記事タイトル:「クマと一緒。害獣」高級魚“クロマグロ”が豊漁で“厄介者”に 一方で和歌山県沖ではカツオが大不漁 瀬戸内海では“南の海の魚”が「去年の10倍以上」に増加 背景に海水温上昇か
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c46a1052b1326fa3b0b9f2535bfaebc4191adcc
(文=中村 広花)
今年も頭かかえながら、白目むきながら、アワードの審査員をさせていただきました!どんな方にお会いできるか楽しみです✨
今回もマグロについて。
「海の激変」に立ち向かう漁師さんたち。
高級魚が“害獣”と呼ばれる時代に、私たちが考えるべきことって何なんでしょう。
私たちの目の前に広がる海で、今、過去に例を見ない規模の異変が起きています。
先日報道されたニュースは、水産行政に携わる私たちにとっても、そして地域の食卓にとっても、非常に衝撃的なものでした。かつては水揚げされれば大喜びされた高級魚「クロマグロ」が、京都の定置網に記録的な数でかかり、漁獲枠の上限によって海へ帰さざるを得ない事態となっています。網の中で暴れて他の主要な魚を傷つけ、逃がしてしまうその姿に、現場の漁師さんからは「クマと一緒。害獣だ」という悲痛な声さえ上がっています。
一方で、すぐ隣の和歌山県沖では夏の風物詩であるカツオが大不漁となり、瀬戸内海では南方系の魚が前年の10倍以上に激増しているといいます。背景にあるのは、地球規模の海水温の上昇です。
「これまでの常識」が通じない海
これまで、私たち地方の水産行政は「狙った魚をいかに効率よく捕り、どう地域ブランド化するか」に力を注いできました。しかし、海そのものの環境が変わり、魚の住処や回遊ルートが激変している今、これまでの経験則や常識は通用しなくなっています。
漁獲枠の制限によって「目の前に魚がいるのに水揚げできない」という制度の壁と、水温上昇による「いつも捕れていた魚が捕れない」という自然の脅威。この二つの挟み撃ちに遭っているのが、いまの沿岸漁業のリアルな姿です。
じゃあ、何ができるのか、担当者視点で考えてみると
1. 漁獲枠の「柔軟な運用」を国へ働きかける
資源が回復しているにもかかわらず、現場が「害獣」と呼んで苦しむような硬直した管理制度に対しては、現場の被害データ(混獲による他魚種のへい死や網の破損実態)をしっかりと集約し、水産庁に対して地域の実情に即した漁獲枠の緩和や柔軟な配分を粘り強く求める
2. 「とれる魚」に合わせた柔軟な市場・ブランドの創造
カツオが捕れなくなり、代わりに南方の魚が増えるのであれば、行政としても「新しく網に入るようになった魚」の価値を見出す支援が必要です。これまで地域で馴染みのなかった魚種であっても、適切な処理(活け締めなど)による高付加価値化や、地元の飲食店・加工業者と連携した新しいメニューの開発を進め、「今、海が恵んでくれる魚」を美味しく消費するサイクルを地域主導で作る
3. 漁家経営の多角化(「海業」の推進)
「漁獲量」だけに依存する経営は、今後の海水温上昇のなかでますますリスクが高まります。体験型漁業や漁村観光、直売所運営といった「海業(うみぎょう)」をより一層推進し、漁師さんたちが海を通じて多角的に安定した収入を得られる構造へのシフトを後押し。
4. デジタルの力で「予測する水産」へ(データ駆動型アプローチ)
海水温の上昇による魚種の激変を「予測不能な災害」のままにしないため、リアルタイムの海水温データや定置網の混獲状況をデジタルで一元管理・共有する仕組みを模索します。「いつ、どこにクロマグロの群れが南下してくるか」を予測・共有できれば、漁師さんは事前に網を絞るなどの自己防衛措置を取ることができ、網の破損や無駄な放流コストを未然に防ぐことが可能になります。
5. 食育と「サステナブル消費」の意識改革(地域住民との共創)
魚が変わるということは、地域の食文化もアップデートしなければならないというメッセージです。地元の小中学校やスーパーと連携し、「なぜ今、このお魚がとれているのか」「海の豊かさを守るために、私たちはどう美味しく食べるべきか」を伝える食育活動を展開します。単なる「厄介者」や「異変」として遠ざけるのではなく、消費者の側から「海の現状を理解し、しなやかに受け入れる」という新しい食のあり方を、地域ぐるみで育む
ということでしょうか。
忙しくなるなぁ〜、、、🐟笑
地方公務員オンラインサロンに参加すると、本投稿の続き(さらに深い考察や表で話しづらい内容など)をご覧いただけます。
サロンでは様々な領域の記事について毎日投稿が行われ、サロンメンバー同士で意見交換など思考を深めることが可能です。
ぜひ、ご参加お待ちしております!
地方公務員オンラインサロンとは:https://community.camp-fire.jp/projects/view/111482
※facebookとXでHOLG.jpの更新情報を受け取れます