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コラム

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地方公務員にもクビがあった方がいいと思いますか?

 先日、自治体職員の方から「地方公務員にも、クビがあった方がいいと思いますか?」と唐突に聞かれて思わず笑ってしまった。

 『周りに誰かクビにしたい人でもいるのかなー』なんて邪推しつつも、その命題に対して自らが主体となり答えを導き出すとした場合、その問に対する答えは「NO!」である。

 なぜなら、自治体の成果を上げるために
クビでなければ出来ないことというのはほとんどないからである。成果を出さない人をクビにすることに注力するよりも、本来、成果を出せる力のある人に対して、活躍できる環境を用意することのほうが重要だと強く感じている。

 仮に成果を上げられない人をクビにしたとして、実質的に組織運営上プラスに働く可能性がある事象は、クビにした分の人件費の再投資の可能性だろう。ただし、その浮いた費用でどこまで再投資できるかというと、それには限界があると考えている。

 クビに出来ることに対して他の派生する効果を考えてみる。もしかしたら、クビを回避するために頑張ろうという思いが生まれ、プラスに働く可能性もあるが、クビの候補者として取りざたされるようなモチベーションの低い人がいきなり心を入れ替えて、自治体を大きく牽引する可能性に期待するのは無理があると思う。そもそも、過度なプレッシャーをかけ続けることによって人のモチベーションを長期的に高めることが出来ないことは、多くのブラック企業が証明している通りである。

 さて、ここで本当に伝えたかったことを最後に少し述べる。自治体には職員をクビにすることよりも、個人の成果を最大化する風土や制度作りが求められるのではないかと、私は思う。特に、可能性あふれた職員の能力を最大限発揮させることにはあまり目を向けられていない。昔からそうだからという理由によって、時代の変化に対応できない制度や文化は早々に駆逐されるべきであると思う。結局、個々人の成果の合計値が組織の成果の合計値になるのだから。

(記=加藤年紀)

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