コラム

週刊 寺本英仁「巻き込む力」と「ビレッジプライド」の育て方 第17号(HOLG版)

ビレッジプライド

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【第17号の目次(2019年10月2日配信)】
1.近況ーーみなさんは、100歳のときの自分を想像できますか?
2.<A級グルメ連合>の仲間たち 西ノ島町編(4)
3.スペシャル対談「巻き込む力」(4)
4.著書の案内、質問募集!など

メルマガの一部をHOLG.jpに公開いただいています。

3.<A級グルメ連合>の仲間たち 西ノ島町編(4)=志を同じくする5市町の取り組みを連載形式で紹介します!

 ステファン夫妻以外にもたくさんの若者が、西ノ島町で夢を追いかけている。
 そんな夢追うチャレンジャーがもっといるのではないかと役場に行って聞いてみたところ、驚いたことに、升谷町長が率先して僕に多くのチャレンジャーを紹介してくれた。

 普通、首長が現場で活躍する若手町民を知っている人は少ないと思う。だが、そこは“島家族”の西ノ島だけあって、町長は町の一人ひとりのことを知っているし、考えている。まして、この町の「チャレンジする土壌」をつくってきたのは役場職員時代の町長自身なのだから、思いは人一倍強い。

 まず、僕が会いに行ったのは、地元・西ノ島町出身で島根県の県庁所在地・松江市からUターンした松尾翔平さんだ。松尾さんは父親が営んでいた、渡船業を始めた。

 始めた当初、両親は反対した。というのも、松尾さんは松江にある大企業に就職し、結婚して子どもも生まれて安定した生活を送っていたからだ。いまさら天候に左右され時間帯も不規則な、渡船の仕事に就くことはない、というのが両親が反対する理由だった。

 しかし松尾さんは、子どものころから、渡船業で生計を立てている父親の背中を見ながら成長してきて、「いつかは、父親のようになりたい」と密かに思い続けていた。
 その想いは次第に強くなり、諦めることができず、とうとう松江に妻と子どもを残し、両親の反対を押し切って西ノ島町に帰り、渡船の仕事を継いだのである。

 当初は、お客から「親父は腕が良かった」と悔しい思いを何度も繰り返したが、経験を積んで操船技術も上がった。今、全国の釣り愛好家の中で西ノ島町は、ちょっとブームを呼んでいる。実はこれに、松尾さんが大きく寄与している。

 松尾さんの渡船で磯釣りしたお客が、3年連続で20キロオーバーのヒラマサを釣っているからだ。これが、一躍有名になり、松尾さんのブログのアクセスは驚きの8万件を超えることもあるそうだ。

 噂は海外にも広がり韓国や中国、ギリシャのお客まで、松尾さんの渡船を目当てに西ノ島町を訪れるようになったのである。

 観光の情報発信に悩む地方も多いが、実はその町に住んでいる若者が、ある分野においては異様な発信力があるというケースがある。こんな場合、僕は、個の力に遠慮せず、みんなが乗っかってしまえばいいと思う。

 役場の支援もあり、松尾さんは民宿も始めた。

 仕事を辞め、一人で西ノ島に帰っていった松尾さんに対して、なかなか理解してくれなかった奥さんも、本当にやりたい仕事を西ノ島で見つけ頑張っている彼の姿に、子どもたちを連れて西ノ島に帰り、仕事を手伝うことを決めたみたいだ。

 僕はこの情熱こそが、松尾さんの「ビレッジプライド」だと感じた。
(つづく)

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