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地方公務員オンラインサロン4

HOLG編集室

全国自治体職員の幸福度と心理的安全に貢献する|地方公務員オンラインサロン

(文=HOLG編集長 加藤年紀)

 私は2年半近くで1000人以上の地方公務員の方とお会いしましたが、地方自治体職員の心理的安全は、あまり確保されていない気がするのです。
 心理的安全とは、ざっくりというと「他者を強く意識せずに、自分の言動を素直に伝えることのできる環境」のことです。グーグルの研究プロジェクトで『チームの成功に最も重要な要素』としたことで注目を浴びています。
(※心理的安全の詳細はコチラ

 もちろん、根本的な解決は組織の中で行われるべきです。しかし、組織外にも多くのコミュニティを持つ人は、たとえ、仕事で嫌なコトや上手くいかないコトがあっても、そこで生じる精神的負荷を分散・解消させることができます。

 仕事は誰しもストレスを抱えるリスクがありますが、特に公務員組織は「出る杭は打たれる」文化だと言われます。最近では公務員のうつ病が問題視されることもありますよね。

 そういった負担を解消できるように、『地方公務員オンラインサロン』はただセミナーや活躍する場を用意するのではなく、ベースとして心理的な安全を確保できる居場所としても機能させたいと考えています。オンラインサロンというとカリスマ的な著名人が牽引するという構図が多いですが、残念ながら私にカリスマ性はありません。地方公務員オンラインサロンでは、地味で落ち着ける雰囲気だけども、少しずつ広がっていくような場所にしたいと思っています。

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※急激に人数が増えると運営に支障をきたしたり、交流が深まらない可能性があるので、枠数を設けています

 

人脈やコミュニティの質は幸福度に比例する

 平戸市をふるさと納税日本一に導いた平戸市職員、黒瀬啓介さんの言葉がすごく頭に残っています。

 「『財源がないから良いまちづくりができない』、『寄附金が集まったら良いまちになる』というのは本当かなって、いつも思っているんです」

 私は人の幸福度も、お金の量と比例しないと考えます。その一方で、幸福度は人脈や関わるコミュニティの数と質に大きく関わると思っています。これは、博報堂と慶應義塾大学の共同調査「地域しあわせ風土調査」でも、人脈とネットワークの数が幸福度に大きく関わっていると結論づけています。

 

公務員は人脈を作るうえで有利

 上記の調査をふまえると、公務員は幸せになるうえで、大きなアドバンテージがあるのではないかと思うのです。その理由は、公務員が人脈を作りやすい立場にあるからです。公務員同士は、人間関係を育むスピードがとても早いと感じています。
 その理由は、公務員同士の信頼や仲間意識が働いている点。組織を越えて深い情報共有が可能で、それがそのまま実務に生きる点。さらに、公務員の中には対立を好まない人が多いという点があると感じています。

 

寛容性のあるコミュニティと分科会

 人が求めるコミュニティやその関わり方はそれぞれ違いがあります。深く関わりたいという人もいれば、さらっと関わるくらいが心地いい人もいるでしょう。『地方公務員オンラインサロン』は下記を原則として、寛容性を重要視しています。倫理観の高い公務員の皆さんには不要なレベルかも知れませんが、とても大事なことだと思っています。「イエーイ!地方公務員オンラインサロン最高だぜ!」みたいな空気感では全くありません。

・マナーを守り、他の参加者に配慮ができる
・建設的なコミュニケーションが取れる
・人格攻撃、人格批判をしない(施策や事実などへの愛のある指摘・提言はOK)

 

分科会で複数のコミュニティを持つ

 一方でサロンには、『分科会』という特定の興味関心を持つ人たちと同じFacebookグループに属することができます。たとえば、今、存在するコミュニティはこのようなものです。

-『HOLG.jp』企画運営部
-執筆部×経済誌
-執筆部×政治山
-クラウドファンディング部 supported by CAMPFIRE
-イベントスペース部
 (※公務員のイベント開催時に無料で使える場所を紹介します)
-×大学生・高校生
-副業研究部
-民間企業・起業研究部
-女性職員部
-ほめ活部
-企業自慢部(自治体間 企業紹介)
-地域レストラン自慢・紹介部

 ここでは、皆さんが熱量をコントロールしながら、交流を深められる場になったり、仕事やプライベートでやりたいことを実現する場になればと思っています。思い付きで私が作った分科会もあるので、活動に動きがなければ閉鎖し、新たに別の分科会を作ろうと思います。また、自らが新規で分科会を作りたい、既存の分科会を管理したいという場合は、一定数のサロン会員の参加や推薦をもとにお任せしたいと思います。

 将来的には「財政課」「滞納整理」「観光課」「広報課」「福祉課」「水道局」のような部局に分かれた分科会ができ、そこに財政課経験者同士や、財政課経験者と話したい人や異動したばかりの人が交流できても役に立つのではないかと思っています。

 

自然と交流する仕掛けを一緒に作りましょう

 日本人はパーティなどで、赤の他人と話すことが苦手だと言われます。誤魔化しながら生きて来ましたが、私も知らない人に話しかけていくのは得意ではありません。だからこそ、自然と負担なく交流できるような仕掛けも、参加者の皆さんと作っていきたいと思います。

 最近、企業でもフリーアドレスにしたり、バーカウンターなどを作ることで、自然と社員同士がネットワークを深めるきっかけを作ることが増えました。シェアオフィスを外部に開放して、コミュニティが生まれるようにデザインするようなケースもあります。人のつながりやコミュニティの価値は、これからもっと高まっていくように思います。

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後輩に鼻で笑われたけど・・・

 先日、「将来、地方公務員の9000人に参加して欲しいと思っている」と発言したら、後輩に鼻で笑われました(笑)。もちろん、時間はかかるかもしれませんが、なるべく早い段階で全国の都道府県、市区町村の数、1788には達したいと思っています。

 数は力なので、多くの参加者の存在は力に変わります。参加者が増えることで、より多くのウェブセミナーが開催できるようになったり、上下水道、滞納整理、企画課など特定の課の人に向けたセミナーなども開催可能となります。もしくは、公務員のお金の増やし方や貯め方など、別の視点でも情報共有ができるようになると思います。
 並行して、分科会で様々な民間企業との連携を生めるようにしていきたいと考えます。もちろん、寄稿できるメディアも増えるでしょう。

 さて、4つの記事にまたがって、いろいろお話してしまいました。まずは肩ひじ張らず楽しみながら、素敵なコミュニティを地方公務員の皆さんと一緒に作りたいと思います。良かったら参加してみて下さいね!

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※急激に人数が増えると運営に支障をきたしたり、交流が深まらない可能性があるので、枠数を設けています

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・月額500円から、地方公務員や地方自治体を支援することが可能です

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