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澤章

HOLG編集室

著者が語る『自治体係長のきほん 係長スイッチ~押せば仕事がうまくいく! 一歩先行く係長の仕事の秘けつ』(澤 章)

係長になることに尻込みしている自治体職員へ

 本書は、全国の自治体職員、皆さんの背中をぽんと押すことを目的とした係長向けの入門書です。タイトルにある「係長スイッチ」とは、新人係長が必ずぶつかる職場での課題に対して、やる気を出して一歩前へ進むためのひと言アドバイスのことです。私の実体験も踏まえて、誰もが必ず直面する壁の数々をブレークスルーするための道筋を示しました。

 これから係長を目指す人にも、既に係長になった職員の方々にもきっと役立つ内容になっていますので、一人でも多くの自治体職員にこのスイッチを押していただきたいと願っています。

係長スイッチ ・・・・と、ここまでは通常のPR文章ですが、それにしても、係長になることに尻込みする職員の何と多いことか。都庁で30年ほど職員生活を送って(途中、人事課長も経験しました)、2年前に退職した、OBの偽らざる感想です。

 理由は人それぞれでしょう。自分は係長なんてガラじゃない。そんな面倒なポストに就く気はない。今のまま(一般職員、主任)で十分だ。上からの指示に追いまくられる係長の姿を見ていると、給与が少し上がったくらいでは割が合わない、などなど。
 多くの自治体職員が係長にならない、なりたくないと思ってしまう理由の一つが、職員を束ねる立場への恐れや責任の重さへの不安、あるいは面倒くささにあるような気がします。たしかに一般職員のままでいれば係長や課長の悪口を言って溜飲をさげていれば済みますからね。でも本当にそれで自治体職員として満足できるでしょうか。

 新型コロナの感染拡大で生活そのものに大きな影響が出ている人々が数多くいらっしゃることを考えれば、自治体職員であることの安定性は揺るぎません。その一方で、少子高齢化が進行する中、住民の生命を守り福祉を増進させる自治体の仕事の重要性はこれまで以上に増大しています。
 自治体職員である以上、現在の境遇に甘んじることなく、少し背伸びをして係長を目指してみてもいいのではないでしょうか。きっとこれまでとは違った視界が目の前に広がってくると思うのです。仕事の手応えも自ずと変わってくるはずです。

 ではそもそも、係長とは何なのでしょうか。私なら、自治体職員として初めて「中間」に位置することだと回答します。上には課長、下には一般職員、このサンドイッチ状態を体感して思い悩むことこそが係長になった証なのです。そんな立場に立たされてどうやって組織を切り盛りしていくのか、係長は常に問われます。課長との折り合い、職員とのチームワーク、様々な課題に係長は自分なりの答えを見出していかなければなりません。

 私自身は、実は、直属の上司である課長の不甲斐なさに辟易して、「だったら自分がやります!」と部長に直談判するような、いわば組織の和をかき乱すタイプの係長でした・・・。ですから、偉そうなことは言えないのですが、このサンドイッチ状態は誰もが未経験の状況ですから、はじめから上手くいくはずもありません。試行錯誤を積み重ねるしかないのです。それでも小さなヒントがあるのとないのとでは大きな違いです。本書は、そんな係長を手助けする小さなヒント集といった意味合いも持っています。ちょっとしたことにつまずいたり、困ったりしたときに、気軽に開いていただければ幸いです。

スイッチ本文
 そして、さらに付け加えれば、この板挟み状態は、仮に課長になっても部長になっても解消されることはないということです。どこまで行っても、自治体の一員である限り、板挟みからは逃れられない運命にあると言っても過言ではありません。そう割り切ってしまえば、係長になることは少しも特別なことではないと感じられるのではないでしょうか。

 係の一員として仕事を進める立場から、課長からの指示を咀嚼しながら係全体をまとめて業務を遂行する立場へ。係長にならなければ味わえない醍醐味を、本書も参考にしていただきながら、是非味わってほしいと思います。
 頑張れ! 全国の自治体係長!!

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