいのか厳しいのか。個人なのか組織/団体なのか。」という内容の整理をする必要があるとのことでした。ワークショップは知識を得るだけでなく、何かアクションを起こして場を踏むことが重要です。「少しずつ場をデザインして試行錯誤しながら、どんどん実践することに意味がある。」という晝田さんのお話に、良い刺激を受けた参加者も多かったのではないでしょうか。

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次は、ワークショップデザインと本番ファシリテーションにおける意識するポイントのお話です。要点をまとめると、以下のような内容でした。

デザインするときに意識するポイント
・目的と波を大事にする
・少人数のグループに分ける設計
・参加者の前にある小石を拾いすぎない
・時間のバッファを用意する
本番ファシリテーションをする時に意識するポイント
・空気感を示しつつ、言葉でもちゃんと言う
・時間を示す
・不安を減少させる

いずれも非常な大切なポイントで、とても濃い内容でした。私自身もアーカイブ動画できちんと復習し直したいことばかりでしたが、特に「目的と波を大事にする」で語られた『100人の一歩か、20人の50歩か、3人の80歩かを決める』というお話は、私の心に刺さるものがありました。また、晝田さんのおすすめ動画として、横田親さん「地域に放火しよう!-タイプ別の人の巻き込み方-」の紹介もありました。50分程の動画とのことなので、ぜひご覧ください。

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次に、ワークショップにおける大事なテクニックのお話です。ワークショップのデザインは流派なようなものがありますが、本質は同じとのことでした。

・グランドルールの明示
・今日のタイムラインや流れを共有する
・喋りやすい雰囲気を演出する
・参加しやすい環境を意識
・ちっちゃく練習して体感してもらう/お手本をみせる
・ピークエンドの法則を意識する
・感想の見える化
・ツールとスマホを活用する

これらの全てを細かく紹介していただきましたが、私は特に「グランドルールの明示」が大切だと感じました。グランドルールをきちんと示しておくことで参加者の心理的安全性が高くなり、ワークショップの目的を達成できる可能性が高くなるためです。この中で晝田さんは「あえて書く、あえて言う」ことを大事にしているとのことでした。私も「あえて書く、あえて言う」を真似して、次のワークショップから実践してみたいと思います。

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最後は、ワークショップ実践方法の紹介と体験会でした。本セミナーでは、以下の5つの体験会と解説がありました。

・ヒーローインタビュー&プロミス宣言
・FutureSelf
・タニモク
・課題深掘りワークショップ
・オンラインフィッシュボール

今回、参加者がワークショップを実際に体験する時間も設けられました。ワークショップの体験を通じて、参加者が行動を起こすきっかけになったのではないでしょうか。アーカイブ動画では、晝田さんと地方公務員オンラインサロン主宰の加藤さんによる実践も残っているため、参考になるでしょう。晝田さんと加藤さんの聞き方や言葉選びなども、参考にしてみてください。

そして、晝田さん自身は、ワークショップを理論的に学んだというよりも、幾度となく実践を繰り返すことによる叩き上げてここまで出来るようになったとのことでした。特に、公務員ばかりのワークショップよりも、民間企業の人がデザインしたワークショップに参加することをおすすめしていました。私も民間企業が主催するワークショップに何度も参加していますが、とても学ぶことが多いです。ぜひ様々な場に参加して、主催者目線・ファシリテーター目線でもワークショップを見てみてください。

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今回の晝田さんのオンラインセミナーでは、ワークショップのデザインのコツや取り組み方法の紹介、おすすめのWEB記事や書籍等紹介、そして、ワークショップ体験会など、とても実践的なセミナーの時間でした。仕事における会議の場やコミュニケーションにおいて活かせる実践術が多く詰め込まれており、多くの地方公務員にとって役に立つ内容だったと言えるでしょう。ワークショップのポイントやコツ、実践方法は、誰かから学ぶことがありません。晝田さんがお話していた「場数最強」を信じて、私も実践を積み上げていく意識を高めていきたいと思います。

▼今後開催予定のオンラインセミナー

【10月20日(木)21:00〜22:30】講演-出蔵 健至さん(福井市)、寺井 優介さん(福井県)
「住民と良好な関係を築き、役所の仕事に活かすには」

【10月25日(火)21:00〜22:30】講演-廣濱 学さん(豊田市)
「改善の本質と具体的な改善事例~豊田市の事例から」

地方公務員オンラインサロンでは、月に3〜5回のペースで、魅力的なオンラインセミナーが開催されています。また、今回のセミナーのようなワークショップ体験会や公務員同士が交流し本音を語る場、そして、民間企業の方との交流・学びもあるため、リアルタイムでのオンラインセミナーへの参加は有意義な時間となるでしょう。更に、200を超える魅力的なセミナーアーカイブ動画も見放題であるため、今から新規参加であったとしても良質なインプットに繋がることは間違いありません。実務に活かせる知識や情報が盛りだくさんの地方公務員オンラインサロンを、ぜひ一緒に使い倒していきましょう。

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晝田 浩一郎(ひるた こういちろう)
▼所属
株式会社官民連携事業研究所
取締役CCO / 官民連携アクセラレータ®

▼公職を含むパラレルキャリア
内閣府企業版ふるさと納税マッチング・アドバイザー
みえ若者コミュニティづくりアドバイザー
一般社団法人ベンチャー型事業承継 エヴァンジェリスト
エィチェスト株式会社 ソーシャルエンジニア
株式会社ネクイノ 自治体渉外担当
ここdeやるZone 代表/ファウンダー
Code for AICHI 代表/ファウンダー

1987年三重県志摩市生まれ。青山学院大学卒。ここやる代表。Code for AICHI代表。「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017」受賞。Forbes「日本を元気にする88人」選出。内閣府「地方創生政策アイデアコンテスト2018優秀賞」受賞。内閣府企業版ふるさと納税マッチングアドバイザー。8年間岡崎市役所に勤務し商店街活性化や中小企業支援等を担当。現在は、「行政に軸がある民間」という立場で自治体と企業をつなぎ、「まちづくりに企業の力を」を実現する取り組みを行っている。

【連絡先一覧】
▼晝田浩一郎 連絡先&自己紹介&活動紹介
https://lit.link/hirutako1987

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