記事タイトル:洋上浮体型データセンターの実証実験を開始~世界初の「再エネ100%で稼働する洋上浮体型データセンター」実用化へ~
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kowan/2025/dc_2.html
(文=鳥井 静夫)
私が住む横浜市はカーボンニュートラル推進に積極的な自治体のひとつですが、理想に向けたチャレンジングな取り組みを紹介したいと思います。
横浜港大さん橋ふ頭に設置されている既存の災害対策用ミニフロート(浮体式係留施設:縦25m × 横80m)を活用したものです。プラントはフロートの空間上に、コンテナ型データセンター(サーバー等のIT機器)、太陽光発電設備(再エネ電源)、蓄電池設備(日照変動や夜間の電力をカバーの3つを一体系として設置しています。
通常のデータセンターは電力系統に接続するところ、完全にオフグリッドで駆動させるのも特徴的です。
この実証にはコンソーシアムが組成され、行政(横浜市)と各業界のトップランナー4社がそれぞれの専門知見を「一気通貫」で融合させている点が最大の特徴です。
この実証実験で検証する課題として、①洋上という特殊な環境下での商用化の可能性、②潮風による電子機器や発電パネルの腐食を防ぐ防塩・防錆技術の耐久性、③波や船の往来によってフロートが揺れた際、サーバーのハードディスクや精密機器の稼働に影響が出ないかの安定性、④天候で激しく変動する太陽光発電と蓄電池を制御し、24時間365日ノンストップでのデータセンター運用、⑤莫大な電力を消費するデータセンターの冷却に海水を利用した超省エネ化、といったものがあります。
データセンターの設置は全国各地で展開されていますが、大量の電力を消費するため、需要地の都市部に近い設置場所は系統接続の問題などで、適地が限られてきています。
適地不足の都市部に近いデータセンター設置の解決策として、検証課題の成果を通じた今後の展開が期待されます。
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