記事タイトル:地方自治体で若手職員の早期退職が増加 背景に何が?
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20250618/7000076187.html
(文=鵜飼洋一郎)
公務員の心ある界隈ではすでに話題になっていますが、公務員が自己都合退職でめっちゃ辞めるようになったよね!というニュースです。就活の話ではないのですが、就活生にも「公務員というリスク」がどう見られていくかという切り口ということで、どうかご容赦ください。
具体的には、自己都合退職者数が「令和4年度が12501人」に対して「令和5年度が19029人」ということで、数にして1.5倍!これはえらいことです。
テロップは10年で3倍ですが、1年で1.5倍の方がヤバくないですか?いや、両方ともヤバいです。
リンク先はニュース動画ですが、そう長くないのでぜひ御覧になってみてください。退職者増のグラフ、市民の方にインタビューして「こんないい仕事、なんでやめるかね?」とのコメント。そして、実際に辞めた若手公務員の方の語り。
「コロコロ異動させられて、専門性が身につかない。これを40年も続けるモチベーションが保てない」
元データは、総務省の行った「地方公務員の退職状況調査」のようです。ただ、こちらの調査は実数のみを拾っているものなので、例えば職員の年齢構成の変化を差し引いた実情までは分かりません。
その前提でなんとなくの傾向としては、
■20代、30代で退職めちゃ増え(10年で3倍くらい)
■40代でも退職かなり増え(10年で2倍くらい)
■全体的に見てもじわ増え
参考にもうひとつご紹介するのが、こちら。
若手官僚、10年で23%退職 待遇不満、早期転身視野も
https://news.yahoo.co.jp/articles/0831c0671f2bf518c27b0f0489def743f5e9deda
地方公務員についても、このように中長期的な退職率が分かるデータが出てくると、もっと実像が見えてくるのかもしれません。
公務員業界はいまだに終身雇用カラーが強くあります。つまり、かなりの時間をかけて人材育成を進めていく仕組みなので、こうも人が抜けていくと、また、こうも急激にそれが増えていくと、人材育成の全体像が破綻し、組織がうまく機能しなくなっていく可能性があります。
とにかくヤバそうなのは間違いないので、もっと解像度の高い、しっかりとした調査を進めていってほしいですね。
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