記事タイトル:観光を取り込め!海業(うみぎょう)で魅力的な漁村に
https://www.nhk.or.jp/shizuoka/lreport/article/008/24/
(文=中村 広花)
今月はまさに私の最近の業務の中でトレンドとなっている「海業」についてです!
そもそも「海業(うみぎょう)」という言葉をご存じですか?
1985年に三浦市にで当時の市長が提唱した造語です。
漁村では、全国平均を上回る速さで人口減少や高齢化が進行し、ということは漁師も減少しているので漁港内に陸にも海にも使われなくなった場所が増加しているものの、閉鎖的な空間となっており、漁業者とか一般客の共存というのが難しい現状があります。
こうした中、豊かな自然や漁村ならではの地域資源の価値や魅力を活かした賑わいの創出によって、雇用機会の確保と地域の所得向上を図ることが必要だと、水産庁では令和4年3月に閣議決定された水産基本計画及び漁港漁場整備長期計画において、「海業の振興」を位置付け、漁港を海業に利活用するための仕組みを検討していくことを明記し、地域の理解と協力の下、水産物の消費増進や交流促進など、地域の水産業を活性化する海業の取組を促進しています。
高浜町では、10年かけて漁港の再整備を行いました。
漁協事務所や荷あげ場の新築移転、道路の移設、既存施設の改修、6次産業施設の新設など今まで漁港には民間参入や商業施設の建設が難しかった時代に先駆けて、漁港エリア一帯を賑わい創出拠点とすべく取り組んできました。その取り組みが認められ、海業モデル地区として選定された全国12地区のうちの1つとなりました。
その結果、ありがたいことに海業の事例地区として全国各地から視察が増え来訪者が増えたり、私自身も講演依頼が増えたなど注目トレンドに関わることでまた少し違う効果を生み出しています。
一昔前は、漁港に観光要素を取り入れるなんて言ったっときには漁業者から総スカンをくらったのでしょう。しかし、水産物の消費を増やしたり、漁業後継者を増やすにはなにかをしなければならないと、危機感を持ってくれた結果全国各地で漁業体験な様々な取り組みが積極的に行われることとなりました。
しかしながら一般的に「漁業」た「水産業」などイメージが浸透した言葉ではない「海業」を一般の方が知り、興味をもつことはまだ何十年とかかるのではないかと思います。
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