2017年8月5日(土)、6日(日)に学生が主催する地方創生イベント『一億総活躍&地方創生<学生・若者>全国大会 in 横浜』が横浜ベイシェラトンホテル(初日)、パシフィコ横浜(2日目)にて開催される。
当日の参加者数の目標として、全国の学生日本人800名、国内の留学生200名、社会人200名、地方自治体首長100名としており、学生だけでなく社会人を含めて多様な層が交流できる場を目指している。
このイベントは学生主催だからといって侮ってはいけない。一億総活躍担当大臣である加藤勝信氏や経済産業大臣である世耕弘成氏を初めとした政界TOPの登壇が既に決まっている。予定確保が難しいであろう政界、経済界、スポーツ界などの著名人とも水面下での調整が続いている。
私がとりわけ興味をひいたものは「地方自治体とのコラボコンテンツ」だ。イベントの実行委員長である慶応義塾大学法学部4年の松島知弘さんによると、このコンテンツは地域に対するイメージを「郷土愛や帰属意識」とするだけでなく、「新たな挑戦が生まれる場」へと深化させることを目的とし、自治体首長やその関係者と学生が、情報交換や意見交換を行い、交流を図るものであるそうだ。
そういった繋がりから、『地域おこし協力隊』や『ふるさとワーキングホリデー』のような、実際のアクションが生まれることも期待しているという。
時代が抱える課題を認識し実行していく『学生・若者づくり』をしたい
今回、松島さんがイベントを開催することを決めるにあたり、自身の背景が大きく影響している。松島さんの実家は200年ほど続いた宿屋を群馬県桐生市で営んでいたものの、1994年に経営困難で倒産した。最近では商店街も活気がなくなり、昔、足繁く通ったおもちゃ屋なども潰れてしまった。そういった中、「負けるもんか」という気概をもち、この時代が抱える課題を認識し実行していく『学生・若者づくり』をしたいのだという。
また、実行委員の中心メンバーの一人である早稲田大学政治経済学部4年の氏原実咲さんは、大学生最後の年で何かに挑戦し結果を出したいという想いがあるため、また、自身の出身である静岡の若者が大学入学や就職を機に地元から離れてしまうことが多いため、『地方創生』に対する認識や行動を喚起できればと考えていた。
実行委員は約50人の学生で構成されている。一億総活躍と言われた時、高齢者や女性も大きな力になりうるのだと思うが、学生にも存分に期待ができるのではないかと思う。それは、決して学生を単なる労働力と捉えるわけではない。学生が自らの意思で努力し、事をなすことは彼ら自身のためにもなるし、公益を目指す社会の土壌ともなりうる。
もちろん、若者が奮励することで、大人に活力を与える源泉にもなる。ただし、大人以上に活躍する若者がさまざまな世界に現れて来たことからすると、元気をもらうだけでなく、彼らから学ぶ姿勢をも意識していく必要もあるのかもしれない。
さて、最後に思いっきり現実的な話に戻させていただく。横浜ベイシェラトンホテル、パシフィコ横浜という会場費用は、決して学生が簡単に用意できる額ではない筈だ。そんな中、彼ら学生たちは現在も足を使って協賛を募りながら、同時に本企画を進めている。そのリスクをとって活動を行う彼らの勇気を称え、微力ながら彼らを応援できればと思う。
イベントのスケジュール
イベント詳細・チケット情報はコチラ
【登壇者】
加藤 勝信氏(一億総活躍担当大臣)
世耕 弘成氏(経済産業大臣)
青木 照護氏(公益社団法人 日本青年会議所会頭)
秋本 敏文氏(公益財団法人 日本消防協会会長)
岩元 美智彦氏(日本環境設計株式会社 代表取締役会長)
北 康利氏(作家)
眞銅 竜日郎氏(日本貿易振興機構 理事)
※敬称略、50音順
※登壇者は変更の可能性が有り
【企画名】
一億会議(一億総活躍&地方創生<学生・若者>全国大会 in 横浜)
【日時】
平成29年8月5日(土) 13:00~19:00
平成29年8月6日(日) 10:00~19:30
【Day1 - 8月5日(土)】
「布置~自分の社会での立ち位置を知る~」
13:00 開会式
13:20 特別講演
一億総活躍社会に向けた学生・若者への期待
登壇者(後日公開)
13:40 基調講演またはワークショップ
登壇者(後日公開)
15:00 Session-1
・地域・暮らしから参画する一億総活躍
-「地方創生」を国家・世界から考える
プレゼンテーションまたはワークショップ20分
登壇者は7月上旬公開
・パネルディスカッション60分
日本官僚の頂点に上り詰めた方 秋本敏文氏
日本の環境ビジネスの新リーダー 岩元美智彦氏
学生・若者リーダー他
16:30 Session-2
・経営・起業から参画する一億総活躍
-「働く」を過去・未来から考える
プレゼンテーション20分
経済産業省大臣 世耕弘成氏
・パネルディスカッション60分
経済産業省大臣 世耕弘成氏
日本最大の若者組織「JC」会頭補佐 青木照護氏
現在、過去の偉人を描く作家 北康利氏
若手起業家・学生・若者リーダー他
18:00 懇親会
100人の現在・未来の起業家との交流会
21:00 ナイトセッション別会場
過去・現在の学生リーダーと「学生の社会参画」を問い直す学生団体とは何だったのか
【Day2 - 8月6日(日)】
「躍動~自らの手で新しい波を作る~」
(10:00) ※自由参加コンテンツ
Groupwork-自分自身の活躍を定義する
12:00 応援挨拶
12:40 基調講演20分、質疑応答20分またはワークショップ
行動/実践における覚悟
登壇者(後日公開)
13:30 Round Table
知事や首長、地方議員、企業と学生との直接的コミュニケーションの場
14:30 Groupwork-若者の考える1億総活躍への道
学生からの提案の最終形成・グループ内プレゼン
15:40 講演30分、質疑応答10分
働き方・ワークインライフを考える
17:30 Session-3
・学生、若者と一億総活躍社会
記念講演20分
加藤勝信氏一億総活躍担当大臣
・パネルディスカッション50分
学生、若者からの提案を模索する
加藤勝信氏、学生・若者リーダー45名
18:40 総括
19:20 閉会式
イベント詳細・チケット情報はコチラ
株式会社ホルグ代表取締役社長。株式会社ネクスト(※現「株式会社LIFULL[東証一部:2120])に2007年4月に新卒入社し、営業グループマネージャー、WEBプロモーションに関するグループマネージャーなどを経て、2012年5月に同社インドネシア子会社『PT.LIFULL MEDIA INDONESIA』の最高執行責任者(COO)/取締役として出向。子会社の立ち上げを行い、以降4年半ジャカルタに駐在。2016年9月に同社退社後に、株式会社ホルグを設立。