編者が語る「元リクルートのすごいまちづくり3 」

今回、HOLG.jp様のご厚意で、本書をご紹介する機会をいただきましたので、この場をお借りして、本書の背景や概要をご紹介させていただきます。

2017年に設立したかもめ地域創生研究所が責任編集する本シリーズ「元リクルートのすごいまちづくり」も、おかげさまで第４弾を発刊することができました。
前作はリクルート出身で議員として活躍している人々が執筆した「議員編」。
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2023年の統一地方選挙には所属政党はそれぞれ違いますが、総勢27名の仲間が選挙に挑み、24名の当選者が誕生しました。これから議会でも元リクルートらしい泥臭さとビジネスマインドをフルに発揮して頑張ってくれると思います。

一方、民間の立場で地域課題に取り組み、事業を展開したり、地方自治体とコラボしているメンバーも続々と増えています。
前作「リクルートOBのすごいまちづくり」
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「リクルートOBのすごいまちづくり２」
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に続く第三弾の執筆者を元リクルートが6850名参加する非公開のフェイスブックグループで募集したところ、次々と興味深い事例を提供してもらい、掲載選考に悩むという嬉しい悲鳴となりました。

リクルートのビジネスは、しばしば「おみくじビジネス」と呼ばれます。
お正月におみくじを引いた際に、「結婚：良い人を待て」や「就職：吉報あり」などの内容が書かれていますが、リクルートは、まさにこの「おみくじ」に書かれるような「縁談」「旅行」「商売」「転居」「学問」などの領域に強みを持つ企業です。就職の「リクナビ」、結婚の「ゼクシィ」、旅行の「じゃらん」、不動産の「SUUMO」・・・・これらは、どれも人生の重い決断を伴う大事なイベントなので、暮らしの中で人々が情報を必要とし、意思決定の支援を欲しているわけです。必然的に地方自治体の住民サービス分野と重なる部分も多く、リクルート卒業後にその関連ビジネスに従事する人材が多いのもうなずけます。
昨今は、PFI、PPPなど官民連携の形も進化・拡大しているので、ますます元リクルートの活躍のフィールドは拡がっていくのではないでしょうか。

私自身もリクルート卒業後に映画会社を経営していた経験から、その時のネットワークを活かし、広島県福山市の広報アドバイザーとして「バットマンの舞台であるゴッサムシティと福山市の友好都市提携」という企画を2022年に実現しました。ハリウッド映画「THE BATMAN」の架空の都市との友好都市提携は世界初、史上初としてテレビや新聞などマスコミで大々的に取り上げられ、Twitterトレンドベスト１０にもランクイン。主演のバットマンを演じたロバート・パティンソンとキャットウーマンに扮したゾーイ・クラヴィッツから福山城築城400年に対するお祝いメッセージ動画が届くなど、福山城の魅力を世界の発信し、築城400年イベントを大いに盛り上げてくれました。

地方自治体が単独で動くと大きな予算が必要な事業も、民間の知恵と人脈をうまく使えばコスパが良く、効果が倍増する政策はまだまだたくさんあるはずです。
かもめ地域創生研究所は、そうした事例を共有しながら官民連携の担い手をどんどん輩出していきたいと思っています。

元リクルート12名の執筆による『元リクルートのすごいまちづくり３』を編集・刊行しました。
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