コラム

行政はもっと気軽に外部と関わるといい

コラム

 昨日、農水省にお邪魔した。前鹿屋市副市長の福井逸人氏と、大手お笑い芸能事務所、松竹芸能に所属する半田あかり氏が、鹿屋で行っている取り組みなどを伝える講演があったからだ。お二人とはインタビューをきっかけに、去年の11月に初めてお会いしたのだが、今もこうやってご縁があるということは本当にありがたいことだ。

 福井氏は副市長時代に、鹿屋の特産品である豚やカンパチをまちの誇りになるべく尽力され、全国にPRした。そして、ただPRをするだけではなく、販売にも繋げた。福井氏が進めた豚バラ丼は全国のスーパーマーケットなどで広く納品され、既に10万食近くが販売されている。また、カンパチをセブンイレブンのおせちに納品したことにより、鹿屋の漁港の売上を数パーセント押し上げた。

 それにしても、福井氏と半田氏がテンポよく掛け合いをして笑いをとっていく姿を見ていると、政治行政はそんなに堅苦しく行われる必要があるのかと思ってしまう。

福井逸人 半田あかり2

<左から> 福井逸人氏 半田あかり市

 民間企業と行政組織の壁は以前に比べて薄くなってきている。私は行政側がオープンであるという意思表示をするだけで、この壁はもっと薄れて行くのではないかと思っている。実際に、「日本一 企業と組みやすい自治体」と掲げる宮崎県の日南市には、民間企業から膨大な数の提案が舞い込んできていると、以前に日南市の﨑田恭平市長がお話していたこともある。

 半田氏は他の自治体でも、鹿屋で行ってきた活動について講演なども行うそうだ。もちろん、お笑い芸人としてコミュニケーション能力を高めている方のスキルを真似することは、自治体職員にとって簡単ではないかも知れないが、半田氏のように地域の人たちの中に飛び込んでいくことは誰であってもできる。自治体職員には間違いなく一定の信頼があるからだ。
 福井氏も副市長時代に外部の人と心をオープンにして触れあった。それまでの勤務経験ではやってこなかったことだそうだ。本当に必要だと差し迫った時には、人は様々な能力を発揮できるのではないかと思うのである。

 業務おいて、行政はもっと外に出て行ってもいいのかもしれない。もし、そこで出会った人との相性が良くないようであれば、それ以降、無理して付き合う必要もないとも思う。そのぐらい気持ちで割り切って、気楽に外に出て来てもらえる人が増えたらと、外部の一人として思う。福井氏と半田氏を見ていて、そんな気持ちにさせられた。

 いつも笑顔でまちの人の話をしている二人でも、まちの人と関わる中で嫌なことが一度もなかったとは到底思えない。それでも二人が笑顔でいられるのは、それ以上に良いことがあるから、あったからに他ならないのではないだろうか。もちろん
、これは単なる私の憶測でしかない。

福井逸人 半田あかり

<記=加藤年紀>

ネイティブアド



頁トップへ