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【太田市 山本伸一 #2】女性起業塾の卒業生たちが「一般社団法人」をつくるメリットとは

一般社団法人を作るメリット

今村(インタビュアー):今回は、女性起業塾の一般社団法人化について詳しく伺います。まずはなぜ一般社団法人にしようと思われたのでしょうか。

山本氏:私が起業塾に取り組む部署から異動になっても、この取り組みは継続して欲しかったんですね。そのために、自走する仕組みとして、卒業生による一般社団法人の設立を進めました。

今村:そもそも一般社団法人にするメリットは何でしょうか。

山本氏:まず一つは、個人事業主が集まって一般社団法人を作れば、法人格がないと受けられない仕事を受けられるメリットがあります。
 次に、そんなプラットホームがあれば今後の卒業生たちも積極的に参加したいはずですよね。結果として、そこに関わる卒業生同士がwin-winの関係でビジネスパートナーや顧客になったりもするだろうと思いました。

今村:すごく画期的ですね。同じようにコミュニティを自走させたいと考えている全国の人たちにとって、すごく参考になると思います。

山本氏:起業塾の4期生に、この仕組みを任せられる方が何人かいらっしゃったので、そこで最初の理事3人が決まりました。
 この組織の成り立ちとして、誰かが創業して人が集まったわけではないので、正直最初は意思決定力が弱かったと思います。ただ私の異動が決まって、いよいよ自分たちで何とかしないといけない雰囲気になってからは、自走するようになったと思います。
 今は期をまたいだメンター制がうまくいっていて、本当にプラットホームになってきています。

自治体組織で思いを実現するには

今村:山本さんは最初から、起業塾のコンセプトの中核に「仲間づくり」を据えていましたが、それを一般社団法人化によって実現させましたよね。これを地方自治体の一職員がやるのは大変だったと思いますが、一般社団法人化は上から降りてきた業務だったのでしょうか。

山本氏:いえ、上からの命令ではなく、自分の中でそうした方が市民のためになると思って進めました。自分が与えられた環境の中で、何が今の時代に必要とされているか、何が市民にとって良いか考えた上で行動するようにはしています。その腹落ちがあるから熱量高く取り組めて、その熱量が周囲にも伝わったのかも知れません。

今村:私はその個人の熱量こそ、この成功事例を生んだのではと思っているんですね。それと同時に山本さんの情熱的なやり方は、自治体組織の中では受け入れられ難い側面もあると思いますが、いかがでしょうか。

山本氏:それは自治体によりけりだと思うんですよね。仮にこの取り組みが成功事例だとして、じゃあその成功要因は何かと言えば、一つは当時の上司たちが全部認めてくれたのがやっぱり大きいと思います。そういう意味で、私は恵まれていましたね。

群馬県を代表する団体へ

今村:それにしても、一般社団法人化のメリットは非常に魅力的ですね。

山本氏:そうですね、起業塾を出たみなさんにとって、仕事が増える経済的な部分はもちろん、行政の仕事を受けているブランディングにもなるので、すごくメリットがあると思います。

今村:そもそも、太田市内に閉じこめずにビジネスをしやすい設計にしているのも素晴らしいと思います。

山本氏:もともと起業塾の名前は「おおたなでしこ未来塾」ですが、一般社団法人は「おおた」をなくして、「なでしこ未来塾」で活動してもらっています。今後組織が成長していけば、結果的に群馬県での存在感も増していくと思うんですね。
 北関東だと栃木県や茨城県にも似た枠組みの有名な団体があるので、「なでしこ未来塾」が群馬県を代表する団体になって欲しいですね。

(取材=今村寛 編集=小野寺)

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