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外食と観光の女性人材交流【トラベルスクエア】

[記事提供=旬刊旅行新聞]

 憂鬱なコロナの秋が来た。憂鬱というのは、この秋から、なんとか踏ん張っていたレストラン、食堂組がガソリン切れ、続々倒れていくのではないか、という予感があるからだ(地方旅館だって同じだが)。
 そうなると何が起きるか。大量の解雇、人員整理ということになる。
 男性には次の就職先を探す余地があろうが、こうなると女性は圧倒的に不利になるだろう。
 一方で、観光産業は相変わらずの人手不足。このミスマッチを解消しようと手を挙げてくれた女性がいる。
 石川史子さんといって、現在フードフィールドクリエイティブという会社を主宰され、フード関連全般のコンサルティング(とにかく厨房機器に強いリケジョなのが素晴らしい)、フードのECサイト運営、いくつかのまちおこしへの参加活動をされている方だ。
 実は、先輩ジャーナリストに誘われて、コロナで危機に陥っている外食産業にアドバイスをしようと、業界の指導的立場に立っている方々を集めたフードビジネス研究会の設立に加わっている。ちなみに、この組織、英語名はフードビジネスインスティチュート、頭文字をとってFBIと名付けたのは僕。米国にCIA(カリナリー・インスティチュート・オブ・アメリカ)があるなら、こっちはFBIで行こうという気構えだ(笑)。
 その事務局を引き受けてくれたのが石川さんで、彼女は今、FBIの下に「女性活躍推進分科会」を設けて、この外食と観光での女性勤務の交流事業を立ち上げようとしている。
 具体的には外食で活躍していた女性たちに、デジタル人材教育を受けてもらう。もともとある接客のスキルと観光関係者が不得意分野とするIT関連の両方を身につけてもらえば、価値が生まれるのではないか、と石川さんには具体的なプランも見え始めているようだ。
 女性活躍、今回の組閣をみても女性の存在感はゼロに近い。これでは駄目だなあ、と痛感する。
 外食や観光関係のコンベンションに参加しても、黒っぽい背広を着た男性ばかり。もう、うんざりすることばかりだ。
 皆さんは「にーまるにーまるさんまる」という標語を覚えておられるだろうか? これは安倍元首相が2020年には企業や組織の役員さんの3割は女性にしようという意図を込めたもの。それすら忘れてしまう政府なんだから、民間においておや、という感じかな。
 しかし、当面はコロナ危機で生まれる女性解雇の波だ。それをなんとかしようという石川さんの試みは貴重なものだ。
 観光業界、とくに旅館さんは、こうした外食系人材にも興味を持っていただきたい。
 僕もこの分科会で及ばずながら頑張るつもり。

松坂健
オフィス アト・ランダム 代表 松坂 健 氏
1949年東京・浅草生まれ。1971年、74年にそれぞれ慶應義塾大学の法学部・文学部を卒業。柴田書店入社、月刊食堂副編集長を経て、84年から93年まで月刊ホテル旅館編集長。01年~03年長崎国際大学、03年~15年西武文理大学教授。16年~19年3月まで跡見学園女子大学教授。著書に『ホスピタリティ進化論』など。ミステリ評論も継続中。

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